いなか暮らし3か月目
2016/05/16
- 執筆者 高下莉奈
- 所 属日野町地域おこし協力隊
皆さん、初めまして。この度新たに、いなかパイプに参加させて頂く事になりました、日野町地域おこし協力隊の高下といいます。これから日野町の暮らしを発信していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いします。着任してまだまだ日は経ってませんが、色々と感じる事を紹介出来たらと思います。
さて、早速ですが、皆さん日野町ってどこにあるかご存知でしょうか。私もネットで調べるまでは全く知りませんでした・・・都道府県でいうと「鳥取県」、そして西の方、米子市の下ら辺です。少しだけ紹介させて下さい。
日野町はどんな町かというと・・・・
一言でいえば、THE田舎!です。そのまんまですよね。笑
鳥取県西南部にあり、山あり川あり歴史ありの、のんびりとしたところです。昔は「たたら」という製鉄業で栄えていました(もの○○姫で出てくる感じです)。また、たたらと関連して、世界でここだけしかない縁起の良い「金持(かもち)神社」!創建は810年と由緒ある開運・金運祈願の神社です。県内外から沢山の方が参拝にいらっしゃいます。お金持ちになれるかも!?
出雲街道の宿場町「根雨宿」としても栄えた町なので様々な歴史文化があります。そして何といっても自然が豊か!春夏秋冬で様々な経験ができます。
春は桜とツツジ、山菜、マラソンイベント。
夏はラフティング、カヌー、鮎釣り、お祭り。
秋は紅葉狩り、ウォーキングイベント。
冬は「鴛鴦」がやってきます。 などなど!
朝晩の寒暖差が激しいので雲海が見れます。山桜は綺麗に咲いてますが、もうソメイヨシノなどは散ってしまいました。でも、日野川沿いにある桜並木はめちゃめちゃ綺麗でした。国道からも見れるので、運転しながらほっこりもできます。秋には曼珠沙華も咲きます。これは是非見てほしいですね。
自然豊かなこの土地の特産品は「お米」「味噌」「えごま」「原木しいたけ」「鈴原糯」・・・etc。特にお米は島根県の中海で採れた海藻を加工して肥料にしてます。その海藻を使う事によって減農薬・土壌改善などヒトにも自然にも優しい農法で作られております。アツアツが美味しいですが、冷めても美味しいのでお弁当にもピッタリなお米です。
私もいま、着任したばかりなので、まずは現場を知ることから始めてます。農業ってほんとに大変・・・・と身に染みて経験している最中です。体力が続かへん・・・・・・。でもおじいちゃんおばあちゃんが頑張ってるのに、私がサボったらあかん。ほんまに尊敬します。
まずは水路掃除から始まり、野焼き、苗づくり、ハウスシート張り、肥料振り、畦づくりにあらかきなどなど・・・ 色々と作業があります。正直こんなに田植えをするまでに作業があるとは思いませんでした。でも皆と協力して一つずつ、着々と進んでおります。農業ってほんまに一人じゃできへんなあっと実感しました。
しかも紐の結び方一つとっても他の人のためを想って、解け易いようにしたり、簡単な結び方でも全然解けないようにしたりと工夫がいっぱいです。私はまだまだで、今一つ上手く結べません・・・これも慣れですね。
先日、原木椎茸栽培の現場に行きました。山の中に椎茸は潜んでおります。ナラやクヌギの木に椎茸菌を接種して、大自然の中で育てます。ここも農薬や化学肥料を使用しない自然農法です。
凄いことになってます。もう採っても採っても前に進めません。しいたけパラダイスです。農家さん曰く、ここまでパラダイスになったのは初めてだとか・・・これだけの量を収穫するのに3日以上かかりました。
収穫した椎茸は手のひらサイズ以上のものがゴロゴロと。これを乾燥させて旨味を凝縮させます。もちろん生でも食べられます。少し分けてもらえたので、早速バターで焼いて食べましたが、めちゃめちゃ美味しい。チーズをのせて焼くだけでも、しいたけ汁がブワーって出てきて、もう言葉にならないくらい美味しい!正直スーパーで売っている椎茸と味が全然違いました。これがほんまの味なんや!!って感じです。
こうやって私たちが食べているものは作られてるんやなーっていうのが、なんともいえないですよね。もっともっと食べ物に、作っている人たちに感謝しないといけないです。
あとここにきて3か月でまだまだ慣れないこと。それは・・・・・・・・・・
カメムシです。
もうここの地域はカメムシが常に発生する地区らしく、春と秋に特に多いらしいです。ほんまに家のあちこちに出没してくるので、毎日毎日悲鳴をあげてます・・・
ここの方言では「はっとうじ」。 最初は全く分かりませんでした。日常の会話で、ここまでこの虫の名前を出すなんて思いもよりませんよね。どうにかしたいと思い、最近カメムシ殺虫剤をGET!これでしばらく快適に暮らせることを願います。