クラフトビールの祭典 マーチフェスト!!

 私の夫とその友達の多くが一年で1番楽しみにしているお祭りが3月にあります。その名も「マーチフェスト」。

 似たような月の名前がついているお祭りで有名なものと言えば、世界最大のビールの祭典、ドイツの「オクトーバーフェスト」ですね。

 南半球のニュージーランドで開催される「マーチフェスト」もビールのお祭り。ビールと言っても、マーチフェストで提供されるのはただのビールではなく、全てマイクロブリュワリー(小規模生産のビール醸造所)のクラフトビールです。

 

 さらに、マーチフェストが特別なのは、ここで飲めるものはどれも<マーチフェスト用の特別醸造クラフトビール>なんです!!

 ニュージーランドのクラフトビール愛好者達は、常にスーパーマーケットの売り場に並ぶクラフトビールを買い集めて飲み比べをし、各地のバーでテイスティングを楽しんだりしている訳ですが、そんな人達にとっても全てが新しいのがマーチフェスト。

  そして、全てのクラフトビールがここでしか飲めない特別醸造された「作品」。そんなことを知ったら、全種類飲まずにはいられません。

 

 開催場所のネルソンは、ニュージーランド最大のホップの産地として知られ、人口あたりのブリュワリーの数が最も多い地域。

 約180年前にヨーロッパからの移民がネルソン地域にやってきてすぐにホップの栽培を始め、それ以来ビールの醸造が盛んに行われています。現代でも、ネルソンでは簡単に入手できる多様なホップと市民のビールへのパッションから、ニュージーランドのクラフトビールブームをも牽引してきました。

 

ホップ
3月はホップの収穫期。産地にはホップの爽やかな香りが漂い、マーチフェストの会場でもホップがあちこちに飾られます。

 

2021年のマーチフェスト

 今年は3月20日(土)に開催されました。会場は、ネルソン市街地の端に位置する、ファウンダーズ・ヘリテージ・パークという、19世紀後半の町並みを再現した歴史公園です。

 

会場 

提供:マーチフェスト主催会社

 

 ニュージーランドは現在市中感染がないので、イベントの人数制限や行動制限などが何もなく、安心して参加出来ました。
 しかし念のための感染対策のひとつとして、今年から新たに導入されたものがあります。ビール購入時に使用する、リストバンド式のチケットシステムです。

 

リストバンドチケットチケットシステム

提供:マーチフェスト主催会社

 

 入場時もしくは入場券を事前にネット予約する際に、会場内での飲食物購入に使うお金をリストバンドに付いたICチップに入金します。会場内で追加入金も可能。使い切れなかった分は出口で返金してもらえます。
  これにより、スタッフとゲストが現金やチケットの受け渡しに伴う接触を防ぐことができます。

 

メインバー

 

 こちらはメインバーのテントの中の様子。天井からぶら下がっているのはホップのツルです。
 
 並んでいる人達でバーの様子が見えませんが・・・奥の看板(ビールのリスト)の下にタップが何十個も並ぶバーがあり、ここで希望のビールの番号とサイズを伝え、グラスに注いでもらって、リストバンドを掲げて支払います。

 反対側(写真を撮っている場所)にテーブルと椅子があり、座って飲むことが出来ます。しかしテントの中はほぼ並んでいる人で埋め尽くされ、飲み食いする場所としては外の方が気持ちよい感じ。

 

マーチフェストグラス

入場時にもらえるのは、リストバンドの他にマーチフェストグラス。

 

 濃くて美味しそうなHazy IPAですね~。このマーチフェストグラスに入っているのが、Full Glass 425ml (NZD10.00)。真ん中のラインが、Small Glass 200ml (NZD6.00)の目印。その下の点は、ワイン用 150ml (NZD9.00)の目印です。

 これに毎度タップからビールを注いでもらい、最後には持ち帰ります。

※みんなたくさん飲むのに暴れる人を見ることはあまりなく、グラスも皆割らずにちゃんと持って帰っているみたいです。

 

 右側の小さなカップと黒いボードは、テイスティングトレー。気になるビールを少しずつ試したいときはこれ。5種類選ぶことが出来ます。(NZD12.00)

 ちなみに、マーチフェストはビールのお祭りですが、それ以外の飲み物も購入することが出来ます。 

 ネルソン地域を代表する人気のワイナリーBlackenbrookからワインが5種類。ニュージーランド国内で1番本格的なりんご酒を醸造するPeckhamsからサイダー(りんご酒のこと)が5種。
 そして、上の写真にも写っている通り、お水! 酔いすぎずに長時間お祭りを楽しむための1番重要な飲み物(無料)です。

 

ビールと料理のマッチング

 皆がテイスティングやフルグラスのビールを楽しんでいるときに、水ばっかり飲んでいたのはこの私です。

 なぜかというと、マーチフェスト開場前のマッチングランチのイベントで、飲み過ぎたから・・・。
 

ビアーマッチングランチ

このビアーマッチングランチ、最高でした。

 

 マーチフェストの開場は12時からですが、特別なランチイベントが11時半から始まります。私はクラフトビールを愛してやまない夫と義兄夫妻と一緒に今年初めて参加してきました。 

 このビアーマッチングランチは、マーチフェストに出品されているクラフトビールと料理の組み合わせをコース料理で楽しむ、贅沢な企画。

 個性のあるビールを味わうには、料理との相性もとても重要。古くから料理との組み合わせ「マリアージュ」が高い関心を寄せるワインのように、クラフトビールにも料理を合わせることで新しい味覚の世界を広げています。

 

コース料理

 

 このランチ、なんとコース料理で全8品も出てくるんです。
 
 次のコースに進む度に、司会とビールの専門家がビールや料理のマッチングについて感想や説明をしたり、そのビールの作り手がランチに参加していたりするので直接話してくれたりするのを聞きながらの食事。 

 料理は8品のうち3つはチーズのみ、デザートは高級チョコレートが2種類とシンプルですが、ボリュームは十分で、どれもビールと良く合う!それと同時に提供されるビールは全9種類。

 私のテーブルについたスタッフはいかにもクラフトビール大好きという雰囲気のお兄さんで、がばがば注いでくれます。

 クラフトビール好きですが量を多く飲めない私はペースも遅く、目の前に飲みきれていない(でも後で飲みたいから捨てられない)グラスが溜まっていきました。

 

 こちらのマッチングランチはとても人気で、おおよそ120人くらいの席が、数ヶ月前にはもうチケットが完売していたそう。

 とても充実した面白いイベントなので、是非多くの人に楽しんで欲しい。

 

ビールを飲む以外のエンターテイメント

 さて、マッチングランチで満腹&飲み過ぎの私は、休憩がてら友人の子供達の子守をすることに。実際は子供の遊び場の芝生の上で座り込んでいただけですが。

 

キッズスペース

 

 子連れで遊びに出かける環境が整っているニュージーランド。特にネルソンは広々としているので、マーチフェストの会場内にも子供の遊び場が色々とあります。

 写真の場所は、ファウンダーズ・ヘリテージ・パークに常設された遊び場。これ以外にも、イベント特設のキッズゾーンには、バウンシーキャッスル(全体がトランポリンのようになっている空気注入式の遊具)が設置され、その他にも屋外のゲーム、シャボン玉ゾーン、フェイスペインティングなどが様々なエンターテイメントが用意されています。

 無料でコスプレ撮影が出来るフォトブースもあり、大人にも子供にも人気。

 イベントの時間帯も12時から22時まで(キッズゾーンは17時まで)と長く、子育て世代でも気兼ねなく家族全員で遊びに来られるように工夫が凝らされています。

 

ブリューゾーン

提供:マーチフェスト主催会社

 

 こちらはブリューゾーン。ニュージーランドでは自宅でビールを醸造すること(ホームブリューリング)が可能です。日本では製造免許を持たずにアルコール飲料を作ることは法律で禁じられているようですが、ニュージーランドにはそのような決まりはありません。

 そのため、たくさんのクラフトビール愛好家達が家でこだわりの醸造を楽しんでいるのです。

 

 ブリューゾーンでは、家庭用醸造器具の展示やデモンストレーションがあり、またクラフトビール作りを始めるためのアドバイスなどが得られます。

 尚、マーチフェスト開催時以外にも、ファウンダーズ・ヘリテージ・パークには、ホップ&ビールミュージアムが常設されてあり、昔のホップ生産とビール醸造の様子と共に、ビールの製造工程などを学ぶことが出来ます。

 

マーチフェスト広場

 

ライブミュージック

提供:マーチフェスト主催会社

 

 マーチフェストの楽しみのひとつ、ライブミュージック。日中はミュージックテントの前の広場でごろごろしながら音楽を楽しみ、日が暮れてくるとどんどん盛り上がり人が集まってきます。

 

 さて、私ホディー愛の本業は、旅行会社とガイドです。コロナの影響で募集できていませんが、マーチフェストを日本からいらっしゃる皆さんと一緒に楽しむツアーがあります!

 詳細はこちら。 随時更新いたしますので、是非ご興味のある方はご確認ください。

 

海外で浴衣を着ると人気者になれる?

 さてマーチフェストの紹介は終わりまして、ちょっと余談を。

 お祭りと言えば、民族衣装や何かしらコスプレをして参加する人がいますね。マーチフェストにも楽しそうなコスプレグループや、衣装を揃えたダンサー達がたくさん居ました。

 

 私も何かお祭りっぽい服装でもしようかと思い、浴衣を着て参加をしました。すると、はて何人の人に声を掛けられたでしょうか。数えきれません。

 歩いていれば目が合い微笑まれ、前から横から後ろからと「Beautiful Kimono!」と話しかけられ、日本に旅行に行ったときの話をされたり、一緒に写真を撮って欲しいと言われたり・・・。

 とある女性には、日本で着物(浴衣か着物か、おそらく本人は区別が付かない)を4着も買ってきたんだけど着る機会がないから今度一緒に着物を着てカフェに行きましょう、と名刺を渡されたり。

 

 コロナの影響で外国人旅行客や留学生が居ないため、より外国人が珍しく感じたのかもしれません。日本の伝統衣装(私達からしたら本当にただの浴衣なのですが)を来ている人を見て、なんだかハッピーな気持ちになってくれたようです。

 日本に興味があったり、日本の文化を素敵と言ってくれる人達がたくさん居て、嬉しく感じました。これからもう少し着物や浴衣を着る機会を増やしたいと思います。

 

4月のニュージーランド

 ニュージーランドは4月第1週まででサマータイムが終了し、日曜日から時計の針が1時間後ろに戻ります。

 具体的には、4月の第1日曜日の午前3時になったら時計を2時に戻しちゃうということです。実際には午前3時に起きている人はとても少なく、そしてスマホの時計は自動で時刻合わせをしてくれるため、朝いつも通りに起きると実は1時間睡眠時間が長いというくらいで、特に何もすることはありません。

 

 昔は時計の時刻変更を全日の夜にしておかないと間違えた時間に起きてしまうという心配がありましたが、最近はスマホのお陰でそんなこともありません。

 壁掛け時計や車内の時計は手動で直さなければなりませんので、直し忘れてたまにあれ?となることがあるのですが。 

 時間が1時間遅くなったお陰で、朝は明るくなるのが早くなりましたが、夕方に仕事が終わるとすぐに暗くなり始めるようになってきました。

 仕事の後に外で遊べないのはやはり寂しいですし、電気の使用時間も長くなってしまいますね。

 

4月22日はアースデイ

 アースデイは、地球の日。地球環境について考える日です。(本当は毎日考え配慮するべきですが) 詳しくはこちら

 地球の日に、あなたは何をしますか?

 私はアースデイのある4月は、ネルソンの街へ出かける用事のある時(週1)に18kmの道のりを車ではなくマウンテンバイクで通うことに決めました。

 ネルソンは自転車&歩行者専用の道路が整っているので、片道約1時間の道のりですが気持ちよく安全に通うことが出来ています。 

 

 環境負荷の少ない暮らしをしようと思うと、とにかく時間や手間がかかることに気が付きます。

 時間に余裕がないと取り組むのが難しいようにも思いますが、まずは何かひとつ決めて実践してみることで、そのために時間を作ってみませんか。

 私の場合は、自転車を漕ぐ時間を設けたことで、ひたすら足だけを動かしながら、後はもてあましている頭で考え事をして、外部情報なしで自分の頭の中を整理する時間になっているように感じています。
 

Happy Earth Day!

 

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