いなか暮らしのトライアルステイ
- 執筆者 和田玲子
- 所 属シェアハウス土佐指南家
2018/10/30
女性シェアハウス&民泊 土佐指南家(とさしなんや)おかみのレイです。
高知市中心部より東へ約6km、市街を見わたす高台の住宅地、一軒家で営業しています。 定員5名の小さなシェアハウスは家庭的な雰囲気で、いなかの祖父母の家へ帰省するような感覚になるかもしれません。
旅行やトライアルステイでの1泊からの民泊、段階的移住やインターンシップなど長期滞在での1か月からのシェアハウスというように、目的や利用状況により個室と相部屋をご案内しています。
「移住予定でなくても利用できますか?」
と聞かれることがありますが、
「移住予定の方に限定していませんよ」
とお答えしています。移住までは考えていないけれど高知への移住に関心のある方にもご利用いただいております。
いなか暮らしのメリットやデメリット、自分とのマッチングなどについて、じっくりと考えつつ、高知観光などの時間も取り入れ、楽しんでくださいとお伝えしています。
土佐指南家の主宰Goとおかみのレイです
移住となると、新たな環境での住居、仕事など多くのことを考え、決断しなければなりません。滞在を通して気づきや発見に繋がることもあります。
高知へ来てみたらイメージと違っていたので、もう少し考えて判断することにしたケース、旅行で何気なく来て滞在してみたら高知が、ものすごく気に入り、移住したいと思うようになったケースなど様々です。
仕事探しで大変苦労した、人との距離の近さが予想以上だったので驚いたなどの感想もありました。 経験者からのアドバイスとしては、いなかで暮らす前からのリサーチや知人からの情報収集をするということでした。
また、移住してから現地でイチから仕事や住居を探すことはハイリスクを伴い、おすすめしないというのが共通の意見でした。
そこで、土佐指南家では、自分のペースで、段階的にトライアルステイすることを提案しています。現実的に、その場所で生活できるかどうかを納得がいくまで、しっかりと考えることをすすめています。微力ながら、主宰やおかみが前職での知識や経験をフル活用して相談にのります。
当シェアハウスのメリットとして、女性同士の交流、女子会などで楽しい時間を共有しています。会話を通しての共感、気づき、悩みを乗り越える勇気などのキーワードがあがり、おかみ自身も皆様からたくさんの元気パワーをもらっています。
移住は人生の転機となるような大きな決断とも成り得るので、滞在拠点であり、相談もできる場所の一つとしても活用していただきたいですね。 比較的、都会に近い高知市での滞在から、少しずつ、いなか暮らしに慣れていくという方法もあります。
環境の変化からの心身のストレス、体調を崩すこともあるので、ご利用の皆様の様子に注意を払うように心がけています。 移住前だけでなく、移住後こそ相談できる人や場所を確保しておくことが重要です。
移住してから、いつのまにか自分だけで悩みを抱え込んでしまっていたというケースも・・・孤独を感じ、誰とも会話らしい話をせずに過ごすことは、自身を悪い方向へと追い込むことにも、なりかねません。誰かに相談することで、解決の糸口が見つかる、悩みが些細なことだったと思えるような場合もあります。
交流会などを楽しむリビング
リビングテーブルにある日本地図
人間関係においても確認してみると、ちょっとした思い違いが要因だったとわかることもあり、まず自分の言動を冷静に振り返ってみることを促しています。もっと早くに誰かに相談していたら良かったという方もいました。
移住相談を受けている方々との研修会では、移住者が気軽に話せる場所が必要だということ、そして相談を受ける側も自由に意見交換できる場所が必要という見解で一致しました。
残念ながら、じっくりと考えた結果、いなか暮らしは無理というケースもあり、その見極めをすることが大事です。ダメージが大き過ぎて、行き詰まってしまう前に、方向転換するという選択もあります。
高知で暮らせなかったけれど、自分とマッチする場所を見つけたという方から「○○で元気に暮らしてるよ」と嬉しい連絡をいただくこともあります。その時には「また、高知にも遊びに来てよ、待ちゆうきね」と返信しています。このようなやりとりができる出会いに感謝しています。まさに、一期一会です。
いなかでは、1つだけではなく複数の仕事をナリワイとしている方もいます。農作業や伝統的な仕事のサポートなど、いなかのニーズに合致した複数の取り組みをナリワイとされています。
人に喜ばれて、役に立っているという充実感に満たされて幸福だと話されていました。以前に比べて収入は減ったものの、代わりに自由に過ごす時間が増えて楽しいと語る表情が、いきいきとしていて印象的でした。
仕事や子育てが一段落した後、セカンドライフの選択肢として、移住を考えられる方もいます。子どもさんの進学をきっかけに、県外から高知へ訪れ、気になる場所を巡る旅行でのご利用もありました。
小さなとまり木のようなシェアハウスで、のんびりと自分のことを振り返る、今後のことを考えてみるといった宿泊スタイルもあります。
価値観は多様化していますが、ココだけは譲れないという自分の考えをしっかりと持ち続けることはライフスタイルを考える上でも大事ではないかと思うようになりました。
いなか暮らしでは、地元でのおつき合いを通じて知り得る、貴重な情報もあります。 自分のペースで無理なく、いなか暮らしのトライアルステイをすることが有意義な時間となるように、サポートしていきたいと思います。
いなか暮らしや土佐指南家に興味を持たれた方は、ぜひご連絡ください! 土佐指南家について、詳しくはコチラをご覧ください。
web> http://10347n8.com
fb> http://www.facebook.com/10347n8/
次号も楽しい情報をお伝えできるように頑張っていきますね!
民泊のご利用もどうぞ!