春はタケノコのシーズン にょっきにょき

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執筆者 小林恵子
所 属えん(縁)もたけ(竹)なわ

2016/05/31

 

 タケノコの恵みに感謝です。今年もタケノコのシーズンがやってきました!!! 竹藪は、生命力にあふれ、にょきにょき出てくるタケノコ。代表的な春の味覚です。

 

 竹の子

 

 私は、~えん(縁)もたけ(竹)なわ~ 竹藪を活かして、認知症の人の居場所と出番と役割づくりに取り組んでいます。約5年前、祖母たちが認知症になりました。自分たちが守ってきた山が竹藪になり荒れていることを憂慮していました。認知症になってからは、特に何度もなんども山のことを心配するようになりました。

 5年前のその当時の祖母たちは、毎日がテレビの守り。外に出たがらず、陸の孤島のような生活でした。竹藪も管理の不十分な竹藪となっていました。ならば、竹藪を活かそう!!竹藪も森も人も元気になるような取り組みをしよう!!と取り組みはじめました。

 

竹

 

 話はそれますが、高野山には、竹がありません。竹は、食料にも建物にも、家具にもかごやザルなど、生活のあらゆるところに使えます。たいへん便利な植物です。便利だと修行にならないので、高野山には竹藪がないそうです。

 

野原

 

 竹は、さまざまに活用できる万能の山の恵みです。今は、タケノコとして、食用にいただいております。タケノコは、タケノコごはん、たけのこの天ぷら、若竹煮、岡山の郷土料理である、ばら寿司の具材などなど、代々受け継がれてきた味があります

 また、タケノコは、イタリアンやフランス料理にも合います。最近では、塩麹とオリーブオイル。お醤油とごま油、七味に漬け込んだものを、ソテーする「焼きタケノコ」にはまっています。ビールやワイン。お酒によく合います。

 

 竹薮竹の子

 

 田舎では、にょきにょき生えるタケノコは出回り、「もらうもの」、「買ってまでは食べないもの」というイメージがありました。今は、タケノコ農家の高齢化もあり、掘る人がいないためか、「もらう」と言われるかたが減ってこられているように感じます。また、山間部では、イノシシが増え、人間より、イノシシの方が先においしいタケノコを食べるので、人間は食べられなくなった。という話も聞きます。

 話はそれましたが、タケノコ農家の高齢化により、掘る人がいない竹藪は、タケノコが生えっぱなしとなります。にょきにょき生えるタケノコが「竹」になってしまうと、竹だらけとなり、竹藪に光が差し込まないようになります。土に日の当たらなくなった竹藪は、次の年からは、タケノコが生えにくくなります。竹藪は整備されないと、地下茎が伸び、どんどん竹藪が広がりつづけます。竹藪は年7パーセント面積が広がるともいわれるほど、竹の成長は早いです。

 

 にょきにょき出続けるタケノコ

 

 春には、にょきにょき出続けるタケノコが早いか、収穫が早いか。の競争になっています。掘っても掘っても、次の日には、またたくさん芽を出しています。

 食用で主に食べられる孟宗竹は、まだ、土の上に顔を出していない、土の中のを掘り出して食べるのが美味しいといわれています。土の中から掘り起こすのは、大変な作業です。タケノコ農家の高齢化により、主戦力が年配の方々。かなりの重労働であります。

 

竹の子ほり

 

 少しでも、わずかでも収穫することで、森を守れることと信じ、私わずかばかり収穫をし続けました。タケノコは、周りをたけのこ用の「とぐわ」で堀り、たけのこ堀用の、長い鉄の棒で、くいっと、掘り起こします。てこの原理で掘り起こします。

 土の中から掘り起こす、掘れたてのタケノコは、あく抜きをしなくても十分食べられます。生のまま、スライスをして食べてもおいしくいただけます。みずみずしく、苦みやえぐみはなく、たいへんジューシーです。

 タケノコを水煮にして瓶詰めにしたり、干しタケノコにしたり、水煮に砂糖をまぶして冷凍をしたりして保存をしています。 旬のもので、時期になるとたくさん収穫できますが、とうてい食べきれる量ではありません。缶詰にしたりしています。1年間食べられます。

  山が荒れないよう、竹藪が荒れないよう、先祖の土地を守るに王道なし。こつこつと、地道な作業の連続です。その中で、四季の恵みを感じられ、空の青さを感じます。自然の中で生かされているありがたさを感じます。

 

笹は黄色

 

 タケノコの最盛期が終わりかけると、笹は黄色になっていきます。竹藪全体が山吹色になります。竹の不思議を感じます。

 今年も、竹藪のある山ごと楽しむ「操山ワンダーランド」を開催中です。先日は、今年第一回目。竹で簡単なワークをしたり、バラずしをみなでいただき、旬の山の幸を楽しみました。

 

バラ寿司

 

 バラ寿司に、タケノコをたくさん入れました。岡山の郷土料理である「バラ寿司」は、お寿司の上にたくさん具をのせます。タケノコをはじめ、ママカリ、エビ、鰆の酢漬け、高野豆腐、干しシイタケ、さやえんどう、などなどです。お祭りなどのお酒の席では、お酒を飲む人はバラずしの具をお酒の肴にします。それ以外の人は、お寿司を楽しみます。

 岡山では、江戸時代に倹約令がでました。おかずを一品減らすようにとの倹約令がでました。そのときに、品数は減らしても、豪勢な食事を楽しめるよう、バラずしが発展したといわれています。

 新緑のきれいな山のなかで開放的な気持ちで、それぞれの思いを話すと、お話しもはずみます。自然の恵みを感じます。

 

 竹のワーク 器づくり

 

 子どもたちは、竹のワークを楽しみました。今回は、コップや器を作りました。竹は、器やその他さまざまなものを作ることができます。燃やしてもダイオキシンは出ない天然の素材です。

 竹のコップなどは、祖母が磨きました。おばあちゃんたちが守ってきた山の恵みを、子ども達が楽しみます。竹をとおして、子どもたちと、おばあちゃんとのつながりができます。人と自然とのつながりができ、竹のこと、森のことに思いをはせるきっかけができます。

 私自身、5年前に祖母たちが認知症になり、竹藪のことを何度も何度も憂慮するようになるまでは、竹藪が荒れ、放置竹林となり、生態系を崩し、獣害などにつながっていってることは知りませんでした。これまでは人の手によって森は守られてきたことも知りませんでした。

 

竹籠

 

竹橋

 

竹は、建物や竹垣、お箸に籠に笊。竹炭としてエネルギーにもなる、万能のお宝になることも知りませんでした。

 

竹薮

 

 一人でも多くに、森のこと、竹のすばらしさを知っていただきたく、操山ワンダーランドに取り組んでいます。これからも、いなかのお宝を生かしていきたいと考えていますが、まだまだ勉強中です。これからも、ご指導をいただけましたら幸いです。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

 

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