高知市0円観光
ゲストハウスでおもてなしをしていると、旅人からこんな声を聞くことがあります。
「お金を使いすぎた…」
そう! 旅行は、すごく楽しい! ゆえにお金を使いすぎてしまう事がよくあります。交通費はもちろんの事、綺麗な景色を見て、楽しいことをしていると、アッという間に予算は減っていきます。
特に高知県はお酒とご飯が美味しいので、気づけば財布のお金がなくなっていることもしばしば。でも、せっかく高知に来たら夜の酒場まで堪能して欲しいっ!
そこで今回は、神奈川からやってきた極貧旅行者のカイト君を連れて、高知の観光地での出費を極限まで減らし、酒とグルメに贅をつくす旅、題して「高知市0円観光」を考えてみました!(宿泊費・食費は除く)
観光案内所「とさてらす」でレンタサイクルを入手する!
スタート地点は、高知駅。まずは移動手段を手に入れましょう。高知駅南口から徒歩1分のところある観光案内所「とさてらす」。
ここは、高知県全域の情報が網羅していて、高知観光の強い味方になる場所です。
「とさてらす」では、レンタサイクルもあり、普通のシティサイクルに加えて電動アシスト付き自転車やクロスバイクを17時まで借りる事ができます。それもなんと… 無料で!!!! さすが高知県、「おもてなし」発祥の地ですね~
手順は簡単。身分証明書を見せて、用紙に必要事項を記入すれば貸してもらえます。高知県外在住の方で観光を目的とする人、雨予報でない日のみが借りられますので注意してください。これさえあれば、片道15kmの桂浜までもヘッチャラ~!? ちなみに桂浜も0円観光地!
■高知観光情報発信館 とさてらす
■住所/ 高知市北本町2丁目10-17
■HP/https://www.attaka.or.jp/tabihiroba/tosa-terrace.php
■tel/088-879-6400
■営業時間/8:30~18:00
■レンタサイクル/8:30~17:00(返却時間)
土佐のサクラダファミリア「沢田マンション」を探検する!
自転車を手に入れたら、さっそく0円旅行のスタートです!
まずは、高知の裏ナンバー1観光スポット。軍艦島マンションや土佐の九龍城塞など、色々な異名を持つ高知きっての名(迷?)建築「沢田マンション」へ行きましょう。
駅の北口を出て前の道をまっすぐと進み、県道44号線を東に進むこと10分。ヤマダ電機の裏に妙な雰囲気を放つ大きな建造物が見えます。それこそが「沢田マンション」です。
このマンションは、1971年から専門知識のない沢田夫婦2人と後に加わる娘の3人の手によって建てられた鉄筋コンクリート造の集合マンションです。
現在も現役で人が住んでおり、新しい入居者の募集も行われています。そんな「沢田マンション」ですが、10時から17時までマンションの中を見学する事ができます。
入り口には、沢田さんの発動機コレクションが並んでいます。沢田マンションの設計を陰から支えた発動機に敬意を捧げながら、いざ上層部に上がってみましょう。
沢田マンションのシンボルの1つとも言われる大きなスロープで3階まで上がるとマンションの裏側に通じる通路があります。この通路、その昔、普通の部屋だった所をぶち壊して作ったそうです。内部にはそんな壊して通路にしたり、改修したりした跡が随所に残っていて、その跡を探しながら歩いてみましょう。そして、マンションの裏側のスロープで4階まで上がると、なんと4階に突如池が出現します!
滝もあり、水の中には魚も泳いでいます。ここがマンションの4階であることを忘れそうになる光景です。
その先のらせん階段を上がると屋上に上がる事ができ、さらに驚きの光景が広がります。
屋上に広がるのは、一面の畑。しかも昔は水田だったそうです。鳥や豚も見えかくれしています。奥に見えるクレーンもマンション建設に使うために作った沢田さんの自作だそうです。屋上からは、高知市内を一望することもでき、バーベキューなども行ったことがあるそうです。人間やろうと思えばなんでもできるんですね! これは必見の裏観光です!
■沢田マンション
■住所/高知市薊野北町1丁目10-3
■HP/http://sawadamansion.com/
■見学時間/10:00~17:00
奇跡のゾロ目地点「地球33番地」で愛を叫ぶ!
沢田マンションを出たら、次は県道44号線を南に向かいましょう。川を1つ越え2つ目の「江ノ口川」の中に「地球33番地」は、あります。
この場所
【東経133度33分33秒】
【北緯33度33分33秒】
という12個の数字が揃う地点で、世界中に数字が揃う地点があるそうですが、そのほとんどが砂漠の中などの容易にたどり着けない場所にあります。
その中で「地球33番地」は、唯一容易にたどり着け、その地点に立つ事ができる場所です。そんな奇跡的な場所が高知市にあるとは驚きです!
近くには、「クリニック33番地」や「歯科地球33番地」など、この場所の名前をつける病院もあったり、道の名前が「地球33番地通り」だったり毎年3月3日に記念式典を行ったりと、地元の人たちに愛されてる事が分かります。
江ノ口川南岸にある「オープンハート」では、地球33番地の到達証明書も貰えます。高知に来た想い出と唯一無二の地点に立った記念との1粒で2度おいしいお土産も手に入りますよ。
■地球33番地
■住所/ 高知県高知市南金田2-37
■HP/http://www.chikyu33.net/
■見学時間/24時間
「高知よさこい情報交流館」で高知県民の魂に触れる!
高知の中心、日本初の木造アーケード街「はりまや橋商店街」を抜けた先に見えるのが「高知よさこい情報交流館」です。
高知を代表する「よさこい」がどのように生まれ進化し、現在に至るのかその歴史を知る事ができます。
1階の「よさこいサークル」では、よさこいの生まれたきっかけや、よさこいになくてはならない6大要素とそれに関するクイズが設けられています。演舞場のジオラマもあって、よさこいについて知り得ることができます。
2階の「よさこいスクエア」では、よさこいの各チームの衣装が展示されていて、個性あふれる衣装の数々によさこいの自由さを感じます。
その自由さは、鳴子にも感じる事ができます。カラーバリエーションに加えて、大きい物もあり、中にはアンパンマン、バイキンマンの鳴子などもあります。
そして「高知よさこい情報交流館」では、実際に衣装を着て正調よさこいを習うこともできます。スクリーンに映し出される映像を見ながら、よさこいの練習をすれば夏のよさこい祭り本番がより一段と楽しくなることでしょう!
■高知よさこい情報交流館
■住所/ 高知県高知市はりまや町1丁目10-1
■tel/088-880-4351
■HP/http://www.honke-yosakoi.jp/
■営業時間/10:00~18:30(最終入場18:00)
■定休日/毎週水曜日 12月29~1月1日
高知市0円旅行 いかがだったでしょうか?
そして!! 0円で観光できる高知市内のスポットは、これだけでは、ありません!! 他にも…
●アニメ「けものフレンズ」で有名なサーバルキャットのいる動物園「わんぱーくこうち」。
●大河ドラマ「龍馬伝」で実際に使われた龍馬の家のセットや福山雅治が着た衣装と手製の黒船の模型が展示されている「龍馬伝 幕末志士社中」。
●上町2丁目にある「龍馬生誕地」も石碑のみになりますが無料で見学可能です。
●沢田マンション近くには、「人斬り以蔵」と呼ばれ恐れられた岡田以蔵の墓もありますよ。
●高知を代表する、日本がっかりスポットNo.1最有力候補「はりまや橋」。
●メインフロアは、有料になりますが併設になっている横山隆一まんが記念館の「まんがライブラリー」は、漫画喫茶と引けを取らない量の漫画を無料で読むことができます。
●そして最初に紹介した、とさてらすの横にあるステージでは、毎週土日祝日に高知のご当地アイドル「土佐おもてなし海援隊」のライブステージを開催しています。
●日本一の清流「仁淀川」や高知市内が展望できる五台山など、自然で遊ぶとこれまた無料ですよね♡
まだまだ高知市内にはたくさんの0円観光地があります。高知県内へ範囲を広げると、もうあげきれないほど膨大な数の0円観光地があります。
こんな財布に優しい高知県、おもてなし力が神レベルな高知県、気になってきませんか? 旅人カイトくんも「高知は人にも、財布にも、優しいんですね~」1泊じゃ観光しきれない!」とご満悦。そして浮いたお金で飲むお酒は、一段と美味しかったのであります!!!!
というわけで、0円高知市旅行、ぜひとも試してみてください。その際は「かつおゲストハウス」へぜひお越し下さいませ! 手厚くおもてなしさせていただきま~す!