「革人」池田崇物語・その10 ~海外進出?~

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執筆者 池田崇
所 属革人

2019/03/22

海外進出?

 

 革人も10周年を迎え、売上も全然まだまだやけど、ちょっとずつ安定してきた。そろそろ海外で勝負してみたいと思うようになり、色々考えた。

 沖縄の冬、つまり11月~2月は閑散期。夏のイメージが強い沖縄でも、冬はある。南国の島々のように常夏ではない。この時期の売上は夏のピーク時に比べて、半分にまで落ち込む。それは我々観光客を相手に商売してる経営者の共通の悩み。この時期をどう乗り切るか?が大事になってくる。冬でも夏並みに人件費や電気代などの経費は掛かるから、大変大変!

 この苦しい時期を乗り切るためにも、海外で革人を出店できるかどうかを考えた。常夏で海があって観光客が多い所といえば、やっぱりハワイでしょう。ハワイへは行ったことがなく、テレビや人から聞いた話でしかない。けど、なんとなく沖縄と似てるし常夏やし、一番イメージがしやすい。

 やっぱり自分の目で見て肌で感じないと、なんも分からんし。「よし、ほんならいっちょ行ってみるか!」ってことで、12月に2週間ほど行く計画を立てた。

 

革ぞうり

 

ハワイへ上陸

 

 南の島ハワイへ到着。初ハワイという事で、ちょっと興奮気味。やっぱり暖かい、というか暑い。ホノルル空港から宿泊施設までは、ワゴン車で40分ほど。Airbnb(通称エアビー)というサイトから、ホテルではなくいわゆる民泊的な所を予約していた。エアビーを選んだ理由は、「現地で暮らすような体験がしたい」のと、「値段が安い」からです。

 車窓から見える風景は、テレビで観た風景そのもの。キレイな海に隣接してリゾートホテルが建ち並ぶ。道路にはデッカイアメ車が走りまくっている。車好きにはたまらん!やっぱりここはアメリカやなと実感した瞬間やった。

 自分の宿泊先に着いた。価格に見合ったチープさがたまらん!(笑)とにかく寝れればいいっていうレベルなんで、特に快適さを求めてないから、こんなもんかな?

 

ハワイ

 

まずは散策

 

 宿からワイキキビーチまで、どうやって行こうか?バスは乗り方が分からんし・・・、変な所に行ってもうたら大変やし。タクシーはビックリするほど通ってないし(異常に少ない?)。値段もよう分らん。距離は2~3kmか。

 まずはスマホを片手に歩いてみる。ある程度めぼしい場所はチェックしてたけど、基本はノープラン。2週間もあるから、ボチボチ行こう。

 ワイキキビーチにはビキニギャルが眩しい。海で泳いだりサーフィンやSAPを楽しんでる。いかにも南の楽園っぽい。でも、海のキレイさは沖縄も負けてないなぁ。ただし、とにかく物価が高い。東京か、それ以上やな。

 ワイキキの前にあるストリートは、観光客で溢れかえっていた。みんな笑顔でショッピングを楽しんでいる。この気候の良さとハワイというブランド力で、みんなを笑顔にするんやろな。こんな場所で革人ハワイ店が出せたら、最高やろな!って思った。

 

 昼ご飯を食べようとウロウロしてたが、ランチでも10ドル以下で食べれる店がほとんどない。スーパーで売ってたポテトチップスが4.6ドルにはビックリしたなぁ(笑)。

 ホノルルの中心地をレンタサイクルで周ったり、バスに乗っておしゃれなスポットを目指したり、時間はたっぷりあるからゆっくり周ろうと思った。地元の空気感を肌で感じたいし、同時に観光客目線でも色々と見ていく必要がある。

 予定をガチガチに決めず、気の向くままにウロウロ。仲良くなったお店の店員から色々な情報を聞き出し、客層や売上や家賃なども独自に調査した。

 

 ワイキキで焼肉屋のマネージャーをしている後輩を訪ね、夕食を食べながら色々な生の声を聞いた。やはりハワイで商売をするってことが、いかに困難かを知った。『夢』という幼稚な思いだけでは、どうにもならない問題が山積しまくっていて、さてどうしたものか・・・?と悩んでしまった。

 

ホノルルマラソン

 

ホノルルマラソン出場

 

 ハワイに来た理由の一つに、『ホノルルマラソン』に出場することだった。ただ走るだけでは面白くないから、自社の革ぞうりで走ると決めて来た。実は過去に革ぞうりでフルマラソン2回、ハーフマラソン2回を走っている。

 革ぞうりで走る理由は、①宣伝 ②趣味 ③健康維持。

 「フルマラソンを走っても壊れない革ぞうり」を謳えますし、聞いた人はみんなスゴイと言ってくれる。宣伝効果には、手応えを感じている。フルマラソンを走る為に普段からジョギングをし、食事にも気を使っている。練習はしんどいけど、走った後は気持ちいい。走ること自体が趣味でもあるし、健康維持にも繋がる。

 普段からジョギングやマラソンをやってない人でも、憧れるホノルルマラソン。自分は完走はもちろん、目標タイムも決めていた。この日の為に真面目にトレーニングをしていた成果もあって、目標タイムどころか、過去最高のタイムでゴールできた。ハワイの景色や風は最高やった。

 

マラソン

 

「それでも沖縄が好き」へ つづく

 

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