井仁の棚田で3年目を迎えます

2017/05/26

 安芸太田町に来て、2度目の春を迎えました。去年より寒さが残り、桜の開花の時期がずれ込んだりと、今年の春は去年と違う感じでした。

 

今年の春

 

 春といえば「桜」が思い浮かびます。安芸太田町で桜といえば、「与一野のしだれ桜」が有名です。寺領という地域に、樹齢約70年の大きなしだれ桜があり、高さ約12m、左右に9mほど広がる立派な桜です。
 私は前から知ってはいたのですが、去年は行くことができず、今年初めて見ることができました。その桜は、小高い丘を登ったところにあり、空と左右に広がった桜と目の前の水が張った田んぼの様子が、とても雄大で美しさに、ぼけ〜っとしてしまいました。それくらい見る価値がある景色です!

 

価値がある景色

 

 その景色を見るために、たくさんの人が訪れることもあり、地域の人はその時期になると、ボランティアで車の誘導や、出店を開いたりしています。また桜を保全するために根元の周りは囲いをして、踏み入れないように対策がしてありました。
 この地域にとって、この桜は宝であり、大切な存在なのでしょう。私が活動する井仁にとって、棚田が地域の宝のように、その地域にとっての大切なものがあり、それを守るために苦労なさっていることが、桜を見ながら感じられました。
 もう今年は、見頃が終わってしまいましたが、来年の春に見に来ていただけたらと思います。

 安芸太田町は自然に恵まれた町でありますが、他にも魅力的なコンテンツがあります。加計という地域にある「mm project」という地域に根ざしながらアートを発信するアートギャラリーです。
 私が協力隊になった2015年の9月にオープンし、展示の際にお邪魔して、オーナーさんと情報交換をしています。オーナーさんは安芸太田町に実家があり、さまざまな課題をもった田舎からアートによる交流や発見を通じて、世界に発信をしたいと思い、この場所にオープンしたそうです。

 

こいのぼり

 

 最近の展示では、オーナーさんの家に眠っていた「こいのぼり」を使ったアートが展示されています。こいのぼりの糸を丁寧にほどいて、アート作品を作り上げています。
 鯉が川の流れにさかのぼって泳ぐように、この「こいのぼり」の持ち主の歴史をほどいて、さかのぼります。私も実家にある「こいのぼり」を思い出して、今まで忘れていた記憶が蘇り、不思議な感覚になりました。
 他にも、安芸太田町出身のアーティストによる作品展が開かれたり、地域の幅広い年齢の方が立ち寄るスペースになっていて、まさに地域に根付いた場所になっています。

 

アート作品

 

 春の時期になれば、自然に恵まれた場所であれば、山菜が採れますよね。私も地域のおばあちゃんに連れられて、ワラビを撮りに行きました!
 地域の人は、探すのに慣れているのですぐに見つけるのがはやいはやい。あっという間にたくさん集まり、塩漬けにしておきました。6月の田植え体験会の時の昼食に使います。
 天気が良くて、気持ちよく山菜採りができましたが、それができたのは山をきちんと管理しているからです。ワラビを採った場所は、笹がたくさん生えていた場所で、それを刈り取り綺麗にしたから、山菜がたくさん生えてきてくれたんだと教えてくれました。
 高齢化や人口減少などによって、なかなか山の手入れまでに手が回らない現状がありますが、なんとかできたらいいなぁと思った出来事でした。毎年、受け入れている大学インターンシップなどで、山の手入れに取り組むのも良いかもしれません。

 

山の手入れ

 

地域のこと

 

 2017年6月には、協力隊としての活動が始まってから3年目となります。この井仁の棚田で様々なことを経験させてもらい、地域のことを知りました。まだ、今の私は移住をしに来たけど、まだ定住には至ってはいない状況です。
 今、準備を進めている棚田カフェや今後の活動が定住に繋がり、さらには温かく迎い入れてくれた地域の皆さんへの恩返しになると思いながら残りの活動をしていきたいと思います!

 2017年4月17日~5月31日まで、棚田カフェ開業資金のため、クラウドファンディングにチャレンジしております。よろしければ応援お願いいたします!

 

■井仁の棚田・クラウドファンディング

500年続く秘境「井仁の棚田」に、皆が立ち寄る場所を作りたい!

 

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