いなか暮らしで収穫を楽しむ

 女性専用の民泊&へんろ宿 「シェアハウス土佐指南家」おかみのレイです。

 亡き義母が梅を収穫して塩漬けして梅干しを手作りするのを手伝うようになってから、梅干しは「買って食べる」から「手作りで食べる」に変わっていきました。

 

 主人の実家の近くに梅の木があり、毎年収穫して赤しそと一緒に塩漬けして作る梅干しは、ご飯には欠かせないものとなっています。

 赤しそも畑などに自生して、梅干しづくりに役立つようになっています。青梅で梅酒や梅ジュースも作って楽しむことができますが、保存食となる梅干しが我が家の王道となっています。甘くないしょっぱい梅干しが、我が家の梅干しの味です。

 いなか暮らしでは、収穫から手間をかけて手作りすることが多くあるように感じます。もちろん、夫の実家が農家だということが大きいのですが、日常の当たり前のことがサラリーマンの家で育った私にとっては凄いことだと感じていました。

 

梅の木
梅の木

 

 収穫した梅は1〜2日で追熟させると黄色くなり、甘いフルーティー香りが漂ってきます。

 へた部分を手で取り除き、水で優しく洗いざるに並べて布巾で水気をとりとっておきます。1つ1つ拭き取りながら、傷がないかなどを確認していきます。
 梅を漬ける容器、おもし、落とし蓋、塩などを準備して、はかりで梅の重さを測り、その重量の12%の塩分量で漬けるようにしています。20kg前後の梅を収穫しています。

 

 カビなどが出ないように塩分量を調整していく中で、家庭の味となっていくのではないでしょうか。そういった味の違いが、手作りの楽しみとなっています。

 つけ込んでいくと、水分が出てきて梅が浸かりはじめるので、塩もみした赤しそも入れていきます。梅漬けの変化状況を観察していくのが日課となり楽しくなっていきます。

 

 亡き義母は梅干しを作り活用するのが上手で、つけ込んだ赤しそは梅を食べ終えた後もまた使えるからと保存していました。そして、新しくつけ込む梅に入れて再利用していました。

 捨てることなく無駄なく使いきることが、いなか暮らしの知恵ですね。つけ込んだ梅酢も同様に使っていきます。

 

収穫した梅

収穫した梅

 

梅の実り

梅の実り

 

 3〜4年ものの梅干しもあります。お弁当のご飯、おにぎりの具材として役立っています。民泊お客様に、自由に食べていただくこともあります。食事やお茶の時などに手作り梅干しを出すと話題の一つとなって、ずいぶんと助けられています。

 

 先日、義母が作っていた梅干しが見つかり、懐かしい味にふれて涙が出ました。味覚は忘れていない義母の味に感謝です。

 特に幼い頃に食べた味は、大人になって再度食べたいと思うことがあります。息子達にも、そういう日が訪れるでしょうか。時々は、亡き義母の思い出とともに懐かしい味を再現してみようと考えています。

 

 義母のようには、なかなかできませんが、家庭の味でもある梅干しなどの保存食を大事にしていきたいと思います。

 手間はかかりますが、手作りだから味わえる良さをいなか暮らしでは身近に感じることができます。これはホントに凄いことだと思います。

 

 農作業やお遍路で約20km歩く時には、汗をかくためか、しょっぱい梅が疲れをとるのに大いに効果を発揮しています。疲れてきた時の塩分補給になるようで、おにぎりや梅干しだけでもお茶と一緒に食べると元気が出ます。

 これからの暑さ対策にも、役立つ保存食です。ジップロックの袋に入れて持ち歩くのもオススメです。

 

タケノコ

タケノコ収穫

 

 いなかのおばあちゃんたちの手作り保存食は、すごいと感動することが多いです。

 今みたいに近くにコンビニやスーパーがない時代、手作りのおもち、おまんじゅうなどがおやつとしてよく作られていました。

 

 幼少期の夫は農繁期には、おもち、いなり寿司、コロッケなど軽食代わりにもなるおやつをよく食べていたそうです。

 亡き義母は孫のためにも、よくおもちを作ってくれました。そのおかげで、息子達は、手作りのよもぎもち、あんこもちを美味しそうに食べ大好物となっています。

 そんな手作りおやつ、梅干しなどの食文化に、これからもたくさん出会い大切にしていきたいです。

 

 現在、嶺北の畑で野菜づくりにも挑戦中で、玉ねぎが大きくなり収穫が楽しみになっています。ゴボウ、ニンジン、サツマイモなど大きく育つことを願いつつ畑を眺めています。

 高知の野菜をお客様に食べていただきたいという思いから、自家消費以上の収穫ができるよう草引きなどの世話も張り切っております。

 

畑の野菜

畑の野菜

 

 野菜の収穫、収穫した野菜を使ったおかずを食べることも楽しみになっています。

 雨や日照り、寒さなど気候の変動などが野菜の成長に影響するので注意が必要です。今みたいに天気予報などがない時の、気候の変化を五感を使って察知していく感覚のすばらしさ、改めて感心します。

 自身がいろいろな情報に頼りきって、生きていることに気づかされています。

 

 日々の生活で体を適度に動かし、自然と共生していくことができるのが、いなか暮らしの醍醐味ではないでしょうか。鳥のさえずりや植物など季節の変化を体感できます。

 畑からの眺めがお気に入りで、一休みしながらお茶やおやつをいただくと至福の時間となります。いつかここにテーブルとイスを置いて、棚田、山並みなどの大パノラマを眺めながらお茶を楽しむようにしたいという夢があります。

 

 BBQを楽しむのもいいかなど、夢はさらに膨らんでいきます。

 梅干しおにぎり、採れたて野菜のサラダやバーニャカウダなどが畑のテーブルに並ぶことを想像するだけで、楽しくなっていきます。楽しみを考えていると、梅や野菜の収穫スピードもアップしていきます。

 お客様との時間で、手作り保存食や採れたて野菜が活躍できるように、夢の実現に向けて頑張っていきたいと思います。

 

 土佐指南家は、いなか暮らしのスローライフを大切にしながらお客様に寄り添っていきます。野菜の収穫状況などについても、随時伝えていきますね。

 野菜を収穫したい、食べてみたいという方、ぜひ土佐指南家までご連絡ください。
 いなかでの収穫をご一緒に楽しみましょう。

 

畑からの眺め

畑からの眺め 

 

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    • 和田玲子