家 まち 暮らし、カコ 今 ミライ ④冬の日(後編)〜翌日、まさかの

顔の写真
執筆者 池田なつ記
所 属株式会社 桐朋

2021/01/15

 新潟は上越、ザ・特別豪雪地帯からこんにちは! ソーシャルデザイナーの池田なつ記です。(補足:この記事は2020年11月下旬に編集部へ提出したものです)。

 

新潟について

 

 恒例〈〈〈上越マメチシキ〉〉〉、もとい〈〈〈雪国マメチシキ〉〉〉〜!

 

 川端康成大先生の名作『雪國』の影響で、雪国と言えば新潟。のイメージが強いと思うのですが、何も雪国は新潟県の専売特許ではありません。実は日本海側ならけっこうな範囲で降雪積雪がありますし、「特別豪雪地帯」に指定されている地域もかなり広いのです。

↓ というわけで、こちら。 ↓

豪雪地帯指定図

全国積雪寒冷地帯振興協議会 webサイトより。上越地域はほぼ全域が特別豪雪地帯に指定されています。

 

 でも昨冬(2019-2020)は私も含め皆が不安がるほどにほとんど降らず、全く積もりませんでした。気候変動、おっかない(涙目)。昨冬ほど極端な年は希ですが、ここ約10年ほどずっと少雪続きなのです。

 雪国の暮らしはそれなりに苦労もありますが、私はむしろ降ってくれと願っています。情緒的な話ではなく、実際問題として雪国には雪が必要だからです。そこへきていよいよ今年は久しぶりに、この冬は降るぞ、ラニーニャが来るぞと言っている人々がけっこういます。

 

 近年すごく気象予報の精度が上がりましたし、「ラニーニャが」なんて言ってる皆さんは気象情報をチェックされているのかもしれません。スキー場関係のお仕事の方たちは血眼だろうと思います。

 でも私の周りの多くの方(雪国の一般的な生活者)は、雪国ならではの肌感覚だったり、俗説的な予報で語り合っているところがあります。私たち上越地域で“大雪の兆し”とされるもの、それは・・・

 ・南天の実がたわわに実っている ・かまきりの巣(と言いますが卵ですね)が高いところにある ・カメムシがやたらに多い

・・・他にもあるかもしれませんが、よく聞くのはこんなところです。上越以外の雪国エリアに行けばまた違った“シルシ”が言い伝えられているかもしれません。もし「こんなのあるよ」という方がいらっしゃいましたら、良かったら教えてください(ただの興味ですが 笑)。

 

 で、我が家の軒先にある南天の今年の様子がこちら。

 

南天の実

 

 写真ではわかりづらいと思うのですが・・・、たわわっていうか、実(粒)がでっか!!! でっかい!

 房や粒の数が多かった年はここ約10年の間にも何度かあったのですが、それでもずっと少雪続きだったのです。俗説は俗説かぁ〜と思っていたのですが、それはそれとして、今年は「とにかく粒がでかい」。

 これは・・・大雪の兆候なんでしょうか?? 雪国生まれ・育ち・在住の私ですが、初めて見るパターンな気がします(笑)。結果はいずれまたレポートさせていただきますね(この記事がいなかパイプで公開される頃には判ってるかも?)。

 

2021年1月13日(水)、経過レポとして簡易追記。

 報道で見聞きされている方もいらっしゃるかと思いますが、35年ぶりの大豪雪に見舞われました。

 雪は台風や震災などと違って一撃での打撃が可視化しにくいためか、「これは災害である」という事実が地域外の世の中に伝わっていない感があるのが今いちばんの心配事です。
 パイプ読者の皆さまからも、上越ガンバレ、上越に支援を、とSNS発信などで応援いただけると嬉しいです。雪の災害には対雪の装備・ノウハウが必要のため、少なくとも今はまだ、災害ボランティアの駆け付けはお気持ちだけで結構です! ありがとうございます!
 〈さらに追記〉私自身は健康・平穏・物資万全、自宅周辺の除雪もバッチリです!(田舎オブ田舎の昔ながらの雪国人のため)

 

前回までのあらすじ

 さて、この『家 まち 暮らし、カコ 今 ミライ』は計5本か6本立て(未定)でお送りしているシリーズ記事です。前回までのお話は、

 

① 私のお友達 上越高田発祥の雁木町家をリノベーションして一家で暮らす吉田エリさんのご紹介

② 天才・オオハシあらわる テレリレリレレレテレリレリレレレデッデッデッデッデッデッデッデッ げんじゅつしがあらわれた!

③ いい家って何だろう〜冬の日〜 初対面の人様のお宅に上がり込んで興奮した話〜素敵ランチ&女たちのネバーエンド建築トーク

 

という感じでお送りしてまいりました!(お時間のある方はご一読いただけたら嬉しいです)

 「女三人寄ればかしましい」という言葉の通り、冬の日の店主・理奈さんを交え、エリさん、私での話題はどれだけあっても時間が足りないほどでした。今回はその続きから・・・(まぁだ続くんじゃよ)

 

話題は家から家族、地域の話へ・・・

 この日・9月16日(水)は、エリさんとはしばらくぶりの対面でした。

 昨年、知り合った当時のエリさんは上越市の運営する地域情報サイトでブログを担当されていたり、その後もSNSでまちの情報や暮らしの様子をこまめに投稿されていたのですが、それがこの夏前頃から途切れがちになったように感じて、少し気になっていたのでした。

 

私 「対面でお会いするのって、だいぶお久しぶりでしたよね。最近SNSでもあまりお見掛けしてなかったから、気になってたんです。お元気でした?」

 

エリさん 「実はここしばらく、北海道の実家の色々で消耗してしまっていて、なかなか外向きな気持ちになれていなかったんです。父の介護や家の今後のことで母と姉たちの間に意見の対立が起きて、私はその間に挟まれてしまって。私、三人姉妹なんですけど、女ばかりの話し合いってこういう時すっごくややこしくて・・・」

 

理奈さん 「エリさん、私も三人姉妹なんです!」

 

エリさん 「ええっ、そうなんですか!」

 

理奈さん 「家族の話し合いって難しいですよね・・・わかります。私たち夫婦はもう揃って50代ですし、夫の両親にも、私の実家にも『先々のことを相談したい』と持ち掛けてはいるんですけど、そういう話って、なかなか前に進みづらいですよね」

 

ランチセット

ちょっと重めの話題の箸休めに、美味しいお料理写真をどうぞ。これは後日、別の日に冬の日さんに伺った時のお料理です。ランチセットは基本的に野菜だけの内容ですが、事前予約をすればお肉を使ったランチセットもいただけます。

 

私 「何年か前からシニア向けの“終活”がブームになってますけど、シニアに限らず、その後の担い手となる世代にとっても準備って大事ですよね。でも、子供から親に『この家の相続はどうする』というような話題はなかなか持ち掛けづらいですし」

 

理奈さん 「そうなんですよ〜。そういうことも散々悩んで、それでもと思い切って相談を切り出しても、『今なんでその話?』というような反応で・・・。今は少し、ほとぼりを冷ましているところです」

 

エリさん 「家族でさえ『そろそろ』と思うタイミングは一人ひとり違うから、本当に難しいですよね。でも介護や相続の問題ってある時急にやって来ちゃうから、先々を考えて相談しておくのって、すっごく大事だと思います」

 

 この記事を読んでくださっている皆様に、補足情報として・・・

 石黒さん夫妻は50代後半・前半、そしてエリさんの夫・まーくんは40代前半、私がジャスト40、エリさんが30代後半という、この日は見事に「人生折り返し」の世代がまんべんなく揃っていた鼎談なのでした(そしてもうひとり重要な人財が同席してくれていましたね、未来を担うプリプリ♪の1歳児ちゃん)。

 

私 「今もう圧倒的に核家族や単身世帯が多くなってますし、子世代が地元を離れているケースも多いじゃないですか」

 

世帯数の構成割合の年次推移

政府統計『平成30年 国民生活基礎調査(平成28年)の結果から グラフでみる世帯の状況』(厚生労働省)より。左のピンク(1)が単独世帯、中程の青緑(2)・青(3)・緑(4)が核家族世帯(7)

 

私 「そうするとコミュニケーションの機会自体がどうしたって少ないわけで、10年後20年後への備えや心構えとか、そういう話し合いの場を意識的に持たなければ、これから先、相続や空き家の問題が個人レベルの問題からどんどん拡大して、深刻な社会問題になっていくのは間違いないですよね」

 

理奈さん 「そう、社会問題ですよね。この辺りの地区も若い世代が本当に少なくなっているので、もはや個々人や各家庭だけではなく地域の問題だと思うんですけど、私たち夫婦は町内会どころかまだ親との話し合いも十分にできていないような状況ですし」

 

エリさん 「高田の雁木町家も空き家が増えてるって聞きますし、実際取り壊しも進んでいて、上越地域の最も特徴的な景観がどんどん失われていってしまってるんですよね。それなのに、どうしてこの期に及んで新しい宅地や新築の家が増えてしまうのか・・・」

 

私 「そういう“地域の未来”を、地域住民が皆できちんと話し合っていくにはどうしたら良いのかなということを、ここのところずっと考えてます。ソーシャルデザイナーとしては、ものすごく重要な課題だなって・・・」

 

「冬の日」外観

「冬の日」さん外観(こちらも後日、お天気の良かった別の日に撮影したものです)。

 

理奈さん 「あの、ところで、ソーシャルデザイナーってどういうお仕事なんですか?」

 

私 「えっと・・・ソーシャルデザイナーは、ソーシャルをデザインするお仕事です(^ ^;)」

 

理奈さん 「?」

 

エリ次女ちゃん 「だ〜!」

 

私 「次女ちゃん、『だ〜』が上手ね〜」

 

エリ次女ちゃん 「ぅんっ(力強く頷く)」

 

エリさん 「笑」

 

理奈さん 「??」

 

・・・余談ですがその後の9月末頃、エリさんからは「家族みんなで仲直りできました〜」という朗報をいただきました。良かったぁ〜!

 

冬の日さんと出会えた感激、その理由

 ところで私はこの日、初めて冬の日さんで食事をいただき

「どうしてもっと早く来なかった、私!」

と自分を叱るほど冬の日さんのお料理に感激してしまったのでした。

 私自身は憧ればかりで「丁寧な暮らし」とは程遠い衣食住の人ですし、時々はジャンクフードが食べたくなる時もあります(そういう時は変に我慢せず食べちゃいます)。

 でも逆に、忙しい日が続いた時、疲れが溜まっている時などは、混じりっけのない身体に優しいお料理が食べたくなることもあるわけで・・・。そんな時にとってきのお店が3つ。ご紹介させてください。

 

ひとつ! 上越市大貫、オーガニックな精進カフェ ぶんぶくさん!

 

ぶんぶく

あどば2017年1月号「うまいモノを出せ!」より

 

 食の世界は宗教上の縛りやベジタリアン、ビーガンなど世の中には多様な制約がありますが、精進料理はそのすべてをクリアする「いちばん制約が多くて厳しい料理」なんだそうです(アレルギー問題はまた別の話ですが)。

 数年前、インドから来日されたご一行が、

「あれは使ってないか、これは入ってないか?」

と詳細な事前確認の連絡があった上で来店されたことがあったそうです。

「うちは全部大丈夫だったので、皆さん安心して召し上がってくださいました」

と、店主さんから聞かせていただいたエピソード。すごい。

 

 そしてお次は上越市中田原、ラーメン店『はな禅』さん!

 

はな禅

あどば2014年8月号「うまいモノを出せ!」より。

 

 ラーメンなのに、はな禅さんのラーメンはジャンクフードの対極にあるやさしい味付け、そして地元産や生産者の顔が見える素材にこだわった安心のお店。

 私は基本的にラーメンのスープは飲み干さない派というか、塩分過多になってしまうので飲み干せないんですが(スープを残しても食後半日くらいずっと口の中がしょっぱい)、はな禅さんのスープは美味しく最後の一滴まで飲み干せてしまうのです。全部たいらげて、お口の中が「は〜美味しかった」で終われるラーメン。最高かよ!

 私の職場からも近いので本当に助かってます!

 

 そして3店目は、上越市安江・・・にあった『べいめん屋ハラル』さん! 過去形!(涙)

 

べいめん屋ハラル

こちらもあどばの過去の記事があるのですが、この看板商品『汁なし担々麺』ときたら行くたびにお値段据え置きでトッピングの野菜の種類と量が増えてバージョンアップが大変なことになっていたので、古い記事の写真が出せず・・・私が持ってた写真のなかで最新がこれでした。2018年12月、プライベートで食べに行った時のものです。

 

 上越には他にもたくさんたくさん素敵なお店がありますが、私の知るなかでは「塩ひとつまみから超こだわり厳選素材、限りなく自然素材のお店」ベスト3が以上の3店でした。ぶんぶくさん、はな禅さんは今も営業されていますし時々お邪魔するのですが、昨年、2019年の秋になんとハラルさんが閉店されてしまったのです・・・。

 ところが!! 嬉しいことに、今年6月「店舗を固定せず、都度会場を変えながらの月イチ1dayレストラン」という形で、ハラルさんが復活されましたのです! そのお知らせをキャッチした時、私は声に出して

「やったーーー!!」

とバンザイしました(笑)。

 ハラルさん復活第1弾の会場は、高田の雁木町家をリノベーションして今年から始動した「町家複合施設 兎に角-tonikaku-」のシェアキッチンでした。

 

兎に角

 

 ハラルさん復活宣言の投稿のなかに「今まだ会場選定中」というお話も書かれていたので、

「会場は『兎に角』でどうですか!」

とグイグイ推したのは私です。

 「兎に角」を管理・運営しているNito Design & Rebuildの代表・打田くんに

「ハラルさんが会場探してるから打田くんの方から連絡して〜!」

とけしかけたのも私です(笑)。建築トークの流れ的には「兎に角」のこともガツッとご紹介したいところですが、ここの物語はまた今度、別の機会に!

 

私 「・・・とはいえ今のハラルさんは月イチ営業ですし、その1日で受け入れられる人数にも限りがあるので、新規ファンとの出会いの機会を毎度私が奪うのは申し訳ないような気がして、2回目以降は遠慮してるんです。だから今日、冬の日さんにお伺いできて良かったです! こういうお料理をいただけるお店と巡り会えて、本当に感激してます」

 

理奈さん 「そんなに言っていただけるなんて、どうもありがとうございます。いつでもお越しくださいね」

 

私 「 はい! 通 い ま す 」

 

エリさん 「笑」

 

 9月16日(水)、遅い夏休みの楽しい1日はこうして過ぎていったのでした・・・その翌日!

メッセージ

ご本人希望によりアイコンは猫のけーたくんに代理でご登場いただいております。

 

高橋さん 「なつきさん、お元気ですか? 21日のハラルさんのチキンカレー、行かれますか? 先程最後の1枠募集があったので、14時からの回にうちの連れ合いと行くことにしたのですが、4人まで可能とのことで、なつきさんもどうかしら?、と声をかけさせて頂きました。よろしければ行きませんか?」

 

 新キャラ登場、高橋さん!(のご紹介はまた次回!)

 ハラルさんの1dayレストランに行くことになりました(喜) 舌の根も乾かぬうちに、いえ、でもこれは自分でした予約じゃなくて人様からのお誘いですもの〜〜♪ それに4人枠がまだ2人だというんですから、むしろ空いてるお席はなるたけ埋めるほうがハラルさんの営業的にも良いはずです。そうに決まってます。

 21日とはつまり9月21日(月・祝)敬老の日、いわゆるシルバーウィークの3連休の中日でした。

 このご連絡をいただいた時点で9月17日(木)でしたので、そこから何人かお声掛けしたのですが残念ながら予定の噛み合う方が捕まらず、3人でのお食事会ということに。

 高橋さんからも

「連休の谷間だから無理かな〜と思っていましたよ!」

とメッセージいただいたのですが(笑)、8月の私は少し先の未来を考える余裕も無いくらい仕事が大フィーバーしていたために、9月のプライベートの予定がまるっと空いていたのです(16日の振替休日と同様に)。

 

 次回、高橋さんとハラルさん。舞台はこれまた上越市内の「柿崎区」に移ります。お楽しみに!

 

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