簡単竹スプーンの作り方
- 執筆者 小林恵子
- 所 属えん(縁)もたけ(竹)なわ
2019/08/09
地元にたくさんある『竹』です。その竹を使って、スプーンを作ってみました!(簡単竹スプーンの作り方です。それぞれの作り方、もっと良い作り方もあることと思います。もし、ご参考になることがありましたら幸いです)
〈用意するもの〉
■竹(今回は真竹を使いました)
■竹用ノコギリ(竹は繊維が細かいので、目の細かいノコギリとなります)
■鉈(なた)
■小刀
■紙ヤスリ(目の荒いもの、目の細かいもの)
■手袋(怪我を防ぐために着用をしました)
※竹の繊維はまっすぐです。縦に割るときは鉈を使って竹を割ります
※横に切るときには、竹の繊維を切るため、目の細かい竹用ノコギリで切ります
~作り方~
1.デザインを考えます。
スプーンは、デザートスプーン、ティースプーン・・・ いろいろな種類のスプーンがあります。さらに、柄の 長さ、口広さ、大きさのデザインにより、雰囲気も変わってきます。どんな時に使おうか、どんなスプーンを作ろうか、ワクワク考える時間も楽しい時間です。
2.だいたいの大きさを決めます。
3.のこぎりで程よい長さで切った後、鉈(なた)で縦に割ります。
鉈(なた)は、ホームセンターで売っています。怪我の防止のために、手袋をはめています。鉈は刃物ですので、安全にお気をつけください。
4.大まかなスプーンの形にします。
おおまかにスプーンの柄の部分、口の部分を作ります。
5.スプーンの口の四角の部分の四隅を斜めにのこぎりで切ります。
6.小刀でお好きな形に削っていきます。
小刀を使うので、安全にお気をつけください!!
7.形がだいたい整いましたら、やすりで磨いていきます。
まずは、荒いやすりで削り、形を整えます。お好きな形に。
8.その後、目の細かいやすりで磨いていきます。
磨けば磨くほど、きれいになります。
完成!!!!
※私は、真竹の薄い竹を使い、竹の丸みを利用してスプーンの口にあたる部分のくぼみにしています
※孟宗竹のように肉厚の厚いしっかりした竹を使う場合には、彫刻等で彫ることで、口にあたる部分のくぼみを作ることができます
スプーンの形を整えた後、オリーブオイル、サラダ油などを薄く塗ることで、よりきれいになります竹は湿気が多くカビやすいのですが、オイルがカビを抑える効果もあります。使われる際の注意事項として、竹は、湿気が多く、かびやすいです。食洗機の利用は避け、洗った後もよく乾かしてからしまうようにすることでカビを防いでおります。
たとえ思ったようにできなかったとしても、自分で作ると、いろんな面白い形になり、世界にたった一つの自分のスプーン。苦労や工夫をしたぶん、愛着がわき、お食事もよりおいしくかんじられることと思います。
竹は生命力が強く、山の手入れを怠ると、どんどん増え広がります。管理の行き届かない竹藪は、放置竹林と呼ばれます。山が竹ばかりになると、他の植物が追いやられ、生態系の破壊につながります。山にエサのなくなったイノシシなどが民間に降りてくる、ということにもつながります。かつては、人の手によって守られていた山です。竹を使うことで、少しでも山が守られますことを願い、竹の楽しみをお一人でも多くの方に知っていただけましたら幸いです。
自然素材なので体にも心にも優しい、世界にひとつのたいせつなスプーンになることと思います。
機会がございましたら、ぜひお楽しみください!長文お読みくださりありがとうございます。