食べることは生きること!~私の好きな季節素材~
- 執筆者 上田知子
- 所 属ハンター民宿 BA-BAR
2017/05/02
こんにちは! 鳥取のハンター民宿BA-BARの梅野知子です。いろいろな人と関わりながら、じわじわと楽しく活動やっています。
ちょっとお知らせなのですが、ただいま第2子妊娠中で、今年の6月下旬~7月上旬に出産予定です!!! 出産までの活動は、臨月少し前の5月までぼちぼちと小さくやっていく予定です。
我が第1子も1歳半すぎてすっかり歩けるようにもなり、ちょっとだけお箸も使い始めています。フォークと同じような使い方ですが。(まだ早いと思っていましたが、大人が使っているのを見て使いたがっているので・・・!)
さてさて、食べるに関連づけて、私にとって生きるとは、食べることと笑うこと!!! 田舎に移住して、いっぱい美味しいものを味わってきております。
今回は、田舎でとれる素材で、私のとくに大好きなものを季節ごとに紹介していきます!
~春~
山菜!
山菜!!
山菜!!!
3回も言うくらい、とにかく大好きです!!!
私が鳥取に来たのもかれこれ7年前の春です。鳥取に来て最初は市内のアパートに住んでおりましたが、仕事の関係で農山村に出向く機会が多く、山菜の天ぷらをいただいて口にしたときはもう感動でした! もうとにかく箸が止まらない止まらない・・・!! やわらかくて優しい食感と天ぷらのサクサクの絶妙なマッチング! 天つゆで食べるよりも塩で食べた方がより大好きです!
福岡にいた頃は、山菜=ワラビ、ゼンマイというイメージしかなかったのですが、コシアブラ、タラの芽、ウド、コゴミ、カンゾウ、ウルイ・・・等々、とたくさん知ることができました。すべて美味しいですが、とくにタラの芽やコシアブラの天ぷらが大好きです。天ぷらだけではなく、ワラビ等は酢の物にしたり、ウドなどはキンピラにしたり、いろいろ。
そして、弓河内集落に移住し、地元の人たちとハンターチーム「三矢弓援隊(みつやきゅうえんたい)」を結成し、弓河内でジビエ交流会を企画するようになってからは、毎年春に山菜×ジビエ交流会を企画しております。本当に贅沢に山菜をみんなでたらふく味わっております!
というのも、地元住民で山菜にとっても詳しくてとっても陽気で親切なおじさまがご厚意で山菜をたくさんとってきてくださるおかげで開催できており、本当に感謝です!!
~夏~
モロヘイヤ!
夏バテ防止に最適な粘り気のある葉物野菜!弓河内の近所の方より調理法を教わり、
●茹でてラッキョウ酢&スリごまで和えるとさっぱり!!
●茹でて麺つゆで味付けし、卵とじにすることでおかずになる!!
ということがわかりました! 普通にお浸しにしても美味しいですし、お好み焼きに入れるという方もおられます。
弓河内は新しいことを始めることに対してとっても前向きな方が多く(だからこそ私のような宇宙人のような人種もとっても温かく受け入れてくださりました!)、鳥取県内でモロヘイヤを栽培し出したのは、弓河内の女性グループが初めてだそうです!
モロヘイヤはエジプト由来の野菜なのですが、その関係で、ずっと前にエジプト人が弓河内にやってきてモロヘイヤ料理で交流したという面白いエピソードもあるそうです。モロヘイヤは栄養価もバツグンで夏には欠かせない大好物です! 鉄分が不足しがちな女性にもオススメ!
そして、鉄分つながりで・・・、夏の雄鹿!!!
猪は冬に脂がのるのですが、鹿の雄は繁殖期の秋に雌を追いかけるため、夏に脂をたくわえるのです。草食動物でも中身は肉食男子!(当たり前か。笑)よって、バラ肉の脂が活きる季節です!
鹿の脂は猪の脂と比べてかなりこってりしているので食べすぎ注意なのですが、角煮にするととっても美味しいのです! 脂に醤油・酒・みりん・しょうがの味がしみわたり深い味わい! 他にも、タレに漬け込んで焼くのも美味しいことが、猟師仲間と料理してみて発見しました。
他にも私のとくに好きなもの、まだまだあります! ジャガイモ!
上の写真は、義父が畑で作ってくれたジャガイモです!(ボールペン置いているのは大きさがわかる比較対象としてです)我が家の美味しい食卓のためのお野菜をいつもせっせと作ってくれております。
こんなに大きなジャガイモを見て、私は速攻ポテトサラダを作るぞ! と作ったのが下の写真です。弓河内の方に、美味しいポテトサラダの作り方(しかもお酒のおつまみにもなる!)を教わったので、BA-BARの体験メニューでもよく出しております。
お腹がすいているときは、ジャガイモ料理を少量食べるだけでもお腹いっぱいになりますね。猪で肉じゃがを作っても美味しいです。
~秋~
まずはなんといっても、新米!
とにかくツヤッツヤでふっくらで、生きていることを全身で感じることのできる味です! ボキャブラリーが大変貧層でごめんなさい・・・とにかくそれくらい美味しいということです。
鳥取に来て、米作りに取り組まれる方々と接したり、時々その現場に自身も関わることで、よりありがたみを感じながらいただくことができるようになりました。
綺麗な水を田んぼに引けるように、長い道のりの水路をせっせと綺麗にする。田植え後には、稲が他の草に負けないように頻繁に草刈。暑い夏もひたすら草刈。汗水を流した先にとっても美味しいお米がある!
新米の塩むすびは本当に最高ですね! 地域での交流会におむすびがあるときには、おむすび1個が大体茶碗1杯分であるということも忘れ、4~5個は余裕で夢中でお腹に入ります。(あ、もちろん人数見て空気読んで食べていますよ多分。笑 「食べんさいな」とすすめていただいたら遠慮なく食べますが!)
他には、枝豆!
とれたて新鮮枝豆をシンプルに塩茹がお酒好きの私には最高!(あ、妊娠中なので今はもちろんお酒呑んでいないですよ。笑)とくに弓河内では、とっても美味しいぷりっぷりの黒豆枝豆が作られております!
10月には村で獅子舞のお祭りがあり、生産者の方は元々、その時期に収穫して獅子舞を舞う人たちにふるまえるように作っておられたのですが、最近では弓河内での体験メニューとしております。10月の半ばなので、ぜひ収穫体験&食べに来てください!
まだまだあります! さつまいも!
弓河内のご近所さんで、とっても美味しいさつまいもを作られる農家さんがおられます! どの種類のさつまいももとっても美味しいのですが、とくに私が大好きなのは、蜜がじゅわぁ~っと出てくる甘~い安納芋!(中身の写真も撮るべきだったと反省・・・汗)
11月頭の地区の文化祭でも焼き芋が販売されるのですが毎年大好評で、焼き芋を目当てに来場される方々もたくさんおられます! 秋のスウィーツの極みです!!! お腹もいっぱいになるので、食欲の秋に欠かせません!
~冬~
冬といえば狩猟期間真っただ中! といえば・・・・!
脂ののった猪肉!!!
猪脂は独特の甘みがあるんです! 確かに豚肉と似た味ではありますが、歯ごたえが違い、その歯ごたえから旨みが舌に染み込んでくるのが何とも言えない美味しさ! 醤油・酒・みりんの王道調味料との相性バツグンなので、鍋にするととっても美味しいです!
その鍋の相棒となる冬の野菜といえば・・・白菜!
優しい味の白菜と、まろやかな冬の猪の愛称はバツグン!白菜は煮るとたくさん水分を出してくれるので、鍋に使うときは水は少し入れるだけで、あとは白菜の美味しい汁が出てくれる!
切った白菜をたくさん鍋に投入して蓋をしめて数分間グツグツ似た後に鍋の蓋を開けると・・・野菜出汁とお肉の出汁のきいたジューシーなお鍋の登場!!!
写真は猪すき焼き風鍋ですが、脂ののった猪ロースorバラ肉&白菜&鶏がらスープで作るミルフィーユ鍋も最高です!
私のとくに好きな、田舎で食べられる季節素材でした! 他にも好きなものたくさんありますが、キリがないので絞り込みました。
しかし、最後に私が言いたいことは、美味しいものを食べるときに欠かせないものはもちろん、一緒に食卓を囲んでくれる人!
この光景がまさしく、私にとって生きることである、食べることと笑うこと!!!
そのような場を、ハンター民宿BA-BARでは今後とも作っていきます!!