高知からみる宇宙の世界

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執筆者 安澤真希
所 属かつおゲストハウス

2021/11/01

 寒くなってきましたね~ 金木犀がフワッと香ったり、オリオン座が見えはじめると、私は冬を感じます。

 特に冬の夜空は空気が澄んでいて、空を見上げることも多くなります。夕方西の空には金星が一際明るく輝き、今日も無事に一日過ごせてありがとうと、手を合わせたりしています(笑)。

 

 そんな天体ブーム真っ只中の私は、「高知みらい科学館」「星ふるヴィレッジTENGU」「愛媛県総合科学博物館」「あすたむランド」と、四国の名だたるプラネタリムを制覇してきました。

 でも2021年の夏、とんでもないことに気づいたのです!!

「私は、プラネタリウムというエンターテイメントの宇宙しか知らない・・・」

と。

 つまり、本物の星や惑星を天体望遠鏡で見たことがありません。「天文台」や「天体観測」の世界に触れたことがないのです! プラネタリウムの世界に満足しきって、宇宙を見た気になっておりました。これは、本物を知らずして 物を語るべからずであります!

 そこで、高知県で天体観測会を行っている、「芸西天文学習館」に慌てて行ってきました‼‼

 

芸西天文学習館

 

 芸西天文学習館は、芸西村の街中にほど近いところにあります。山の麓なのでナビでもちょっと不安になるような道を走りますが、要所で案内板が出てきますので、迷うことはないかと思います。

 

芸西天文学習館

学習館からの眺め。芸西村の街並みと海が見えます。

 

芸西天文学習館

天体観測室の外観。縦のスペースから天体を観測します。

 

 芸西天文学習館は、一年を通して定期的に星空の観測会を開催しています。私たちが訪れた日は、7月の末で夏休みに入ったばかりということもあり、多くの子ども連れの家族が観測会に来ていました。

 この日は薄い雲がかかっていましたが観測に支障はなく、担当の講師の方がいうには、金星、火星、土星、ISS(国際宇宙ステーション)、そして条件が揃えば天の川も見られるだろうとのこと!

 

芸西天文学習館

学習館の研修室の壁には、星に関する写真や資料がビッシリ。

 

 まず星に関する知識を深めようということで、夏にはどんな星が見られるのか、どんな星座があるのか等の座学があります。座学といっても、みっちり勉強という感じではなく、多くの小学生がいるので、あくまで観測初心者や子どもにもわかりやすいようなワクワク楽しい構成となっています。

 それがだいたい40〜50分くらいで、その後、研修室を移動し、いよいよ天体望遠鏡のお出ましです。学習館の望遠鏡も借りられるのですが、この日はリピーターの人が多かったようで、各々が自前の望遠鏡を持ってきていました。すごい・・・

 

反射望遠鏡

70cm反射望遠鏡。四国では2番目(1番は徳島)に大きい天体望遠鏡です。制御コンピュータで、自動で向きを調整してくれます。

 

 なかなかスゴイ装置です。コンピュータ制御で、観測したい天体の方角にガシャンガシャンと音を立てて向きを合わせてくれます。

 はじめは調子よく機能していたのですが、この日はあいにく途中でブレーカーが落ちてしまうトラブルが発生し、講師の方が手動でガシャンガシャンしていました。

 夏は日が落ちる夜の8時くらいから天体観測ができるようで、観測室では天体望遠鏡を使って星が観られ、講師の方がその星々の特徴を丁寧に解説してくれます。そして天体観測室の外でも観測会は盛り上がっていまして、自前の望遠鏡を持った小学生や親御さんたちが、興奮気味に、思いおもいに天体観測を楽しんでいました。

 

初めての天体観測

初めての天体観測に大興奮の息子です。

 

 およそ1時間の観測で観られたものは、金星・火星・土星・ISS(国際宇宙ステーション)でした!とりわけ土星は天体望遠鏡で観測するのですが、行列が出来るほど大人にも子どもにも大人気でした。

 私も初めて観たのですが、土星特有の輪っかがハッキリと観測できて、大人でもテンションぶちあがるほど! 

 そして最後の最後にいちばん歓声が上がったのが、ISS(国際宇宙ステーション)が肉眼で観られたときです。観測会が終わる午後9時より3分前になると、一等星よりも明るい光が、30秒ほどかけて夜空を駆け抜けていきました。

 

 光の到来で、アーあそこー!そして見えなくなるとアーアー・・・とその場にいる誰もが一喜一憂していました。ISSは地上400kmの上空を、秒速7.7km、時速にして約27,700kmで飛行します。飛行機の比ではない・・・

 今回の観測会は火星や土星たちでしたが、月日が違えば水星や木星も観測できるとのことで、それらも観たいがためにリピーター率も高いそうです。

 ちなみに、最も観測会が賑わうのが7〜8月の夏休みシーズンで、その半数以上が子ども連れとのことです。夏休みが終わると、9月以降はパタリと人数が途切れるらしいので、冬の天体観測会は独占のチャンスかもしれません☆

 

惑星カード
観測会に参加した人は「惑星カード」なるものがもらえます。子どもには嬉しいかも。

 

 芸西天文学習館は、観測会以外にも「昼間の星も見てみよう」や「手作り望遠鏡教室」「月のクレーターを見よう」「クリスマスの星」などなど、観測に関する取り組みを色々と行なっていますので、ぜひお出かけしてみてくださいね。

 私も次回は、自分の誕生月に宇宙と繋がりに行きたいと思います☆☆

 

■芸西天文学習館
■(公財)高知県文教協会/高知市本町4丁目1-48-201号
■お問い合わせ先/・088-824-5451 ・9:00〜16:30(12:00〜13:00は除く)土日祝は休み

 

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