移住女子一週間は日常のような非日常のような
- 執筆者 高濱望
- 所 属GUESTHOUSEオキオカ
2020/05/01
こんにちは。高知県四万十市西土佐の移住女子シェア&ゲストハウス「オキオカ」の高濱望です。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、宿泊業は4月1日から休業している中、さて、何を発信していこうかと悩ましい日々です。
そんな中、インスタグラム@oki_okaで、4月6日から一週間、毎日の日常を写真とともに投稿してみました。たった7日間でしたが、少しずつ「いいね!」やコメントが増えて嬉しかったり、私自身も畑の様子とか何気ない日常の中の喜びを再確認できました。
ちょうど少しずつ新型コロナウイルスによる影響が出始めたころで、 日に日に変わっていく町の様子、一方で穏やかな田舎の日常だったり、をまとめてみました!
4月6日 月曜日
月曜日の朝はゴミ出しのあと、草刈りからスタート!
裏山の栗園なんですが、入り口からもう足を踏み入れたくない感じの草むらが。
頑張りました!!
まだ倍以上の広さ残ってるんだけど、マキタの充電が切れるまでしか刈りません。
私の体力と充電2つ分が大体ちょうどいいくらい。
午後からはリンパケア。
母娘で毎月、四万十町窪川から1時間ちょっとかけて来てくれてます。
最近はゲストさん用の和室をサロン部屋にしてて、庭を眺めながらの施術はなかなかいいんですよ〜
私が適当にやってる松の木の剪定を、盆栽やってるお母様に褒められました!
夕方、畑のチェック〜ジャガイモの芽が出てた!
先日、種まきしたニンジンとレタスにパオパオをかけたり、草をむしったり、蜂の巣箱まわりをキレイにしたり、なんやかんやしてたら日も暮れてきました。
夜は漫画家ひがしやまのりこ先生@higashiyamazonのネームをチェックさせてもらって、送り返して〜ってしてました。先生の漫画はいずれお披露目できるはず! お楽しみに。
4月7日 火曜日
お街へ出勤の日。
“四万十市への移住を支援する会”という長い名前のNPO法人のスタッフもやってます!
事務所が街中にあるので、昨日とはぜんぜん違う環境です。毎日草刈りしてるわけじゃないんですよ(笑)
朝行ったら机にカッコイイマスクが置いてありました。会長からプレゼントでした。ありがとうございます。
私あまり外で働く気はなかったんですが、田舎とはまた異なるつながりができるので、意外とやって良かったなーと最近は思ってます。
事務所の目の前には新しく“はれのば”というオシャレな場所もできました! 四万十牛の直営焼肉店やカフェが入っています! いずれ絶対に行く。
お昼休憩にここのテラスでお弁当を食べたかったけど人多かったんでいつもの公園へ。木と水があって人がいないのでここめっちゃ落ち着く…お山へ帰りたい…!
4月8日 水曜日
四万十町の有機農家“桐島畑”さんのジンジャーシロップの加工のお手伝いへ。畑の人たちが野うさぎを捕まえて飼ってました!まだ仔うさぎで可愛かった〜
都市部へ送る野菜の需要は増えているようで、畑組は出荷作業が忙しそうです。こんな時だから無農薬の野菜を食べて少しでも健康に!という気持ちなんだろうなぁ。
先週は私も初めて出荷作業の手伝いに駆り出されたので、ボーナスください!って社長に言うたら、まだナスの時期じゃないって返されました(笑)代わりに現物支給で野菜と種をいただきました!
ジンジャーシロップは生姜を洗って皮を削ってまた洗って切って煮て取り出して粗糖を入れて煮て〜瓶詰め〜ラベル貼り〜箱詰めまでほとんどアナログ手作業です。
窓ちょっと開けてラベル貼りの作業してたら外から鳥のさえずりが聞こえてきて、平和だね〜なんて話したり、動画を作ってるんだけど迷ってる部分があって〜って話をしたら、いろんなアイデアをもらいました!
もらったアイデアを忘れないうちに、帰ってから動画編集。あとで予告編みたいなの上げられたらいいなー。
その予告編はこちらです↓
https://www.instagram.com/p/B-uKN-4n9Vy/?utm_source=ig_web_copy_link
4月9日 木曜日
お街への出勤日です。マスク率が一気に高くなったなぁって印象です。お昼休みに「喫茶ウォッチ」さんへ行って、テイクアウトしたさくらマフィンをいつもの公園でいただきました。
帰りに寄った「農園マルシェやまみずき」さんもコロナウイルス対策で扉を開けて入り口近くに野菜を並べる八百屋さん形式に。ディスプレイがコンパクトでも見やすくて可愛いかったです。
そしてこの大きな大根の存在感よ…100円!
仕事もちゃんとしてます(笑)
天気が良かったのでHP用の空き家の写真を撮りに行ったり、オンライン面談どうですか?って企画書出したり。
もし高知県に緊急事態宣言が出されたら〜が実際にあり得そうで青ざめたりもしたんですが、正直ひとりでいるときにそんなニュースを聞かなくて良かったなぁって思いました。お店をやってる先輩が、絶対に乗り越えてやる!って力強く言ってたので、私も頑張りたいです。高知に来てから個人事業主や経営者の知り合いがびっくりするくらい増えて、そういうつながりに本当に助けられることが多いです。
4月10日 金曜日
4月10日は四万十の日! てことで四万十川を眺めながら草刈りしてたらタケノコ発見! これは大変!と掘ってきました。竹林になってしまう。
イタドリもあったので、採って全部となりのおばちゃんへ。イタドリ、食べるのは好きだけど皮をはぐのが面倒なんですよね。かといって放っておくと伸びて固くなって草刈りの邪魔になるし。
このへんでも採れるところが減ってきてるので、おばちゃんにあげると喜ばれます。win-winってやつかしら。タケノコも一緒にプレゼント。
自分でもタケノコご飯を作りました。美味しかったです!これを食べるためならタケノコの下処理はしますね。ちょうど庭の山椒がいい香りをさせてたので摘んできて飾り付け。
今日はとなりの小学校の体育館の雨樋を直しに大工さんが来たり、宇和島のリンパケア仲間とビデオ通話で作戦会議したり、SNSでつながっていたゲストハウスのオーナーさんが来てくれたり、家にいながらも珍しく人と会う日でした。
ビデオ通話してたら、友人の子供たちが学校から帰ってきて、今日が誕生日だというので画面越しにマトリョミンでハッピーバースデーを弾いたりもしました。マトリョミン教室もしばらくお休みしてるので、時々は弾かないと腕がなまってしまいそうです。
畑の見回りをしたら、小夏が何者かに食い荒らされてました。小夏、去年はGWに来たゲストさんにプレゼントしてたんですけど、今年は消費が追いつかなさそうです。折角たくさん生ってるのに。
4月11日 土曜日
高知県は昼夜の外出自粛要請なので、とりあえず家でできることをやりましょう。リンパケアの予約も日時変更になったので、草刈りの続きをすることに!
近所のおんちゃんを助っ人に呼んだら、さすがあっという間に終わりました!私一人でやってたらたぶん3分の1くらいしか終わってないです。ありがたいかぎり。これで梅雨前くらいまでは草刈りの憂いがなくなりました。
ついでに鬱蒼としてたソテツも丸裸にしてやりました!ちょっとだけのつもりが一気に切ってしまいましたが、真ん中の芽?みたいなのがまたすぐ広がってくるのでたぶん大丈夫。
昨日に引き続きイタドリとってたら、またタケノコを発見したので掘って茹でて天ぷらにしたり、茅をかぶせたまま忘れ去られてた文旦も見つけてしまったり。
畑の小夏がまた何者かに食い荒らされていたので、こっちも早くなんとかしないと。犯人は猿かな?(鳥でした)
夜はZoomで作戦会議です。以前から使ってましたが、遠くにいても顔を見て人と話せることが今は特に嬉しいですね。
4月12日 日曜日
昨日に引き続き外出自粛中です。雨なので畑もできずで、一歩も外に出てません!
午前中にZoomで東京周辺の人と喋ってたんですけど、自粛期間が長くなってきて、しんどい様子が伝わってきました。地方はまだ間に合うから、こうなる前に今ちゃんと対策したほうがいい、とも言ってました。
午後は高知県内の仲間とやっぱりZoomで作戦会議!同じ県内でも地域によってかなり状況にばらつきがあって、意識も個人でぜんぜん違うので、それぞれの判断が試されるし、判断するにしても正しい情報が必要だよね、と話したり思ったりしながら、馴染みのメンバーの顔を見て話せたのでなんだかほっこりしました。
そんなオンラインでの交流の合間に、近所のおんちゃんが「タケノコやる」って茹でたの持ってきてくれました! オフライン交流バンザイ!! しばらくタケノコ三昧です(笑)
おんちゃんの採ったタケノコは地面にまだ深く埋まってる時にとってるから柔らかくて美味しいです。やわらかいところはそのまま刺身で食べました。
雨がやんだらまたイタドリも生えてくるだろうし、種も撒きたいし、やることはたくさんあります。
移住女子一週間は今日で終了。
水面下はなかなか右往左往してた一週間だったんで、けっこう滲み出てました。
不安とかあるといえばあるけれど、やりたいこともやらなきゃいけないこともたくさんあるし、困った時には相談できる相手がいるし、私は今できることをやろう。
一週間こんな感じでした!
今はまた全然違った毎日を過ごしています。タケノコ掘ったりイタドリとったり小夏をとったり、畑やったり草刈りしたりしながら、新しい仕事づくりを進めていたり、相変わらず忙しくしていますが、やるべきことがあるというのはありがたいですね。
四万十に移住してなくて、自然がまわりになかったら、一日中、家で欝々としていたかもしれません。
こんな状況でも関係なく季節は過ぎていきますし、自然は待ってくれません。だけどまためぐってくるので、来年の春にはまた旅人や移住したい女子を迎えられるように、今はしっかりと準備をしておこうと思います。