田舎の森から未来を変える。

2017/01/05

 

 岩泉町地域づくり支援協議会の逢見です。 テレビでも報道されたので、ご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、岩泉町は台風10号により大きな被害を受けました。あれから早くも3ヶ月近くが経過したのですね。数多くのボランティアの方に来ていただき、復興は徐々に進みつつあります。また、いなかパイプさんでも台風10号による被災情報を拡散していただき、大変感謝しています。

 

 さて、そんな岩泉町で、森林を活用した新しいライフスタイルを創造する団体LOCAL FOREST DESIGがスタートします。メンバーは、同じく岩泉町地域づくり支援協議会の中軽米一輝、そして私、逢見祥平です。

 

 LOCAL FOREST DESIG

 

 

 LOCAL FOREST DESIGNの活動内容は、”活用しきれていない山林を「住む場所、仕事を作る場所、人を呼び込む場所」として開拓して新しい価値(暮らし、事業、観光、教育、防災 等の観点)を岩泉の山林を活用して作っていき、「つながる場所」として全国に活動を展開していく”というものです。

 

 今まで、カエデや白樺の木の樹液採取、チップ工場の端材を使用した染物や燻製実験、クロモジのアロマオイル、お茶の開発など森林資源を生かし、様々な活動を行ってきました。そのような活動をしていく中で、同じく森林の可能性の魅せられ、森に住みたいと考える中軽米と出会いました。二つの活動を融合させることで、大きく活動を発展させること、そして何より夢を楽しそうに語る中軽米がとても眩しく見え、この人と一緒に活動していきたいと強く思いました。

 

 LINK VILLAGE

 

 まずは、自分たち2人で森林に住むことから始めます。通称「森林移住化計画」です。
 中軽米はツリーハウス、逢見はパレットを使った住宅を建設する予定です。もちろん材料は岩泉材で揃え、自分たちで一から建設します。薪を使った熱利用でお風呂を沸かしたり、ソーラー発電や水力発電なども取り入れながら、森林で暮らしていけるんだというモデルを作っていきたいと思っています。

 

 そんな自分たちが暮らす森林をつながる村” LINK VILLAGE”と命名し、自然と人とがつながる場所を目指していきます。そして「伝統(田舎)的な暮らしが持つ価値に共感できる人」「生活の拠点を森林に移していきたい人」「一緒に森林移住/山林起業を育ててくれる人」を移住者として呼び込み森林内に1つのコミュニティを創っていきたいと考えています。

 

サイクル

 

 

 食料もなるべく自分たちで生産していきます。東日本特有の産物や、岩泉伝統の産物、世界の同緯度/同高度や気象条件などがに似ている地域の農林産物などに注目し実験を行いながら育てていこうと考えています。自分たちで食べるだけでなく、生産した農林産物については素材(食料/加工用など)として販売する方向と、加工(食品/雑貨/建材など)して販売していきたいですね。

 

 また、活用を検討している土地が急斜面で、単純な耕作地としての利用が難しいことから、生産には棚田/ 段々畑のシステムを応用し生産用地確保を目指していきます(小規模段々畑)。整備された耕作地は生産→販売/生産→加工→販売(飲食/商品)といったサイクルのみならず、野菜狩り農園といった独自の販路を構築していきたいと思います。

 

 暮らすだけでなく、森林に興味がある人や非日常生活を体験してみたい人などを呼び込むことができるグランピング・キャンプ場としての運営も目指します。
 岩泉(他の田舎も同様)には観光客に楽しんでもらう体験型/レジャー型の自然が不足していて、「見る」だけの観光に終わってしまっているのが現状です。「見る」観光だけでは通過型の観光は避けられません。
 LINK VILLAGEでは、「体験する」「遊ぶ」要素に重点を置き、きてくれる人を楽しませられるような場所にしていきたいと思います。

 

炭焼き

 

 例えば、岩泉の作家さんとコラボしてものづくり体験を行ってもいいかもしれません。炭焼き体験など、なかなか他では体験できないものも岩泉には沢山あります。
 また、森林のフィールドを活かして、オフロード(自転車)、エアジャンプ、バックカントリー、リードクライミング、ボルダリング、シャワークライミング、スラックラインなど、スポーツを中心に遊べる環境も整備していきたいと思います。
 そして、森林は環境を生ぶ場にもなります。無関心による森林の荒廃が目立つ今だからこそ、森林について、学ぶ機会が必要です。”つまらない勉強”になってしまわないように、アロマオイルの精製実験やチップを使った染物教室などを織り交ぜながら、森林の可能性を感じられる場としていきたいと思います。

 

 そしてもう一つ大きな取り組みとして、WEBショップ「tekotan」を立ち上げます。手+コタンで”tekotan”。コタンとはアイヌ語で村、二つを組み合わせて、”手作り村”を意味します。なぜアイヌ語かというと、私たちの活動する岩泉は昔アイヌ文化圏であり、シンボルマウンテンの宇霊羅山(霧のかかる山の意)を始め、地名にもアイヌ語の影響が残っています。せっかく岩泉で始めるので、アイヌの影響の残る岩泉の文化を大切にしたいという意味を込めて名付けました。
 その内容は、個人の作家さんの手作り品を販売すること、作り手の想いや”モノ”が出来るまでのストーリーを伝え、手づくりに囲まれたライフスタイルを提案していくことを中心に構成されます。もちろん私たちLOCAL FOREST DESIGNの二人も作り手としても参加します。

 

 まだまだ、構想段階のものも多く、すべて実現するには長い年月が必要でしょうが、少しづつ実現に向けて動き始めていきます。被災もしましたが、それを乗り越え、新しい活動をスタートさせることができることに大きな喜びを感じています。皆様、応援よろしくお願いいたします。

 

 また、Readyforにてクラウドファンディングを始めました。

 https://readyfor.jp/projects/localforestdesign

 森の中でみんなが集えるコミュニティスペースの建築材料費を集めています。LOCAL FOREST DESIGNオリジナルのハンモックやiPhoneスピーカー、完成したコミュニティに支援者の名札を飾るなど、リターンも豊富に取り揃えております。 期間は1/31日までです。

 私たちの思いが詰まっていますので、ご一読くださると幸いです。また、まだまだご支援募集中です。facebook等でのシェアだけでもご協力いただけると幸いです。

 

団体: LOCAL FOREST DESIGN http://local-forestdesign.com/wp/

 

オンラインショップ: tekotan http://tekotan.shop

 

 

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