広島で放置竹林を活用して竹チップを作る 『Tego』の活動に参加
- 執筆者 小林恵子
- 所 属えん(縁)もたけ(竹)なわ
2020/07/28
私の地元は岡山市です。祖母が15年ほど前に認知症となりました。祖母は、操山(みさおやま)周辺でお米、果物、野菜、などを作っていました。元気な時は、自分たちで山や畑を守っていましたが、自分たちで守れなくなると、山は荒れていきました。
生命力の強い竹が広がっていきました。その山は、先人たちが、産業のために孟宗竹(もうそうだけ)を植えた山です。タケノコの産地でありました。今では高齢化のため、管理しきれない竹藪が増え広がっています。地元の人も困っている竹藪もある山です。祖母が認知症となってから、何度も何度も山が荒れていることを憂えていました。
ウイキペディアより
~竹害 (ちくがい)とは~
かつて筍を採るために栽培されていた孟宗竹の竹林が放置された結果、周囲の植生に孟宗竹が無秩序に侵入する現象のことである
とあります。
岡山では、孟宗竹(もうそうだけ)のみならず、淡竹(はちく)、女竹(めだけ)など荒れて困っているといわれる竹藪も多々あります。たくさんあるのなら、どうせならば竹を楽しもう!!!!!と竹細工を習いはじめました。
生命力が強く、増え広がり山を荒らす「竹」は厄介者としか思えませんでしたが、竹細工を習い始めるにつれ、竹藪は宝の山と感じるようになってきました。竹かご、照明など作っておりました。
竹は、かごやザル。かばん、カトラリー、竹垣、テーブルやいすなどの家具、家、竹炭、竹酢液、笹茶など様々な活用法があります。
タケノコを使って、お寿司を作りました。
厄介者と思えていた竹藪も、だんだん宝の山としか思えなくなってきました!!!
私事ながら、家の事情により、昨年の9月に広島県呉市に引っ越しました。
灰峰という山の展望台から見た呉市の様子です。呉市は、「この世界の片隅に」の舞台となったところです。海にも山にも恵まれた素晴らしいところです。
新しい土地。お仲間を増やしたい。と月に一回呉市で竹細工体験会をさせていただいています。竹を通して楽しいご縁に恵まれ続けています。
新しい土地でも楽しく生活できますのも「竹」のおかげですそこで、地元の方、何人もの方からお聞きしたのが、Tegoの中原さんです。
広島県呉市で放置竹林を活用をし、竹チップを作る活動をされているそうです。
Tegoとは、広島弁の「てごうする」=「お手伝いをする」の意味を由来しているそうです。ホームページを拝見をいたしました。
Tego ホームページには「竹の魔法で未来を作る」とあります。その言葉にビビビビビビときました!!!
Tegoのホームページより
災害ではたくさん土砂崩れが起き、獣の爪で引っ搔いたかのような傷ついた山の地肌を目の当たりにしてきました。そんな山々を見て気づいたのは竹林の多さでした。
竹林は竹の根が浅いため土砂崩れを招きやすく、被害を悪化させます。この状況を食い止めるには竹を間伐し、日常的に使っていくことが何より求められます。
呉市だけでも374haという広大な面積の竹林を抱えています。今や日本各地で取り上げるようになった放置竹林の問題。災害の多い日本全国で防災の観点から、地域の自治会と協力しながら竹林保全活動を進めていくいことが重要と考えています
とあります。
私事ながら、私は2018年に広島県安芸郡坂町におり、西日本豪雨災害にあいました。続く大雨。避難を呼びかける町内放送。消防車のサイレンの音。町内放送のサイレンも鳴り響いていました。図書館に一晩避難をしました。見慣れた道や線路が川のようになりました。車が川のようになった道に浮かんでいました。
その後しばらくして、土砂かきのボランティアに参加をさせていただきました。家の中にまで土砂が入り込み、私の背丈ほども土砂が流れ込んでいたところもありました。
自然の恐ろしさを肌で感じました。自然とともに生きることのたいせつさも感じました。2018年の西日本豪雨災害で同じ思いを持たれたことにも、勝手ながら共感をいたしました。
そのTegoは、竹チップを販売されているそうです。
ホームページより
当社のメイン事業は、竹を粉砕機で加工した竹チップとして販売、または庭や地面に撒くサービスです。竹チップは厚さ10センチ程度程度で撒くことで雑草が生えるのを防ぐ効果があります。除草剤を撒かない安心安全な雑草を防ぐことができる方法です。また竹チップよりさらに細かいパウダーにすることで、ゴミの分解や肥料にも役立っていきます。
その他、海外では公園に竹チップを撒き子供が転んでも安全なふわふわの地面にした事例もあります。また、道路の中央分離帯に撒くことで余計な雑草を生やさず、交通事故の減少、ポイ捨てゴミの減少につながった事例もあります
とあります。
雑草を増やさない!!庭や畑の草抜きもたいへんです・肥料にもなる、などなど。
竹チップの効果も素晴らしい!!!!私は、ますます興味深々となりました!!!
ちょうど、竹伐りのイベントがあり、2回参加をさせていただきました。1回目は3月15日。午前と午後イベントはありましたが、午後のみ参加をさせていただきました。
竹藪に入ると、マイナスイオン満載で気持ちがよいです。ランティアさんが10人弱参加されていました。竹を伐る人、竹の枝をなたで伐る人、竹を運ぶ人、それぞれ役割分担をして取り組みました。午前の間に、すでにたくさんの竹が伐られていました。一人で伐っていたら、力作業でもあり、なかなかです。若い力が集まれば違う!!と思いました。
楽しく作業させていただきました。山の中で体を動かすことは、すっきりとストレス発散となりました!!
山の中の作業はとても気持ちがよく、心も体も元気になりました。新しいご縁にも感謝の一日でした。
2回目は、3月22日。午前のみ参加をさせていただきました。あわせて14名もの方に参加されたそうです。
今回は、竹を伐り、粉砕機で竹チップを作る作業をさせていただきました。粉砕機は、呉市のふるさと納税型のクラウドファウンディングで購入をされたそうです。
この度も、伐る人、運ぶ人、粉砕機に竹を入れていく人、分担の中行われました。粉砕機の音は大きく、耳栓をして作業を行いました。何人かで、作業すると早いように感じられました。
今回は細かい竹チップを作りました。細かい竹チップはたい肥に使うそうです。今回は、竹でベンチを作りました。型を作ってくれていたので、型に切った竹を入れていきました。竹は細い竹でした。
竹はしなりがあるので、座り心地も快適でした。作った竹チップは、ホームページからも購入できるそうです。
若い力で放置竹林を活用していく行動力、パワーにエネルギーをいただきました。竹チップの効能も知り、改めて竹のすばらしさを感じられました。イベントを通して、素晴らしいご縁に恵まれたこともとてもうれしいことでした。若い力が集まって、地元の課題を解決に向けて力を合わせる、厄介者と思われる竹を竹チップとして有効活用をされておられる、循環させている、素晴らしい活動と感じました。
これからも応援しています私も竹を活用していこう!!と決意も新たになりました。厚かましくも竹をいただき、竹キャンドルを作りました。
これからも、竹を楽しんでまいります。
長文をお読みくださりありがとうございます。これからもご指導をお願いできましたら幸いです。いつも本当にありがとうございます。