今何してる?
- 執筆者 小林美代子
- 所 属NPO法人男木島の町並み保存推進協議会 みんなの輪
2021/09/29
男木島は、最盛期には1,500人ほどが暮らしていましたが、現在は10分の一の150人にまで減少し、しかも内3分の2が高齢者の限界集落となっています。
子育て世代の移住者は、お年寄りとの交流時間を持つことが困難で、移住者の中には、子どもが高校に入学すると同時に離島する予定の方もいるように聞いており、高齢化はますます進むものと思われます。
このまま更に人口が減れば、フェリーは減便されて、郵便局も農協購買部もなくなって食料品の調達もままならない、高齢者にとって一層住みづらい離島になり、道幅1メートルに満たない集落の道は、草で覆われて高齢者には、歩くことさえできなくなります。
人口の現状維持のためにも移住人口や関係人口が増加することが、島民全体の願いです。
人口増のために何をしたらよいのか。
●70軒ほどある空き家を一つでも直して入れる家を確保する。
●男木に住んでみたい人に体験移住をお世話する。
等を活動として行っています。
他にも、
●石垣の修復
●放棄された里山の整備と植樹
●集落内の放棄地の整備
を行っています。
コロナの影響で、ボランティアさんのお力をお借りしにくくなり、現在は、里山の整備は目に見える形では、進んではおりませんが、今後どのように進めていくか、対策を意見交換しているところです。
さて、肝心の今何してる?ですが、託された空き家の中のゴミ捨てをしています。
枕の中のそば殻は、もちろん畑にまいて肥料に。分別して生かされるとなれば、楽しい作業です。
また、イノシシが壊したまま放置された石垣の修復などを少しずつ行っています。
修繕前
石積みは楽しいですよ。技術は、自転車こぎと似ていて積みながら体が覚えていきます。
出来上がっていくのも見えるし、散乱していた石や土がすっきりしていくのも気持ちよいのです。ぜひ、ご参加ください。
ボランティアのTくんと4時間ほどで直しました。