地域おこし協力隊が四万十町で祭りに参加させてもらう

2014/11/11

 四万十町に移住して2度目の秋を迎え、心待ちにしていた原木椎茸の旨さに放心状態になりながら、このいなかマガジンにも2度目の登場となります、十和の地域おこし協力隊石田です。

 

神社のぼり

 

 さて、十和の11月は祭り月間というぐらいに各地で秋の神祭が行われています。正確には10月の終わりから12月の初めにかけて。

 

調べてみたところ、以下のスケジュールということが判明しました。

 

10月25日 久保川

   28日 十川

   30日 谷本

   31日 古城

11月 1日 里川、地吉、十和川口

    2日 野々川

    5日 広瀬

    7日 河内

    8日 茅吹手

   10日 浦越

   11日 鍋谷

   12日 井崎

   15日 津賀、大井川

   17日 戸川

   18日 昭和

   20日 小野

   22日 口大道

   23日 奥大道

12月 1日 山瀬

 

と、全部で21カ所あります。十和の区長さんは19名いらっしゃるのですが、祭りの数が区長さんの数よりも多いとはどういうことなのか?そのあたりを考えていると面倒なので今回は追及しないこととします。

 

神輿

 

 前回のいなかマガジンデビュー作で、自分は旧広井小学校の敷地内にある元職員住宅に住んでいて、その小学校には立派なピザ窯があるということを書きました。実はこの住宅から歩いて10歩ぐらいの所に広瀬集落の神社がありまして、隊員住宅のお隣にある十和のお試し滞在住宅なんかは小学校の敷地なのか、神社の境内なのか、どっちなのかというぐらい微妙な位置に建っているのです。

 自分が生まれ育った大阪府堺市の実家の前にも立派な八幡宮があって、10歩ぐらいで神社に着きました。いつも神様に守られていたおかげで、もう神社の近くにしか住めないのかもしれません。

 

八坂神社

この写真に写っている黒い軽自動車の後ろにあるのが隊員用住宅で、すぐ隣が体育館。反対側(左)の建物は広瀬の集会所です。

 

 この広瀬の神社で神祭が行われるのは夏(7月5日)と、秋(11月5日)の2回あって、夏よりも秋の方が盛大に行われているようです。去年の7月に協力隊として十和に来て5日目には祭りでした。移住してきたばかりの自分と嫁を当時の区長さんが祭りに誘ってくれて、地域の皆さんに挨拶する機会も与えてくれました。

 この時に挨拶できたことと皆さんとお酒を飲みながらお話できたことで、自分を知ってもらえたことは大変ありがたいことで、その後も皆さんが温かく接してくれたおかげでだんだんと地域に溶け込んでいくことができたのだと思います。嫁なんかはどこから見ても農家のお嫁さんにしか見えないとよく言われるらしいです。

河原

 

 初めての秋の祭りでは神輿を担ぎました。みんなで神輿を担いで石段を下りて集落の間の道を通って川原の御旅所まで往復します。

 そして2年目の夏には区長さんから「ショー・ジュードをやって欲しい」と言われて、何の事かわからずに返事に困っていたら他の人も「やればええよ」「できんことはない」とかどんどん薦めてくれたので引き受けてしまったのですが、肝心の「ショー・ジュード」が判りません。インターネットで何でも調べられる時代なのに検索ではヒットしません。まず、どんな字で「ショー・ジュード」なのかも判らないので無理もありません。

 後に「精進人」だということが判明しました。そしてこの「精進人」は祭りでもかなり大事な役割で、祭りの後にみんなで食事する時にも神官さんや太夫さんの横に座らせてもらって、みなさんがお酒を注ぎにきてくれるという恐れ多い人なのです。昔は数日間禊(ミソギ)をして素っ裸になり川で身を清めたりもしたそうです。普通ならそんな重要な役は地区の中でも経験豊富でみんなから信頼を得ている人が任されるのに、自分がやらせてもらってよかったのかどうか終わった今でも少し落ち着かないというのが正直な気持ちです。

 

 実家の前の八幡宮でも年に一度、二日間にわたって祭りがあったのですが、そこではずっと地元で育って青年団から祭りに関わっていないと祭りに参加することはできませんでした。人数も多いのでしっかりした組織を作って運営していかないと収拾がつかなくなるし、トラブルの原因にもなるので仕方ないのかもしれません。人口の少ない広瀬では太鼓や鐘などの鳴り物と、踊りを踊るのを同じ人が二役やっていたり、伝統行事を維持していくのも大変なのですね。

 

太鼓

 

 さて、秋の祭りになりました。夏にも「精進人」を経験しましたが秋は御旅所まで神輿を持って行くし、踊りもあるしでずっと緊張しながら神事が進んでいき、いよいよ神輿を担ぎ出しました。

 神輿の後ろを歩きながらフと見ると、いなかパイプのお二人が法被を着て担いでいるではありませんか。そのお二人は祭りの後も集会所でみんなと一緒に御馳走を食べ、酒を酌み交わし、地元のおんちゃんと熱く語っておりました。十和に移住してきて、このいなかマガジンを執筆しているメンバーも他の地区で踊ったりしてますよね。いなかパイプのお二人も来年は踊っているかもしれませんよ。

 

 餅投げ

 

 十和に限らず四万十町での祭りやイベントで欠かせないのが「餅投げ」です。こちらも初めて投げる側をやらせていただきました。前日に用意した大量の餅とお菓子をバッサバッサと投げるのは爽快でした。皆様、本当にありがとうございました。

 

 

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