捨てるの待ったー!レスキュー八朔

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執筆者 上野仁美
所 属Nurse and Craft 合同会社

2021/03/18

 こんにちは。広島県の山と島を行ったり来たりしている上野です。

 私の暮らす瀬戸内海に浮かぶ大崎下島ではデコポン、八朔、はるみ、はるか、レモンなどがただ今シーズンです。歩けば、いろんな方から

「あんた、〇〇はある?」

と声をかけていただき、消費がなかなか追いつかず、おかげさまで一人暮らしとは思えない量の柑橘がストックされていて、いい香りが部屋に広がっています。

 しかし、ストックがあるにもかかわらず今回はわざわざ自ら

「ください」

と分けていただきました。

 

八朔

シーズン真っ盛りで、レスキューした八朔。

 

小さいから捨てるしかない・・・全部私にください

 私のお隣さんは、柑橘農家で約60種類の様々な柑橘をご兄弟で作られています。たくさん種類がありすぎるのと、ご自分で交配して作られているため、初めましての名前のものばかりで、なかなか品種を覚えられません。

「家にはいつ帰るの?お父さんお母さんに持って帰ってあげて」

とおすそ分けを段ボールに詰めていただき、山の家によく持って帰らせてもらっています。

 つい最近は

「ここにある八朔はいる分だけ持って行って」

と声をかけてくださいました。お隣さんの庭には、コンテナいっぱいに入った八朔。8ケースもありました。1コンテナは一杯に入れてだいたい18kg。 これが8つということは・・・。

「小さくて売り物にならないから、捨てるしかなくって」

とニコニコしながら、さらりと話をされましたが、ただ小さいだけで捨てられてしまうなんて、それはもったいないと思い、すぐに

「これ全部もらってもいいですか?私にください」

と全て譲っていただくことにし、八朔をレスキューしました。

 何にもアイデアはこの時にはありませんが、ひとまずいただいたのです。

 

コンテナで八朔を運ぶ

柑橘を運ぶ私。コンテナを運ぶ専用のカートがあり、お借りしました。

 

ひとまず山へ運ぶ

 まず柑橘は買わないとない、山のいなかに2コンテナ運びました。1つは実家用でお世話になっている方や近所の方におすそ分け用。もう1つは、ちょうど味噌作りを地域のイベントですることになっていたので、そこに持って行きました。

 値段はつけず、投げ銭にしようかと考えていると、地域のおばちゃん達は

「それは困るわ。値段はつけた方がいい」

「1玉20円くらいかな。そうしよう、みなさん、いる人は20円ですからねー」

と自然に決まり、

「八朔好きなんよ、嬉しい」

などと仕込んだ味噌にプラスアルファで買って帰ってくださいました。数日後、

「甘くて、美味しかった」

と家族伝いに食べた方からの感想を聞き、お隣さんの八朔の行方が決まってよかった、やっぱり捨てるのはもったいないから、なんとかしたいと残りの八朔への思いが強まりました。

 

一輪車と八朔

専用のカートがないので、霧の朝、一輪車で運びました。

 

青空市がいいんじゃない?

 まだまだある八朔をどう活用するのがいいか、隣の島、豊浜町地域おこし協力隊の友人に相談してみました。すると、同じ市内の協力隊の友人が主催でしている青空市に出店してみたらいいかもとアイデアをもらいました。

 島から約1時間の安浦町。沿岸部で、柑橘より牡蠣などの漁業が盛んな地域です。青空市自体は出店料もなく、自由に出したいものを出して大丈夫ということで、急遽その週末に出店させてもらうようお願いし、無事出店決定!!

 

まだまだある八朔

いただいた八朔は部屋に貯蔵中です。

 

青空市で八朔販売してみた

 月の第 2・第 4 日曜日に開催している安浦町の青空市。当日はどんよりとした天気で少し青空がのぞく中、少しずつ常連の方やご近所の方がいらっしゃいました。

 常連の方は、出店者と顔なじみで楽しそうに交流し、お決まりのものを購入されているようでした。そこに飛び入り参加した八朔販売の私。運営者の方々の声かけのおかげもあり、色んな方の手に八朔が渡っていきました。

 

青空市

お手製の竹テントの下、シフォンケーキのお隣で販売させていただきました。

 

 小ぶりな八朔は農家さんにとっては「皮を剥くのが面倒で売れない」もの。お客さんにとっては

「一人暮らしだから、食べ切りやすくて調度いい」

「高齢であまりたくさん食べきれないけど、これなら、あの人でも食べられるんじゃないかしら」

とむしろ小さい方がいいもの。これは新しい発見でした。

 散歩の途中でたまたま通りがかり、少ないあり合わせの小銭で何個か八朔を購入され、八朔のお礼にとのど飴を分けてくださった方がいらっしゃり、ほっこりとした気分になりました。

 それからその方は散歩から出直して、押し車で再び買いに戻って来てくださいました。自分自身が食べる分だけでなく、あの人は八朔が好きだからと贈り物をすることはとても素敵で、私自身もこんな人でありたいなと感じる1コマでした。

 おかげさまで、2時間の青空市で持って行った3コンテナは全てなくなり、軽くなった車で無事に島に帰ることができ、お隣さんに嬉しい報告ができました。

 

青空市で八朔を売る

昔のみかん箱を台として販売していると、懐かしいねという声も聞かれました。

 

残りの八朔はさてどうしましょう

 まだ手元に残る八朔。さて、どうしましょう。自家用で八朔酒にチャレンジしたり、ドライフルーツにしたりして楽しんでいます。が、まだまだあります。

 欲しいという方、送ることが出来ますよ。また、こんな活用方法があるよ、こうしてみたらどうなどアイデア募集中ですので、色々教えてください。お気軽に連絡お待ちしています。

 

ドライフルーツ作り

実家でブームのフードドライヤーでドライフルーツ作り

 

八朔酒

ちょうど空き瓶があったので八朔酒を仕込みました。どんな仕上がりになるか楽しみです。

 

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