クラウドファンディング達成!森での暮らしが始まります!!
2017/02/15
- 執筆者 逢見祥平
- 所 属岩泉の明日の林業をつくる会
先日、ご紹介いただいたクラウドファンディング「岩手県岩泉町に自然と暮らすコミュニティスペースを作りたい!」が達成いたしました!皆様からの応援、ご支援のおかげです。本当にありがとうございました。簡単ではございますが、お礼の言葉とさせていただきます。
今回ご支援いただいたコミュニティースペースは、暮らし、仕事し、遊び、学べる森、LINK VILLAGEの一部となります。
具体的には、3月下旬頃から土地の整備が始まり、4、5月頃よりコミュニティースペース建築が始まります。建築はもちろん自分たちで行います。もしかしたら一部はワークショップにしてお手伝いいただくかもしれません。そんな手作りのコミュニティースペースができれば、森での暮らしが体験できるようになります。
森での暮らしって?
森での暮らしとは具体的にどのようなことでしょうか。私たちが森で暮らす目的は、「自分自身でできることを増やすこと、自分の暮らしの選択肢を増やすこと」です。ですから、自分で食べ物を育ててみる、森にある材料を採取・育成し、道具や作品を作ってみる、そしてそれらを販売してみるといったことを行っていきたいと思います。
●森をパーマカルチャー農園に
岩泉を代表する作物、畑わさびをはじめ、パーマカルチャーの概念を取り入れながら、様々な野菜を混在させ育てていきます。基本的には肥料などは使わず、自然栽培を目指します。大量生産はできませんが、あまり手間をかけずに植物本来の生存力に任せながら、安心安全な農作物の育成にチャレンジします。
●森を活かした仕事づくり
シラカバ、クルミ、サクラ、などの樹皮を活用し、カゴやアクセサリーなどの製造を行います。樹皮を活用した手仕事の歴史は古く、人々の生活に欠かせないものとなっていましたが、機械化による大量生産と気軽に買える使い捨て商品が溢れかえったことで、そのような手仕事は廃れてきています。
しかし、海外から日本の手仕事が注目され、高く評価されるようになり、再び脚光を浴び始めました。これはチャンス!!なのですが、廃れている間に、職人の高齢化や材料を採取する人がいなくなるなどの問題が出てきていて、依然厳しい状況なのも確かなのです。
そこで、私たちLOCAL FOREST DESIGNは、そのような手仕事の技術を受けつぎつつ、材料となる木を育て、採取し、また育てるという循環を作り出すことにより、持続可能な手仕事の仕組みづくりを目指します。
たくさん紹介したいことはありますが、基本的には、食べていけるだけの作物の生産と仕事づくりを「森」を舞台に行っていくということです。
今回クラウドファンディングで実現するコミュニティースペースは、そんな難しいこといきなりはできないよという方に、森での生活の一部を体験してもらう拠点として活用していきます。例えば、農作物の収穫体験だったり、樹皮を活用したカゴ作りのワークショップだったり、樹液を採取してお菓子を作ってみたり、炭を使ってピザ釡でピザを焼いてみたり。
楽しみながら、「あ、こんな暮らし方があるんだ。森でも暮らしていけるんだ。」ということを感じてもらえる施設にしていきたいと思います。
感謝の気持ちと覚悟を桜とともに
最後にとっておきの情報!!なんと、今回クラウドファンディングを支援していただいた方の数だけ、桜の苗木を植林し、これから作っていくコミュニティ入口の並木通りにします!!
桜の苗木植林に関しては、まだいつになるかわかりませんが必ずやりたいと考えています。そこを通るたびに私たちは皆様を思い浮かべ、責任と思いを持って事業に望むことができると思います。
LINK VILLAGEが出来上がりましたら皆様を招待させていただきたいと思っていますので、成長していく桜、成長させていく事業を見にLINK VILLAGEへお越しください。
実際に建築が始まれば、また随時情報を公開していきますのでお楽しみに。