地域おこし協力隊 イベントに出店する

2015/11/09

 地域おこし協力隊に採用され、四万十町に引っ越して2年と4ヶ月。これまでいろいろなイベントの手伝いは経験してきましたが、今回初めて四万十町地域おこし協力隊十和としてイベントに出店することになって、どういうわけかバナナを売ることになった石田です。

 今回出店することになったのは四万十町では最大のイベント「米こめフェスタ」で、集客数も町内のイベントでは最多となります。バナナを売るといっても、叩き売りのようにバナナそのものを売るのではなくて、バナナに衣を付けて油で揚げたちょっと変わったデザートです。

 

バナナデザート

 

 四万十町の特産品ではないバナナを扱うことに抵抗はありましたが、初めての出店ということでできるだけ簡単に作れて美味しくて他の店と被らないメニューを選んだ結果がバナナです。

 出店するにあたって自分が拘った事は…

 

 1、衛生管理に注意すること。

 2、クオリティの高い商品を提供すること。

 3、スッキリした楽しい店構えにすること。

 

の3つです。

 

 1の衛生管理は、前職で厳しい衛生管理を教え込まれていたので四万十町に来てからも機会がある毎に安全・安心な食べ物を提供できるように提案してきました。

 町内で行われるイベントの出店は基本屋外で大型テントの下での販売となります。電源は用意してくれているので冷蔵庫を持ち込めば食材を冷却保存しておくことも可能なのですが、協力隊としてそこまで設備投資するわけにもいかないです。今回は数本の牛乳を冷やしておく必要がありましたのでクーラーBOXと保冷剤で対応しました。

 このような販売をする際に保健所で許可を貰うとすると屋台での販売許可ということになります。その中で販売するものとして認められているのが「最終的に加熱調理して提供するもの」となっているので最終的に油で揚げて提供する今回のメニューは問題ありませんし、対面販売の際は義務付けられていない原材料名の表示とアレルギー関連情報も全て表示しておいたのでこれも問題無かったと思います。また、メイン食材のバナナは箱のまま常温保存できたので管理は楽でした。

 

 2の商品のクオリティですが、初めての出店ということで調理場のレイアウトや動線などは考えていても現場で何がおこるかわからないし、手伝ってもらった協力隊の菊池君と奥様も慣れない作業なので、ピーク時にお客さんの行列ができていても焦らずに丁寧な作業をしてもらうように心がけていました。

 

スウィートバナナ

 

この写真は当日買っていただいた知り合いの方がFacebookにアップしていたのを頂いたものですが、POP用に使おうと思って試作時に丁寧に盛り付けて撮影した写真(1枚目に使っているバナナと並んでいるもの)と比べても見劣りしないのではないかと思っています。

 

 3の店構えについてですが、イロイロ考えて苦労して完成した店がコレ!!

 

店構え

 

低予算で制作したために少し安っぽさが出てしまっているのは残念です。そんな予算の少ない手作り感満載の店舗の中でも、プラスチック段ボールに菊池隊員の奥様がフェルトを切り張りして制作してくれたキャラクターが素晴らしいですね。急に無理言って作ってもらったのに完璧な仕上がりです。

 

 SweetBanaTen

 

  このキャラクターは写真撮影した画像を加工して、POPなどにも使用しました。接客を担当していた嫁の話では、待っている間とか購入した商品と並べて記念写真を撮っていく人が何人も居たそうです。

 実はこのような備品を準備した目的は、見た目の飾りだけじゃなくて不必要な物を隠すという意味の方が大きかったのです。今までに関わったイベントで出店している団体を見ていると机をそのままで使用していて足元が丸見えだったし、上にもそのまま商品を並べてあるし、商品の横に持ち帰り用の袋や釣銭入れがゴチャゴチャと置かれていてどうも店全体が乱雑だというイメージでした。ひどい時は商品名も値段の表示も無く、ただ商品を並べているだけということもありました。

 何度も改善するように提案してみたのですが誰も現状を変えようという意識は持っていなかったので、手本となれるような店造りを実践していこうと思います。

 

 買う側の立場で考えてみると、まず大事なのは「何を売っている店なのか?」「値段はいくらなのか?」という点を判りやすく表示することは大事だと思います。それに加えて原材料名を表示するのはお客さんに安心して買ってもらうためのもの。今回販売したメニューが一般には知られていないオリジナルメニューで「揚げバナナ」とか「バナナの天ぷら」では伝わりにくかったので、どんな物なのか口頭で説明しながらの販売になってしまいました。次回は改善していきたいところです。

 

 会場

 

 おかげさまで米こめフェスタでは予定していた数量はほぼ売れて、一度買ってくれた人が美味しかったからとまた買いに来てくれたりとまずまず好評だったと思います。ありがとうございました。

  そして次回、このメニューを販売するのは四万十町昭和で11月22日に行われる「西部地区産業祭」になる予定です。

ちょっと寒くなってくる時期に温かいデザートはいかがですか?

 

西部地区産業祭

日時 : 11月22日(日)午前9時~午後3時 ※荒天の場合は中止です

場所 : 昭和小学校体育館及びグラウンド

 

 

四万十町では来年度採用の地域おこし協力隊の募集が始まりました。

他には無いようなミッションも用意されています。一緒にバナナを売ってくれる方も大歓迎です。

 

  平成28年4月から新たに6名の隊員(窪川地域勤務4名、大正地域勤務1名、十和地域勤務1名)を募集します。3大都市圏内の都市地域または地方都市(条件不利地域を除く)に在住の方で、四万十町の豊かな自然の中、地域住民とコミュニケーションを図りながら、積極的に地域づくりに取り組んでいただく意欲ある方のご応募をお待ちしています。

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