ひまわりが咲きました。「~ひまわり計画の道のり~」
- 執筆者 天野治美
- 所 属株式会社FPI 地方創生事業部 おむすビーズ
2018/11/06
春からひまわりを植え、ついに夏、花が咲き、いよいよ秋の深まる今!今日はたわわに実った「~ひまわり計画の道のり~」のお話しです。
夏だしひまわりが咲くなんて普通じゃない?と思ったそこのあなた!ただのひまわりじゃないんです。花より団子の天野治美、実の成らない(身にならない?)花を植えるわけがありません。そうです、花を楽しむだけでなく油も取れる、搾油用のひまわりなのです。
題して『布施村を明るくしよう~そして油を搾ろう~大作戦』。記念すべき第一回目のチャレンジである今年は、文字通り右も左もわからない手探り状態でスタートしたわけですが、とにかく思い通りにいかない事だらけ。しかし神様はちゃんと見ているもので、問題が勃発する度に「どーしよう…」と途方に暮れていると、周辺から知恵と技を併せ持つまさに神の様な隠岐人が現れて、難所難所を乗り切ってここまでやってこれたわけです。
まだ油を搾るには至っていませんが、すでに感慨もひとしお。というわけで、ひまわり大作戦前編として、これまでの軌跡を辿りたいと思います。
まだ肌寒さを感じる2018年4月3日、土づくりがスタート。牛屋であるE農園のS君から牛糞をわけてもらって、播種予定の畑にすき込みました。
地元産の肥料が使えるって最高に贅沢なこと。ありがたやー。
S君と、布施の神様と呼んでいるトシちゃんが手伝ってくれて、作業もスムーズ。
そのあと、もみ殻も投入。これで圃場準備は整いました。
6月8日ようやく種まき。
直播(発芽写真株間50㎝×条間25㎝)とセルトレー(25穴)の両方を試してみる。隠岐の島と関西を行ったり来たりしている間に時は流れ、梅雨との兼ね合いもあって出遅れ感満載。会う人会う人に「今頃まくものなの?」と尋ねられ、「今でしょ!」と返答する毎日。
6月12日~15日
直播、セルトレー共に無事に発芽!!ほっと胸をなでおろす。ちなみにセルトレーの方はナメクジ被害が発生したので、ビール誘因作戦で大量捕殺。多分私だけだと思うけど、溺れたナメクジを見ていると、『吾輩は猫である』の最後のシーンが頭をよぎる。
6月
いくらか鳥にほじくられてしまったので、テグスを張って応戦。大きい鳥は羽がテグスにあたることを嫌がるので、位置が低くて間も空いているように見えるけど、これでちゃんと効果あり、と思っていたのですが、後日トシちゃんが追加で張ってくれました…いつもありがとう。
8月
そんなこんなで、また関西に戻ったりしている間に…
咲いている!
そして、デカっ!!!し、縮尺おかしよね?小人になった気分。一番大きいのは2.5mくらいあるんじゃないかしら。堆肥パワーなのか、いまだかつて見たことのないような図太い茎。圧巻です。
通りかかる人みんな声をかけてくれる。「咲いたねー!」「やっと咲きましたー!」、「でっかいねー!」「でっかくなっちゃった!」が定番の挨拶に。眺めているだけで頬が緩む。
そして嬉しい来訪者も。全身を花粉まみれにして、乱れております。一心不乱とはまさにこのこと。かわいすぎる…。
一時はどうなることかと思ったけれど、花が咲くところまでなんとかやってきたというわけです。そして今一番頭を悩ませているのが、鳥からどうやって種を守るかという問題。網を全体に張るには背丈が高すぎて難しく、果物方式で一輪ずつネットをかけていくしかないのかなぁと。かなりの手間だけど、かわいいひまわりの為、致し方あるまい。
今後、鳥との闘いがどうなるのか、無事に油が搾れるのか、後編に乞うご期待!