かつおゲストハウスのゲストブックがおもしろい!
かつおゲストハウス」に設置しているゲストブックは、「旅のイエローページ」と題してリビングに置いています。
そもそも「イエローページ」が何なのか、若い世代に伝わらず、放置されていることもしばしばですが、それでもこれだけたくさんの思い出が綴られるとなかなかの迫力。冊数も増えれば宿の歴史も感じられて、ちょっとした書籍レべルです。
そして、綴った日から何年も先まで、他のゲストさんのお役に立っているわけで、「るるぶ」や「まっぷる」より読んでくれてるゲストさんがいたりしたら、私も嬉しくなるのです。
宿へのお礼なんかが書かれている時なんかは、これぞ女将冥利に尽きます。メッセージを見ながらビール2杯イケるほど!
かく言う私も10年ほど前、宮古島の「ざわわ」という宿にあったゲストブックに、
「高知でゲストハウスをやるぞー!高知一の宿をつくるぞー!うおぉーーー!」
みたいな意気込みを綴った記憶があります。
こういう旅の思い出を記すノートに、旅の思い出や情報ではなく、野望を綴ってしまった自分が恥ずかしくなり、後に燃やしに行きたいと思うほど後悔したわけですが、「ざわわ、2020年に閉店」とネットで知った瞬間、とてもガッカリしてしまいました。
本当は、自分が綴ったノートをもう一度見に行きたかったんだと思います。
10年前の自分に「夢、叶ったよ」って伝えに行きたかったような、10年前の自分を振り返りにいきたかったような。
そんなこんなで、何気なく綴られたメッセージが、少なからず私のモチベーションの一部になってくれていて、旅人のお役にたてたり、旅人の強烈な思い出になっていたりするので、今回はこの場をお借りして、「かつおゲストハウス」のゲストブックに記録されているメッセージを、ほんの一部ですが紹介させてください。
これがなかなかの秀作揃いで面白いっ!
まずは、こちら! 元スタッフが残してくれたもので、写真をコラージュした力作!
旅の記憶がいつでもすぐ蘇ってくる気がします♪ 見ているだけで高知の楽しさが伝わるのも良いですね。適当に配置されているように見えて、きちんとデザインされているのがポイント高しです。
続いてはこちら! 時折ゲストブックに描かれる、イラストが上手すぎるメッセージです。文字ではなく、イラストで高知の魅力を再現するだけで、一気に目をひきます。絵も字もへたくそな私には真似できないクオリティ・・・ お見事です。
高知らしい旅の思い出もあります。旅先で紙漉きした土佐和紙を使って、メッセージを残してくれています。旅の思い出を和紙に閉じ込める、という感覚が新しいですね。風情があって季節感も伝わり素敵です。
高知らしいといえば、お遍路さんが残していく「巡礼札」も必見です。納め札は、本堂や大師堂への納経以外に、お接待を受けたときに渡す習慣がありますので、このようにゲストブックに納められると、そのページが一気に神々しくなります。ありがたやありがたや。
そして、旅人に最も役立つのが、この情報網羅タイプ。旅した場所の思い出が具体的に記されているだけでなく、感想もきちんと記録されているので、多くの旅人に重宝されています。
私が高知観光するより上手にアテンドされたページもあり、なかなか憎い。
変化球タイプですが、このクイズ式の投稿も、癖になる感じで見入ってしまいます。しかも2ページ先に解答付!
ちなみに私は0点でしたが、高知旅の問題だったら100点取れたでしょう!
個人的に嬉しかったのが、こちらです。ロボットのアシモと旅した思い出と、龍馬記念館で暗殺ごっこをした写真が貼り付けられていて(しかも1人で)、大爆笑してしまいました(笑)
なにより嬉しかったのが、写真の下にそっと添えられた追伸。「かつおゲストハウス」には、女将が愛する漫画家「岡田あーみん」の漫画を置いているのですが、そこに気づき感動してもらえたことがなにより嬉しかったです。
最後に、「かつおゲストハウス」のゲストブックに残されているメッセージの中でグランプリを決めるとしたら、このお手紙です。タイに住む日本人高校生が残してくれていました。
短い言葉ですが、かつおゲストハウスの雰囲気をうまく捉え感じとってくれていて、とっても嬉しかったです。
他にも、たくさんの旅の思い出が、「かつおゲストハウス」のノートには記録されています。もちろん、世界中の宿にある旅の思い出ノートにも!
そのメッセージや情報に、私も何度励まされ、救われたことでしょう。
皆さんも、ぜひ旅の思い出を色んなお宿にあるゲストブックに書き込んでくださいね♪
Have a good trip~♪♪