帰省してプチカルチャーショック!?
2016/09/28
- 執筆者 高下莉奈
- 所 属日野町地域おこし協力隊
鳥取県日野町に来て半年が経ちました。鳥取県自体に一度も訪れた事がなく、友達や知り合いもいないという中であえてそういった土地に住んでみようと飛び込んでみました。周りからは「ようやるなあ~」とか「やっぱり変わっているなあ」とか色々と言われています。笑 が、そんな事は全く気にせず、住んでみたらやはり都ですよね!
地域おこし協力隊のための林間学校
お盆で帰省する前に兵庫県養父市で開催された「地域おこし協力隊のための林間学校」に参加しました。関西や四国、九州の協力隊やOBの方々が20名位集まって活動で困っていること、悩み、地域のために何が出来るのかなどワークショップ形式での企画です。
活動内容や立場が違えど、同じ協力隊同士、悩みは似たようなものです。「どうやって地域に溶け込んだらいいのか」、「住民の方をいかにして巻き込むか」、「若者がいない」、「そもそも協力隊という名称は間違いではないのか?」などなど。OBや先輩方のアドバイスを受けたり、逆に自分が提案してみたりと凄く刺激になりました。
確かに住民の方との距離感は難しい。私達が一方的になってもいけないし、住民の声を聞いて一緒にやっていけたらそれが理想ですよね。
以前、移住者の方に
「移住者っていうのは何年住んだら移住者って呼ばれなくなるのだろう」
と言われた事があって印象に残っています。他県から嫁いできたおばあちゃんもずっと色々と言われたと言っていました。
移住者側が地域に溶け込もうと頑張っても、それを受け入れる地域がそう思ってないと中々難しいんだなあっと。私自身は幸いなことに直接的には色々と言われた事がないのですが、それもそれでどうなんだろうと少し考えてしまいます。でも普段なかなかこういったことを話す機会もないので話す事が出来て良かったです。
その後はOBさんが経営されているアートカフェにお邪魔しました。元幼稚園だったかな?を改装してアート活動や近所の方の憩いのカフェになっている素敵なお店です。こういうの凄い憧れます。田舎でカフェを運営するのってなかなか出来ない。田舎でアート活動をされている方ってやっぱり強いなと感じました。
日野町でも先月卒業された、協力隊の先輩がアート×移住をテーマに活動されています。
9月17~19日には「源流祭2016」というアートイベントが日野町で開催されました。こういった活動を通して、都市と農村交流を促進していく。都市部の人が農村の豊かな自然環境や人々の営みを知ってもらうには大切な事だと思います。
≪源流祭2016≫のご紹介! http://okuhino-satoyamart.org/genryu-fes/
遊休化した日野町の鵜の池キャンプ場を会場に、野外で音楽やアートを体験できるイベントです。農村と都市の交流・世代間交流が目的で、関東や関西、米子で活動しているアーティストや団体が日野町に大集合!落語、神楽、浄瑠璃などの伝統芸能からDJ、子供たちが自由にペイント出来るブースなども!キャンプ場なので宿泊もOK!それぞれの楽しみ方があります。
帰省
2日間の林間学校を終え、そのまま実家に帰省しました。前回帰ったのは友達の結婚式の時だったので4カ月程前です。
都市部って程のところでもないけど、まあまあ人が多いところだと思っていた地元ですが、町の変わり様が凄まじいです。まず、駅周辺が開発されていて駅ビルが建設中・・・その中に役所や図書館が移動し、クリニックやショッピング街、飲食店が軒を連ねるそうです。なんだが、おしゃれな感じになっていました。
続いて、市長さんが「0歳―中学3年生までの外来・入院医療費保護者負担なし」という政策を打ち出しました。びっくりですよね。地元の人口が30万人弱はいるんですが、これは驚きました。だから子育て世代の家族がどんどんと引っ越してきたりしています。
うちの近所も新しい家が次々と建っていって、たった4ヶ月いなかっただけなのに、全然町の雰囲気が違うなと感じて少し寂しい。日野町に住んでいると、時間の流れはゆっくりだし、変化するスピードもゆっくりなんだな~と思いますね。もともとあんまり地元に愛着はなかった人間ですが、こういった変化を目の当たりにするとやっぱりモヤっとするものがありました。
実家の猫 バロンくん
あとやっぱり今回の帰省で思った事は、田舎がいい!という事でした。
ここに来る前までは普通に電車通学・通勤して人混みもヒョイヒョイ掻き分けて歩けたのに、なんとそれが出来なくなった・・・笑 しかも電車のゆれで少し酔ったという。今までそんな事はなかったのに。色々とプチカルチャーショック?を受けたわたしのお盆でした。