地域おこし協力隊が四万十町で祭りに参加させてもらう其の二

2015/07/24

 

 6月の初めに送ったいなかマガジンの原稿が全く掲載されないまま一カ月近く経過してしまい、最初は原稿が多いので順番待ちかな?ぐらいに思ってましたが、6月も終わりになるとさすがに完全に忘れられているのだろうという気がしてなんとなく催促してみたところ、ほぼ一カ月遅れで掲載されたのはいいのですがネタが田植えのお話だったので、全国の読者の皆さんから「十和では7月に田植えをするのか」などと誤解されないかという事が心配な石田です。

 

 さて、この7月分の原稿を書いている数日前に自分が住んでいる広瀬では夏のお祭りがありました。去年の11月にもこのいなかマガジンで地域の祭りの事について書かせていただきましたのでそちらを先に見ていただいた方がいいかもしれません。

 

地域おこし協力隊が四万十町で祭りに参加させてもらう

 

今年もまた区長さんから「精進人」を依頼されました。

 

精進人

この侍のような衣装は自分一人では着ることができません。祭りの料理を準備している女性の方に手伝ってもらわないといけないのです。

 

 7月5日に行われました夏の祭礼は、梅雨の真っただ中で朝から雨が降っていたので、神輿も出さずに神事だけ執り行って簡単に終わりました。準備のために早朝から集まったけどかなり時間が余ったので、地元のおんちゃんの話を聞いたり、祭りが終わった後の宴会でもいろいろな楽しい話が聞けたり、地域を知るのに良い機会なのです。

 今回は十和の鍛冶屋見習いとして4月に着任した菊池隊員と、今年から広瀬で養豚を始める中村さんという若い男性の方が、住んでいる集落は違うけれど今後広瀬にも関わっていくことになるだろうという区長さんの計らいで参加してくれて、皆さんと楽しそうにお話しておりました。

 

 そういえば、7月になって自分の地域おこし協力隊としての活動が3年目に入りました。2年前の夏に広瀬に引っ越してきたばかりで知り合いも友達もいなくて、道で会った人に挨拶しても誰かわかってもらえないのではないか?と不安に思っていた時に、この祭りに呼んでいただいて、皆さんの前で自己紹介する機会を与えてもらえたことで、自分の中では一気に皆さんとの距離が近くなったという事も思い出しながら、2年間があっという間だったと実感しています。

 祭りといえば、高知県で祭りといってすぐに思い浮かぶのは「よさこい祭り」ですね。四万十町にも「四万夢多」というよさこいのチームがあり、踊り子として参加している協力隊員もいます。移住してきた夏に初めて見に行きました。それから何度か誘われたのですが、自分はあの猛暑の中で動き続けるだけの体力は無いと思うので、毎回お断りさせていただいてます。

 

よさこい祭り

 

 よさこいに参加しない代わりにというわけではないのですが、自分が生まれ育った堺市の百舌鳥という所でも、かなり大きな規模の祭りが二日間に渡って開催され、この祭りの日だけは何があっても帰省します。
 記憶には無いけれど、生まれた年から毎年ずっと太鼓の音を聞き、小学生の頃から参加して、青年団から壮年会へと歳を重ねてきました。同級生も皆祭りの日には仕事を休みます。大阪の南部で「祭りなので休みます」と言うと「だんじり?」と訊かれる事が多いですけど、百舌鳥はふとん太鼓という太鼓台を担ぐのです。

 

 このふとん系の神輿は、愛媛県や兵庫県の淡路島にも似たような祭りがあるようですね。「百舌鳥八幡宮月見祭」という名前で検索すると、動画も大量に見つかりますので興味があれば探してみてください。わが町は「梅町」です。

 

百舌鳥八幡宮月見祭

 

 年に一度、小さい頃からずっとこの祭りに参加し、青年団では一緒に祭りを支えてきた同級生達と顔を合わせて、一緒に飲んで笑うことの楽しさは都会でも田舎でも変わらないと思います。

 四万十町で過ごしていても、お盆の時期には帰省してくる人が多くていつも静かな町が賑やかになります。そしてお盆の時期に十和で行われる「四万十川まつり」のスタッフとして参加していている時にも、久しぶりに帰ってきた同級生や友達と再会して盛り上がっている場面によく出くわします。

 みんなが帰省していて町の人口が増えている時なので「十和もそんなに寂れてないやん」って見えるかもしれないけど、数字で見ると確実に人口が減り続けているので、四万十川まつりに遊びに来ている地元出身者にUターンを呼びかけてみるのもいいかもしれませんね。

 

 最後になりましたが、四万十町地域おこし協力隊からのお知らせです。この度四万十町地域おこし協力隊の公式ホームページが完成しました。

 現在12名いる協力隊が日々の活動の事や休日に見つけた四万十町のローカルなネタのようなモノまで全国に向けて発信します。個人的には「四万十町図鑑」みたいなものができればいいなと思っておりまして、これからどんどん内容を充実させていく予定なので、皆さん宜しくお願いします。

 

四万十町地域おこし協力隊

 

四万十町地域おこし協力隊

 

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