いなかのカフェの可能性
- 執筆者 児嶋佑香
- 所 属一般社団法人いなかパイプ
2021/12/21
こんにちは!いなかパイプ・スタッフのコジコジです。今回も前回に引き続き、私が11月にした仕事の1つをご紹介します。それは、カフェの店番です。
カフェの店番に初挑戦
いなかパイプでは、旧・広井小学校を利用して、シェアオフィスとカフェを運営しています。カフェは3人が交代で運営していて、メニューも人によって変わります。
3人のうちの1人がいなかパイプのスタッフなのですが、その人が
「他の仕事もやってみたい」
ということで、3日間カフェをお休みしたときに、私が代わりにカフェのカウンターに立つことになりました。
私がカフェの店番をした3日間は、料理はなしで、飲み物とケーキだけの提供にしました。
カフェをやる前は、
「失敗したらどうしよう?」
「お客さんが誰も来なかったらどうしよう?」
と不安だったのですが、とても楽しい3日間になりました。
お客さんは地元の方
カフェに来てくれたのは、全員地元の方で、私が初めて会うお客さんでも、全員私の知り合いの知り合いでした。そのため、都会のカフェのように
「いらっしゃいませ」
「ありがとうございました」
などの必要最低限の声掛けしかしないということはなく、来てくださったみなさんとゆっくりお話をすることができました。
初日に農作業をしていた、いなかパイプのスタッフが遊びに来てくれて、ケーキや飲み物をだしながら話をしたことで、私の緊張は解けていきました。
私がカフェをやっている間、毎日来てくれた常連さんもいました。その常連さんは、今までも毎日いなかパイプのカフェで食事をしてくれていたそうです。
「私は食事をださないので、来てくれないのではないか」
と思っていましたが、食事がなくても毎日来てくれて、地域のイベントで購入した鮎めしや自分で作った鮎の姿ずし、庭でとれたカキなど様々な食べ物を持ってきてくれました。
その他にも地域の方数名が来てくださいました。
私はコーヒーをだすのも、ケーキの盛り付けをするのも今回が初めてだったので、お客さんをお待たせしてしまうことが多かったのですが、皆さん
「いいよ」「いいよ」
と言ってくれて落ち着くことができました。
これが都会のカフェだったら、
「まだか」「遅い」
などと言われ、落ち込んでいたかもしれません。
原料の収穫、調理、提供の全てを自分でできる喜び
カフェをやったことで、自分の作ったものを食べてもらえる喜びも感じました。
今回は主に、普段カフェをやっているいなかパイプスタッフが作ったケーキをだしたのですが、私も1品だけ作って、メニューに加えました。それはゆずのレアチーズケーキです。
ちょうどカフェをやる前にゆずの収穫の仕事をしていて、そのときにもらったゆずで作りました。収穫もケーキを作るのもお客さんに提供するのも、全て自分でできたことが嬉しかったです。産地だからこそできることだと実感し、
「この地域に来て良かったなあ」
とつくづく思いました。
※ゆずの収穫については前回記事を書きましたので、よろしければこちらの記事もご覧ください。
いなかのカフェの可能性
今回カフェをやったことで、知り合いが増えて、この地域にどんな人がいて、どんな活動をしているのかがわかり、地域への興味がますます高まりました。
いなかにはカフェは少ないし、営業時間も短いところが多いですが、いなかだからこそ、店員とお客さん、そしてお客さん同士が気軽に話せるのではないかと思います。
いなかパイプのカフェでは、パンフレットを置くスペースもあり、いらっしゃったお客さんがイベントのパンフレットなどを置いていくこともあります。そんなふうに、
「食事をするだけではなく、情報をシェアする場所としてカフェを利用することもできるのか」
と気づかされました。
気軽に話せるカフェという場所があることによって、話しているうちに
「じゃあ一緒にこれをやろう」
なんて話がでてくることもあるかもしれません。
カフェでの過ごし方は人それぞれですが、いなかのカフェだからこそ広がる可能性がありそうだと私は感じました。
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