格安バリ旅行・バリ島よりギリ島のビーチが100倍キレイ

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執筆者 安澤真希
所 属かつおゲストハウス

2017/08/07

 マレーシアのクアラルンプール観光を、絶不調のまま終えた私たち。翌朝は、前日の薬が効いたのか、みんな体調がいくぶんか楽になっておりました。
 さて、次なる目的地となる「ギリ島」へは、バリ島の「サヌール」に一泊し、そこからスピードボードに乗って行く手はずになっています。このサヌールは、昔のバリ文化がまだ残る静かなビーチリゾートとして人気のエリアです。
 ホテルの人いわく、移住者も多く住んでおり、比較的年齢層も高めなのだとか。なので人手の多い、いわゆるザ・観光地をさけてのんび~り過ごしたい人にはオススメの場所とのこと。
 
 バリ島のバリ国際空港に到着した私たちは、早速サヌールまでタクシーで移動するため、到着ロビーのド真ん中に堂々と陣取るエアポートタクシー乗り場へ向かったのですが… ここが実に最悪でございました。
 実はバリ国際空港内のタクシーは、超ボッタクリだったのです。
 空港にあるから信用できると思ったら大間違い!正規料金より1000円も高額なうえ、しかも値引きなし!
 
 結局私たちは、エアポートタクシーではなく、個人タクシー乗り場へ向かうことにしました。こちらの料金もぼったくり価格なのですが、値切って正規料金まで下げることができたので、おっさんに従うことに。ただし「高速代払ってよ(100円)」と乗車後に言われてガックシ。もちろん支払いませんでした!!
 とにもかくにも、正規料金で移動したい場合は、ひとまずバリ国際空港から出て、「ブルーバードタクシー」をつかまえることです。

 

ブルーバードタクシー

 

 ブルーバードタクシーとは、インドネシア全土を走っている最もポピュラーなタクシー会社の一つです。メーターをちゃんとつかっているため、インドネシアの中では安心安全なタクシー会社です。でもどういうわけか、このブルーバードタクシーの到着フロアへの乗り入れが禁止されているらしく、つまるところ、バリ国際空港内に停泊しているタクシーたちは、およそボッタクリか、はたまたちょっとボッタクリかのどちらかということです。
 なので、ボッタクリに遭いたくない方は、空港内で話しかけてくる熱心なタクシーのオジサンたちを尻目に、迷わず空港外のブルーバードタクシーを目指しましょう。ただし、空港の外へ出るのは10分くらいかかるし、迷うかもしれないのでオススメしないかも。出国フロアに到着するブルーバードタクシーにすかさず乗り込む、という裏技もありますよ。
 
 そんなこんなで、ようやくサヌールのホテルに着いた私たちでしたが、主人は体調不良によりあえなく就寝。私と子供2人でサヌールの海岸沿いを散策することに。海の色は、噂通りあまり奇麗ではありませんでしたが、気持ちよかったです。
 
 翌朝は、この旅のメイン。バリ島からギリ3島のうちの一つ、トラワンガン島へ渡るため、朝一の送迎バスでスピードボードの乗り場へ向かいます。そして、今回の旅行で私たちが利用したのがこちらの会社。(バリ・ライジング・ツアーズの「Blue Water Express」)

 

スピードボート

 

 こちらは、数あるスピードボードの会社の中でも、スタッフがすこぶる神対応でした!! 集合場所や清算方法まで、とにかく細かく、かつ懇切丁寧にしかも日本人がメールで教えてくれます。さらに、清算も現地でのクレジットカードでOKとのことなので便利。値段は1人往復Rp.1,300,000(1万円ほど)で2時間のクルージング、とまあ高額ですが、思い返してみれば、その値段を払っても足りないほどの素敵な島々でした。
 ちなみにホテル間の送迎付きで、なおかつウブドまでなら無料という点ではまぁまぁお得だと思いますよ♪
 
 さて、船着き場に着いてまずびっくりしたのが、全員に酔い止め薬なるものが配布されます。もちろんいらない人は受け取らなくてもいいのですが、私たちのようにコンディションが著しく悪い場合や、総じて何とか酔いしやすい人などは、遠慮なくもらい受けましょう。そして、その場ですぐ飲んで2時間のハードなクルージングに備えましょう。
 ちなみに欧米人が飲んでいるのは、ほとんどがビールでした、さすがです。
 
 ところで問題のスピードボードですが… これ、ヤバイです。めちゃくちゃ揺れます!! いいえ揺れるなんて生易しいもんではございません。体内の、胃なのか何かべつの臓器なのかわかりませんが、船の揺れに従ってかな~り上下左右に動くのがありありとわかります。それが、2時間ぶっつづけでつづきます。途中で多少は慣れてきますが、それでも船酔いしやすい人にとってはかなりの拷問タイムになるかと思われますので、それなりの覚悟でご乗船くださいませ…
 でも外を見られる余裕があれば、景色は一面キレイな海なので素晴らしいですよ。私は我慢できたのですが、息子は船の揺れでまさかの就寝、まだ高熱を引きずっていた主人にいたっては、ただの一言も発することなく目をつむったまま、何か悟りを開いたかのように終始半笑いで固まっていました。

 

ギリ・トラワンガン島

 

 しかし、その酔いもギリ・トラワンガン島に到着したら一気に吹き飛びました。なぜって、とにかくビーチが美しかったから!!
 ギリ島自体、日本人にはあまり馴染みがない島なのですが、実はバリ島よりもはるかに海がきれいなのです。そして観光客はほぼ欧米人。
 さらにビックリしたのが、想像以上に港がにぎわっていたことです。港に着くやいなや、フルーツや冷えたドリンクやお菓子、布や帽子など何でもいいから買ってくれといわんばかりの商売っ気あふれる人がたくさんいます。
 
 トラワンガン島は、ギリ3島(トラワンガン・メノ・アイル)の中でもホテル、レストラン、カフェ、バー、クラブ、土産物店などなど騒がしいアイテムが最も多いところ。
 昼は自転車をレンタルしてサイクリングを楽しむ人や、日焼けにいそしむ人や、海で泳ぐ人。夜は爆音が鳴り響きパーティアイランド状態に、クラブで騒ぐというのが主流のよう。ギリ3島の中でも一番大きな島で、かつ一番騒がしい島でもあります。
 そして面白いのが、他のメノやアイルでも共通することですが、車やバイクなどが一台も走ってないんですね。どうやらギリ島ではそれらガソリンを使用した乗り物は禁止らしく、移動はもっぱら「cidomo(チドモ)」と呼ばれる馬車か自転車とのこと。ECOですね~

 

馬車

 

 私たちも早速、思い出作りにと馬車でホテルを目指したのですが、コレがなかなか快適です。重い荷物は運んでくれるし、金額もRp.65,000~(500円~1500円)程度と手軽なので、かなりオススメです。
 そしてギリ3島には、いわゆる警察がいません。3島とも小さな島だから、悪いコトをする人がいない、ということ前提らしいのですが、それでも犯罪的なことをしたらどうなるかというと… ズバリ島から追放されるとのことです!!
 元々はバックパッカーが多くいた場所とあって、バリ島のように近代化されきっていない雰囲気が魅力の一つといえるのかもしれません。

 話はそれましたが、私たちが宿泊したホテルがこちらのホテル「Pearl of Trawanga」です。

 

ホテル

 

 1泊朝食付きで1人7000円ほどと安価なゲストハウスに比べ少し値は張りますが、屋内にはプールもあり、目の前がビーチとあって朝食は波の音を聞きながら優雅な時間を過ごせますし、騒がしい場所とは離れているのでなにより静かです。スタッフさんも素晴らしく、ちょっとした待ち時間に子供の面倒まで見てくれます(笑)
 島の繁華な通りまでも歩いて3分程度とアクセスも良いです。ちなみに予約はHPからが安くてオススメです。(https://www.pearloftrawangan.com/
 
 私たちは自転車をレンタルし、島の周りをぐるりと一周しました。島の周囲はおよそ7キロなので、ゆっくり回っても1時間程度で完走できてしまいます。ただ道中は走りやすい道もあれば、自転車を降りて押して歩かざるを得ない悪路まであります。
 ですが、どこを走っても海だけは、どれだけサンゴ礁がビーチ近くまで広がっているんだというくらいず~っと、本当に延々とキレイです!!でも地元の人達が捨てているゴミも散らかっていて残念。
 
 そして、うるさいのが苦手な私たちは隣りの静かな島・メノにも渡ってみました。

 

メノ

 

 メノにはトラワンガンとアイルからそれぞれ船が出ています。逆もまた然りで、3島を自由に行き来できる連絡船が出ています。片道一人Rp.35,000(300円ほど)と良心的なので、それぞれの島を存分に楽しみたい人でもアクセスしやすいです。
 メノはトラワンガン島から船で10分ほど西に位置する人口500人程度の島(トラワンガン島からでもメノのビーチが見えるほど近いです)で、ギリ3島の中で最も小さいです。トラワンガンと違って、人通りも少なくて、本当に静かで穏やかな島なので、ワイワイにぎやかなのはちょっとな~って人には、かなりオススメですね。そして海はというと、潮の流れもほとんどなく、さらに遠浅がずっとつづくのでシュノーケリングにはもってこいの場所です。
 
 カフェもレストランも、人が少ないため必然的にゆる~い落ち着いた雰囲気になりますね。聞こえてくるのは波の音と、店の人の和やかな話し声くらい。私的にはこれくらい静かな島が丁度いい…。ロンボク飯も本当に美味しかった~

 

カフェ

 

レストラン

 

ロンボク飯

 

 ギリ島には4日間滞在したのですが、私たちと同じような観光目的の日本人には一人も会えませんでした… それだけでも、いかに日本人がバリ島に集中しているかがわかりますね。
 バリ島を行きつくした人、バリ島よりキレイな海を過ごしたい人、ぜひギリ島へ渡りましょう!!
 
※トラワンガン島は2016年頃から海洋保全のための大規模な工事が行われるかもしれないので要確認です!

続く

 

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