世界に一つだけの味噌作りワークショップ開催しました
2016/03/25
こんにちは かむなびえ つじです。「雨水」をすぎると、あちこちで農作業を始める風景を目にします。暦がカレンダーにとってかわって久しいですが農業には、やはり二十四節気はまだまだ息づいているのを感じます。
さて、「かむなびえ」の寒い時期ならではの恒例行事となりました糀つくりと、味噌づくりが行われました。
まずは糀作りから。糀の材料となる米は滋賀県にて完全無農薬でつくられたもの、当然のことながら、食べてもおいしいお米です。このお米を使って、糀をつくるのですが、酒蔵などは、糀を作るときには禊をするとか、それだけ糀はお酒やお味噌など発酵の土台となるものです、神聖なものと考えられてきたのでしょう。米や糀菌はもちろんのこと、使わせていただく道具などにも感謝しながら気持ちよく、糀菌ちゃんたちが育ってくれるよう声かけをしながら作らせていただきました。
糀作りは3日間かかります。一日目は蒸した米に糀菌をつけ、育苗機にいれ湿度と温度を保ちます。糀を蒸すのは薪のお釜で、当然お水にもこだわって・・・
二日目はそれを取り出して、揉み込みながらほぐし、また育苗機に戻します。
今回は今まで以上によい糀ができました。 2日目からすでにいい香りがただよっていましたので きっと出来はいいに違いないと確信していました。
糀は 麹と糀と2種類の漢字がありますが、米に花とかく 糀 のように フワフワと真っ白い花が咲きます。実際、きれいに糀の花が咲いて、そのまま食べても甘くておいしい♪栗みたいな味がします。この生糀で甘酒を作るのは定番ですが、なにかスウィーツに〜と考えたのがチョコレートを溶かした中に、焼き芋と一緒にいれたトリュフボール♪なかなか、おいしいのができました。折しもバレンタイン間近、ということで タイミングもグッド〜♪
こうやって 大切に大切に育てた糀ちゃんを使っての味噌づくり。味噌づくり本番はもちろん材料にもこだわります。極上のお塩、最高のお水、そして大豆。この大豆は仲間が自然農法で栽培した本当においしい、その名も「和みちゃん」♡大豆で癒されてしまいました。
発酵のおもしろさや、常在菌ちゃん達の役割など、ちょっとした、でも大切なこともお伝えしながら他では絶対に手に入らない「世界にひとつだけの味噌」まさに手前味噌ができ上がってゆきます。
子供も一緒に、家族で一緒に・・・まぜまぜ、まぜまぜ。 素敵なお味噌ができあがってゆきます。
以前に、味噌づくりワークショップ後に同じ材料を持ち帰ってもう一度うちで作った方がおられました。一年後にお逢いしたとき 「全く同じ材料なのに、ここで作ったお味噌の方がずっとおいしかった」とおっしゃってくださいました。気持ちのいい場所で、きもちのいい言葉をかけながら、みんなでたのしく作るんですもの、おいしいに決まっていますね。
発酵とは菌のなせる技ですが、菌は生きもの、いろんな条件に左右されます。気持ちよいところではよく発酵しますし、気持ちいい音楽、環境、言葉、扱い方、で、ほんとにおいしくなってくれます。人間とおなじなんですね。
日本が誇る発酵食の代表、お味噌。梅干し同様、日本の食卓にもっともっとのせてほしい。自分で作ると愛おしさもひときわです。毎日のお味噌汁もうれしくなります。 すこし、忘れ去られそうになっている、足元にあるたからものを、ひとつひとつ拾い上げて、その大切さを、もういちど味わっていただけたらなあ。それは、私たちの願いでもあります。
今度は醤油づくりに挑戦します。 今からたのしみ♪