土佐山・嫁石の「梅まつり」へ

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執筆者 安澤真希
所 属かつおゲストハウス

2017/04/25

 今年で開催27回を迎える「嫁石 梅まつり」。一度、行ってみたかったんです。
 春のたよりは土佐山から!! ということで、寒さもすこし和らいだ2017年3月11(土)、満開情報をしっかり得て、かつおゲストハウスヘルパーのジーナを引き連れ行ってまいりました。

 

高知市の中心部

 

 高知市の中心部から、車で正蓮寺を抜けて土佐山方面へ。山道を上り下り(道幅がかなり狭い箇所が多々あるので、対向車線には要注意です)すること45分。まつりの会場である「嫁石(よめいし)」と呼ばれる地域に、梅園はあります。
 ちなみにこの嫁石という地名ですが、かつてこの地域一帯は往還道としてにぎわっていたそうです。嫁入り道中の花嫁が腰をかけ、休息した岩があることから「嫁石」と呼ばれるようになったといわれているそう。謂れがステキですね~。

 正午過ぎに到着したのですが、車は満車状態でした。運良く空いたスペースに車を停め、さっそく入園料1人300円(中学生以下は無料)を支払い梅園へ。
 当たり前のことですが、あたり一面は梅、梅、梅…!! なので、ことさら梅に鼻を近づけなくとも、外気を吸うとほの甘い梅の香りがします。それがいい匂いのなんのって。実はこの立派な梅園は、鑑賞目的ではなく、収穫用に植えられた個人の所有物だそうで、毎年、梅の時期になると一般解放されているそうです。

 

広大な敷地

 

 この広大な敷地に約1200本の梅の木が立ち並んでいます。私たちが行ったときには、真っ白な花の間にぽつぽつ淡いピンクが混じっていましたが、その様相も日ごとに移ろいゆくそうです。
 梅を愛でながら梅園内を散策してみました。全体的に階段や坂道が多く、高低差のある敷地のため、シャッターを切るポイントが無数にあります。なのでカメラ好きにはもってこいのスポットでもありますね。実際に、いちばん高い地点から全景を撮る人、渓谷の川の梅の木々の間から撮る人、寝そべって撮る人など多くの人たちがより良い写真を撮ろうと園内を周回していました。

 

梅の木

 

 ただ、場所によっては、梅の木の一本一本の枝がとても長いところもあるので、油断していると顔に直撃します(笑) 私も写真を撮るのに夢中で、前を見ずに歩いていたら案の定やらかしましたので、あくまで前方注意で散策しましょう。
 そして、梅と同じくらい感動したのが、めちゃくちゃ可愛い木の切り株で作られた椅子とテーブルです。めっちゃキュートです!

 

愛らしい椅子

 

 会場には、このような愛らしい椅子とテーブル、そしてなんとなく日本人の琴線に触れる情緒たっぷりな色とりどりの傘が、そこかしこに設置されています。ジーナはこの光景を見て、しきりにcute!!と感嘆していました。
 どこのテーブルも梅の木に囲まれているので、梅の匂いがするのはもちろんのこと、梅を眺めながらピクニックもできちゃいます。私たちもその内の一つにお弁当をひろげ、ランチを楽しみました。梅の匂い、川のせせらぎ、小鳥のさえずり、……野山の移ろいを肌で感じとても癒されました。

 さらに会場では、地元の方々が軽食・特産品を販売していました。山菜の天ぷらうどんや、とんとんまんじゅう、田舎寿司やちらし寿司、梅のジャムの入った特製のパンや、鏡川の源流で淹れたコーヒー、お酒まであります。特に山菜うどんは人気らしく、たえず行列ができていました。そして販売ブースの前は広場になっていて、多くの家族やカップルがレジャーシートを敷いてピクニックを楽しんでいました。

 そして、この梅まつりの開催期間中には、毎年さまざまなイベントが行われているんです。私たちは日にちが合わず行けなかったのですが、参考までに、2017年のイベントをご紹介しますね。

 

・2月19日(日) 寿宝会 日本舞踊
・2月26日(日) 岡豊太鼓
・3月4日(土) 青空バンド コンサート(民謡からジャズまで、世界中で愛される名曲)
・3月5日(日) 山のリズム TOSAYA-MAN

 

 梅を観賞しつつ、舞踊や太鼓や生バンドまで聴かせてくれるとは、なんて風情あふれるまつりなのでしょう。来年こそは是が非でもイベントと合わせて行きますよ~!!

 2~3月は梅まつりで梅の観賞、6月は姫ホタルの観賞、秋には紅葉の観賞、……土佐山の魅力は季節によって山野の移り変わりを、直に、肌で、五感で感じられることですね。つぎは家族とキャンプかな~。

 

■嫁石 梅まつり 会場/高知市土佐山中切嫁石
■開催期間/※平成29年現在 2月18日(土)~3月20日(月・祝)、9:00~16:00
■主催/嫁石梅まつり実行委員会
■後援/中川をよくする会・(有)中川開発・オリエントホテル高知(株)・オーベルジュ土佐山
■お問合せ/高知市土佐山地域振興課(088-895-2312/9:00~17:00)
※個人の梅園を解放しています。枝等は折らないでください。
※会場でのドローン(無人飛行操縦機)の使用はお控えください。

 

 さらに耳寄りな情報です。梅まつり開催期間中は「オーベルジュ土佐山」内にある土佐山温泉に、梅まつり入園券をお持ちの方に限り100円割引で入浴できます。
 オーベルジュ土佐山は、高知市内から梅まつりへ行かれる方、戻られる方は必ず道中通りますので、梅の観賞後さらに癒されるのもオススメですよ。また、オーベルジュ土佐山から梅まつりの会場まで、歩いて約1時間程度なので、季節の移ろいを感じながら散歩してみるのも良いかも。

 

■土佐山温泉(オーベルジュ土佐山)/〒781-3222 高知市土佐山東川661
■HP/http://www.orienthotel.jp/tosayama
■TEL・FAX/088-850-6911・088-850-6933
■営業時間/10:30~20:30 札止めは20:00
■料金/大人800円、子供400円(3歳~12歳) ※梅まつり入園券提示で100円割引

 

梅まつり

 

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