No農,Noライフ〜シホさんの味噌づくりワークショップ、新潟の田舎から

顔の写真
執筆者 池田なつ記
所 属株式会社 桐朋

2021/04/09

 すっかりは〜〜ァるですねエ♪ 新潟上越からこんにちは、ソーシャルデザイナーの池田なつ記です!

 皆さん、お花見は楽しまれましたか?

 

一度はおいでよ高田公園

 越後高田(新潟上越)は3月29日に開花宣言が出ました。私は27日にはもうだいぶ咲いている樹も見掛けていたので、案の定、開花宣言の日にはもう三分咲き状態(笑)。

 この記事が公開される頃には早い樹は葉を出し始めているかもしれません・・・が、イメージだけでもどうぞご覧ください。

 

高田公園の花見

 

 夜と昼の写真が天地逆さまになっているのはデザイン上の演出ですが(個人的にはこの演出はイタダケマセンが〜・・・)、高田の桜はホントにこんな感じです。

 昼の桜ももちろん美しいですし、ぼんぼりに照らされた桜が高田城址公園の広大なお濠に映り込む様が美しい、と「夜桜」が大変有名です。 

 ・・・有名ですよ? え、ご存知ない? じゃあ今知ってください!! 笑

 

 青森の弘前、東京の上野と並んで越後高田の夜桜は「日本三大夜桜」! なのです! それをグイグイ推してるのは高田だけだけど!(笑)でももしいつかチャンスがあったら、桜の高田を訪ねてみてください。断言します、QOLが必ず上がる “絶景” です! 
 さらに実はこの高田城址公園、夏は夏でお濠一面を蓮が埋め尽くします。

「ここが極楽浄土か・・・」

みたいな景色になるので、それもまたいずれご紹介させてください。
 
 さて前置きの時候の話題(長)はこのくらいにして、本題!

 

味噌、仕込んだ

 桜便りからしばし遡って3月7日の日曜日、不肖わたくし、上越市大島区にある農家民宿 うしだ屋さんの「味噌づくりワークショップ」に参加してきました!

 

うしだ屋

 

 上越市は平野部や海沿いには市街地・商業施設集積エリア・工業団地などもある一方で、平野部の田園地帯〜山奥にかけては日本昔ばなしに出てくるようなド田舎エリアもた〜〜くさんあります。

 「ド田舎から街まで」&「山から海まで」いずれも車で20分〜1時間というワイドレンジなコンパクトさが上越の特徴で魅力です(言い切った!笑)。
 
 うしだ屋のあるこちら田麦集落は「ド田舎」エリア代表格、標高約300mほどの中山間地にある THE 里山集落!

 

うしだ屋

この頃には同じ市内でも平野部や海沿いではだいぶ雪解けが進んでいましたが、田麦はまだまだこの積雪でした。

 

 我が家も亡き祖母が若かりし頃(私の幼少期)は味噌を自家仕込みしていたのですが、私の父母はそれを引き継ぐことなく買って済ませるようになり、私も祖母の仕込みを眺めたことはあっても自分の手で作ったことは一度もありませんでした。
 
 ここでひとつ残念なお知らせですが、祖母の味噌は「しょっぱいだけで美味しくない」と万年不評でした。だから引き継がれなかったんだろうな〜。祖母のことは大好きでしたが、私もあの味噌はちょっといただけなかったな〜。笑

 私には太刀打ちできないくらいに働き者なおばあちゃんだったのは間違いないのですが、チョイチョイ残念な “ブキッチョ” だったのです。田舎のばあちゃんだって皆が皆何でもこなせる器用なばあちゃんばっかりじゃあないんですよ!──どうですか、リアルな情報でしょう?笑

 そんなわけでこの日、私にとっては “人生初” の味噌仕込みに行ってきました!

 

味噌作り

 

味噌作り

 

 ・・・と言っても2日前から水に浸け、当日4時間かけて煮るまでのいちばん時間が掛かるくだりは予め済ませてもらってあったところからの作業。
 
 仕込みに使うのは米糀なのですが(お米県・新潟の味噌はほぼ100%が米糀味噌!だと思います)、糀はもちろんうしだ屋さんの田んぼのお米で作られた生糀です!
 
 糀だって、作るところから考えたら・・・いや、糀の前の、そもそもの米を作るところから考えたら・・・、ね!!?「体験」の名の下にすっかり楽させてもらっちまって、ありがたいことです。

 

糀

まず塩と糀をよく混ぜて

 

味噌作り

次に大豆をすり潰すお道具「ミンサー」でくるくるします

 

味噌作り

「みんな〜今日のおやつはモンブラン丼よ〜!」(違)

 

味噌作り

この日は3組・総勢6名のワークショップでした

 

味噌作り

 

 糀や塩の計量さえも済ませてもらってあった状態から、茹でた大豆を潰して混ぜてよくこねる。それをタッパーに詰めたらハイおしまい! 簡単〜!!
 
 
〈余談ですが〉・・・
 写真付きで「こういうの」と説明されていたのに意味を解っていなかった私は家にあったこの↑タッパー(平べったいタイプ)を持って行ったら

「本当はもうちょっと寸胴タイプの方が・・・」

と指摘を頂いちゃいました。

「でもラップで蓋をするので、まあ大丈夫!」

ということですが、酸素に触れる面積を少なくしておいた方が糀以外のカビにやられる面積(捨てる部分)が少なく済むそうです。なるほどね〜。これも経験! 勉強!
・・・〈余談おわり〉
 
 
 テクニックは要らないという意味では簡単だけど、イチからやれば本当はとっても手間暇のかかる仕事です。でも、初めての体験でここまでハードルを下げつつ丁寧に解説してもらえると、

「今度自分でもやってみよう」

と思えてきますね〜。「今度」がいつかは不明ですが!笑

 

味噌作り

 

 このお味噌は9ヶ月〜1年後に食べ頃を迎えるそう。鬼がいるなら笑うがいい、私は来年この味噌を食べるぞ! うはははは! 楽しみです!♪

 

私のお友達 vol.3|うしだ屋・牛田詩歩さん

 さてこのワークショップを指導してくださった、うしだ屋のおかみ・牛田詩歩さんをご紹介させてください。これまた素敵な私のお友達です♪

 

牛田さん親子

シホさんと愛娘の結子ちゃん

 

 1987年生まれ、茨城県つくば市出身、姉・シホさん・妹・弟・弟の5人きょうだい(!)、北海道大学農学部卒。農業系雑誌の編集者として社会人デビューするも就農への想いが絶えず、退職後、ご縁を辿って2015年春より上越へ。

 田麦集落から尾根をひとつ越えたことろにある川谷集落(上越市吉川区)、「星の谷ファーム」天明伸浩さんの下で就農のための研修を受け、同時期に同じく研修生だった牛田光則さんと2016年夏、結婚。2017年春より、まずは「コメ農家 うしだ屋」として夫婦ふたりで独立されました。

 

田植え

田植機を押すシホさん(2017年5月/うしだ屋SNSより)

 

 この年は独立後初めてのコメ作りに挑む傍ら、知人の紹介で出会った田麦の100年古民家を一夏かけて改修し・・・
 

古民家改装

家ナカのDIYもこなしつつ、事務仕事もてんこ盛り。(2017年10月/うしだ屋SNSより)

 

 同年秋にはいよいよ民宿営業も開始、晴れて「農家民宿 うしだ屋」のスタートとなりました。 

 

シホさん 「研修生の頃からずっとふたりで事業計画の話をしていて、ブルーベリー畑で収穫しながら言い合いしてる、みたいなこともよくあったんです。後々、天明さんから『このふたり、ホントに一緒にやっていけるのかな?と心配だった』と言われたこともあったくらいに(笑)」
 
 
 しかし恩師の心配をよそにふたりは着々と働き、コメは通年で直販・通販しつつ宿の食事としても提供、山菜や畑の作物やそれらの加工品は宿用・自家用に充てるほか、余分があれば直売所へ。

 宿の仕事においては、シホさんは主に食事と体験メニューの提供を担当されています。味噌づくりやわら細工などのワークショップは人気メニューなんだとか。

「元々は趣味というか、自分がやりたくて身につけた知識や手仕事だったのを、生業に活かせるようになったのは嬉しいですね」 

 

 ──そしてうしだ屋始動からおよそ2年の2019年半ばに子宝を授かり、昨年春に生まれた娘さんは、つい先日、1歳のお誕生日を迎えました〜♪

 

ぼたもち

臨月、出産10日前

 

「僕たちが田んぼをお借りしている田麦出身のおばあちゃんが午後にいらっしゃることになり、わずか一時間で自家製ぼたもちを用意するしほさん。凄いよなって、いっつも思う。作ってる本人も嬉しそうだし、食べていったおばあちゃんも弾けんばかりの笑顔だったし。きっとこういう生活が『豊かさ』というものなんだろう。」(夫・光則さんのSNSより)

 

 昨年2020の春といえば例のパンデミックで世界中が活動停止状態に陥った時期ですが、牛田夫妻は赤ちゃんの誕生を控えていたため、前年中から「3月以降、宿の営業は当面休止」を予定していたのだそう。

 

「だから『この子は奇跡みたいなタイミングで生まれてきてくれた』って皆で感謝してるんです。元々お休みの予定があったおかげで、今後どうしていこうかと落ち着いて考えることができた。農家と民宿の2本柱でやっていたのも助けになりました。自分たちが食べるものもそうだし、収入面でも『とりあえず、食べるのに困りはしないね』って」 

 

 ・・・まだ「諸々の状況を見ながら」ではあるそうですが、今(2021年春現在)はもう宿も宿泊受付を再開されています。
 
 私はまだうしだ屋さんに泊まったことはないのですが(そのうち泊まってみたいなー!)、しかしうしだ屋さんは宿泊以外にも今回のワークショップのような体験イベントがあったり、他にもとってもナイスなコンテンツを提供されているのです。
 
 ただ遊んで時間とお金を消費するだけのサービスだったらわざわざご紹介しませんが、私は牛田夫妻の価値観やものの考え方をとってもリスペクトしているので! ぜひ皆さんにもご紹介したく。

 
 しかし長くなってまいりましたので〜、続きはまた次回! お楽しみに♪

 

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