興味の赴くままに、新しいことをたくさんやってみました&ヨガのすすめ

 2021年もいよいよ終わりに近づいて来ました。

 今年も残念ながら日本からのお客さんを迎えることは叶いませんが、先行き不透明な昨年末とは違い、ニュージーランドも4月末には旅行者の入国規制な緩和されることが発表されています。(まだ1週間の自己隔離という条件付きですので、実際に短期間の旅行が再開されるのはもう少し先になりそうです。)

 来年こそはお客様たちと過ごす年末年始になると思いますので、それを信じて今しか出来ないことを楽しみながら過ごそうと思います!

 

興味の赴くままに、目標を持たずやってみる

 2021年は、旅行の仕事に関係のないことも含めて、やりたいことを出来る限りなんでもやってみた年でした。

 新しく始めたことは・・・

 
●地元のお店で接客の仕事
●ボランティアで地元の野鳥保護区で自然保護活動に定期的に参加
●ボランティアで元難民の人向けに英語の家庭教師
●フローリスト(花屋)の資格取得に向けたコース受講
●ニュージーランド原生の植物について真面目に勉強
●ヨガやセルフマッサージ
●書道を習う
●アドベンチャーレースに参加
●りんご農園のお手伝い 簡単なオフィスワークを少しだけ・・・

など・・・

 

 一覧にしてみると、私はいったい何を目指しているのか?!?!と困惑しますね。でも何も目指している訳ではないんです。

 一番熱中していたこと(旅行の仕事)が出来なくなった代わりに、ただただ興味の赴くまま手をつけてみただけなんです。

 

夫と書道

書道教室のワークショップに夫を連れて行ったときの写真

 

 私はアウトドアスポーツ系の趣味については長く続けていますが、これは今は全ての経験が自然と私の旅行の仕事に繋がるものになっています。

 そのため、アウトドアスポーツをしていても、旅行をしていても、常に将来の仕事に繋がる経験を優先的に計画に入れたり、日程の合間にビジネスミーティングを組み込もうとしたり、ただ楽しむだけでなく、その体験から仕事に役立つことをピックアップしようとしてしまうのです。

 

 そして、仕事に関連性が全くない興味については、仕事が忙しいことを理由にこれまであまり手をつけていませんでした。

 しかし2021年半ば、またこの夏も国境閉鎖が続くことがほぼ確実となったことから、思いきって気持ちを切り替えてみたのです。

 すぐやめるつもりで始めるのでは面白くないですからね。少なくともあと1年くらい時間があるなら何事も始めやすいと思いました。

 海外からの旅行者に対する入国規制がなくなるまでの期間限定です。

 

自然保護のボランティア

自然保護のボランティアをしている Brook Waimārama Sanctuary

 

 そして、得られたこと・・・

 

1.自分の中からどんどんプラスのエネルギーが湧き上がってきた

 目標を持たず、将来の利益を真剣に考えず、ただやりたいからやる。

 それをしてみたら、自分の中からどんどんエネルギーが湧いてくるのを感じました。

 正直、コロナで旅行の仕事がまともに出来なくなってから、あれこれ試行錯誤したり、政府の発表やコロナ関連のニュースを追いかける日々でした。

 その時には自分のエネルギーが最低まで下がっていたんだと言うことに、後から気が付きました。

 同じような状況だった方はたくさんいらっしゃるでしょう・・・

 

アドベンチャーレース参戦
今年10月アドベンチャーレース参戦直前の写真
ラフティング、マウンテンバイク、トレイルランニングの3種目、無事に完走しました!

 

2.圧倒的にコミュニティが広がり、より広い目でニュージーランドで暮らす人々の感覚が分かるようになってきた

 今回始めたことは、自分にとっても全く新しいことばかり、そしてお互いに関連性のないことばかりです。

 そのため、「ネルソンに住んでいる事」以外には共通点がない人達と一気に知り合うことになったのです。(※ヨガとセルフマッサージは日本及び外国とのオンライン講座)

 これまで私の周りは、自分の旅行の仕事関係の友人、ニュージーランドの実家(と呼ばせてもらっている家族)はホップ農園経営、夫の家族、夫の幼なじみや仕事関連の人達がほとんどでした。だいたい年頃も同じで、大なり小なりビジネスを運営している人達が多いです。

 そんな中、地元のお店でスタッフとして働き始め、同世代の他にも、20代前半の若い子達や、初めてのアルバイトとして働く地元の高校生達、私のような様々な国から移住してきた人達とも知り合うことになりました。

 

 一方、自然保護活動のボランティアでは、「時間とお金がたっぷりあるシニア」の割合が非常に高い。

 話をしていると、トレッキングの話、他の野鳥保護区の話、そして海外旅行の話までは、私も話に入ることが出来ます。しかし、退職後に飛行機の運転免許を取って自家用機で飛行を楽しんでいる話を聞いたときには(しかも2人)ちょっと驚きました。

 義理の両親やニュージーランドの実家の両親(と呼ばせてもらっている人達)もシニアですが、定年を迎えても息子達が継いだ農園から完全に手を離すことが出来ていない様子なので、ボランティアに励むシニア達とはまた少し暮らしが違うようです。

 このネルソンにある野鳥保護区は、市民からの膨大な寄付金とボランティアの手により、整備、害獣駆除、森林回復が継続されています。

 まだまだやりたいこと&やらねばならぬことがたくさんある私は月に1,2回しか働けていないのですが、週に何度もボランティアに時間を費やしいつも寄付までしてくれているお金持ちシニア達に感謝です。

 

 もうひとつのボランティアワークである、英語の家庭教師は、難民としてニュージーランドに移住してきた人達が対象。

 言葉の壁だけではなく、文化の違いも大きく、様々な面で生きるために助けを必要としている人達です。

 たくさんの援助を受けている人達ですが、近くで接することで、彼らの謙虚で温かい人間性、生きる力の強さを感じ、胸を打たれます。

 そしてそんな人達の助けになりたいとボランティアになった家庭教師仲間達や語学研修所のスタッフの方々がまた温かくて素晴らしいこと。

 私が英語の家庭教師になったのは、自分の英語の勉強になりそうだから。

 

 そして、私が移住初期に温かく接してくれた地元のコミュニティの一員として、移住してきた人が快適に暮らせるお手伝いをする側に立ちたいと思ったからです。

 私の英語は、ニュージーランドや英語圏で生まれ育った人達とは比べものにならないレベルの低い英語ですが、英語を勉強して習得し、ニュージーランドでの生活方法をひとつひとつ経験から身につけていった ‘移民の先輩’ として、他の英語の先生達とは違う点で役に立てていると思っています。

 ニュージーランドは、貧富の差が日本に比べて大きいと言われています。

 これには地域性が大きく、正直ネルソンでは貧困層と接することも目にすることも今のところありません。

 生活保護を受けている私の英語の生徒は、収入がないから生活保護を受けているわけですが、清潔で、穏やかで、本当にちゃんとした家庭です。

 それでも、彼らから様々な生活面での心配事を聞いています。自立を促すために100%の手助けはしないのですが、一歩一歩解決していけるように、一緒に考えています。

 

 これまで恥ずかしながら、世界の貧困問題に大きな興味があったこともなく、難民問題についても言葉として知っているだけで真剣に考えたことはありませんでした。

 今回の機会がなければ、いつまでも別の世界の話のままだったかもしれません。

 そして、それを国際問題のひとつして勉強して頭で捉えるのではなく、今目の前にいる自分の生徒に想いを寄せて、じっくり話を聞いて、一緒に解決に向けて考える経験をしていること。

 なんだか自分にとっても大切な時間なような気がしています。

 

みんなでウォーキング
いつもは生徒の家で教えていますが、今は夏休みなので家族みんなをウォーキングに連れ出しました。

 

3.自分の個性を再認識

 新しいコミュニティの中で、少し慣れてきてからどこにいても思うことがあります。それは、私は誰とでも良く喋る!!

 仕事中にお客さんそれぞれと世間話をするのは接客のうちのひとつとして頑張っているからだと思っていましたが、仕事の休憩時間でも、他のスタッフやシャイな感じのバックヤードの高校生とでも、毎度毎度喋り続ける。

 自然保護ボランティアでも、単独行動の時以外はおじいちゃん達といつまでも雑談を続ける。

 そういえば、大学時代探検部の時も、何十時間も運転をしながら、寝ずに会話を続けることが得意でした。

 

 フレンドリーな人が多いニュージーランドですが、その中に居ても負けない社交性の強さだと改めて認識しました。

 義理の母にも、You are definitely a people person. と言われました。社交的で、人と接したり協働することで能力を発揮するタイプだと。

 ですので、今後ニュージーランドにご旅行にいらっしゃる方は、現地で会うときには初めましてになりますが、初対面の人だからと緊張せずに、安心していらして下さいね。

 

自然公園の鳥
The Brook Waimārama Sanctuary内で出会った鳥さん。

 

 「保護活動ご苦労さん」と言ってくれてると思い込んで、もちろん鳥さんにも話しかける私。

 サンクチュアリには一般の方も入場することが出来ます。

 

ヨガのすすめ

 さて、最後に皆さんへのおすすめです。

 色々と始めたことの中でも、特に自分が継続できていることに驚いているものがあります。それは、ヨガ。

 お試しでヨガスタジオに通ったことはあれど、まともに継続できたことがありませんでした。誰かのために時間を作るよりも、自分だけのために時間を作ることって難しかったりしますよね。

 そんな私が去年後半からかれこれ1年以上続け今では日課にすることが出来ています。

 

 私の通うヨガクラスを紹介させてください。

〈ますみんヨガ〉https://www.instagram.com/smile_masumin/

 

 双子のお母さんをしているヨガティーチャーのますみさん。毎週火曜と金曜の午前10時から約20分、オンラインでヨガを教えてくれています。

 リアルタイムはZoomを利用。録画版はFacebookグループ内でいつでも視聴可能。

 呼吸法やストレッチのようなとっても優しい癒し系ヨガと、少しステップアップしたポーズなどを上手に組み合わせてくれます。

 とても優しく丁寧に、動きはもちろん意識する身体の部位、呼吸のタイミングなども教えてくれて、すごく分かりやすい。

 これでお月謝たった1000円!!

 

 コロナになってから、世界中の人と簡単に繋がれるようになりました。

 特に日本人少なめの場所でひっそりと暮らしている身としては、オンラインで何でも出来るようになったことは本当にありがたく、たくさんの出会いに恵まれました。

 ますみさんも、もともとリアルでヨガを教えていたところから、コロナを機にオンラインで〈おうちヨガ〉を始められました。

 ありがたく教わっている私が言うのもなんですが、今のところとても細々と、リアルタイムはいつも少人数でやっています。

 

 録画版には生徒達は映りません。なので私も含めて皆完全に部屋着。背景には小さなお子さんがいる方や犬が走り回っている人(私です)も。

 リアルタイムのZoomでは、ヨガを始める前にゆるーく挨拶を交わして、生徒さんの今日の調子によって伸ばす部位をリクエストしたりすることもあります。

 その後20分ほどヨガして、録画を止めた後には、こっそり苦手なポーズを再指導してもらったりすることも。

 私は現在はリアルタイムは稀にしか参加出来ませんが、できる限り当日の夕方か翌日には録画版で行っています。お気に入りのポーズは、別の日に繰り返しやることも。

 

 これまでは、ちょっとハードなエクササイズで攻めてしまって疲れて続かなくなるタイプだったのですが、ますみんヨガは簡単なポーズやストレッチが多いので、私にとっては無理なく続けられます。

 そして、録画して作り込まれた動画を好きなときに見てやるのではなく、ますみさんが生徒達の身体の調子を気に掛けてくれながら、週に2回必ずヨガを配信してくれているということに励まされます。

 しばらく忙しくて出来ていなかったときにも、定期的に配信してくれている様子を見ながら、リアルタイムで参加出来るときに今度こそ参加しよう(月1で日曜日にもリアルタイムでやっています)と決めて、そこでますみさんに癒やされ、また日課が再開できるのです。

 

 私は違いますが、家で子育てをしながら孤独を感じているお母さん達に気軽に参加してもらえる場所にしたいとますみさんが言っていました。

 私もますみんヨガを始めた頃は、まだ色々なことを初めて動き出す前でしたので、家に引きこもっていることが多かったです。

 そんな時に、ヨガを機に、まずは庭で青空の下でヨガをしたいと思い、外に出ました。

 

家の庭でヨガ
こんなどころでヨガをしています。

 

 ヨガマットも購入したのですが、芝生の上で裸足でヨガをすることの気持ちよさに気が付き、今は使っていません。

 ズボンが汚れたり、ポーズ中に小さな虫が腕や足の上を歩いていて集中できなかったりしますが、それも楽しい。

 何よりも、寝そべったときの草の臭い(たまに隣の敷地から羊の臭いも・・・)や犬と同じ目線の新鮮な景色、上を向いたときに空の青が目に飛び込んでくる感じがたまりません。

 

 ヨガをして自分の身体と繋がり始め、私の場合は庭に出て大地と繋がったこと、これらが新しいことを始めよう!と思いきるきっかけになったのかもしれません。

 何か新しいことを初めてみたい方、ヨガに少しでも興味がある方、是非ますみんヨガにジョインしませんか?

 お問い合わせはこちらへ。

 

ネルソン12月の様子

 クリスマスが迫ってくると同時に、ベリーやチェリーが実ってきます。

 あらゆる果物や野菜の産地であるネルソンは、全てが地産。イチゴ、ブルーベリー、ラズベリー、カラカベリー、ボイセンベリー、ブラックベリーなど。

 この中には日本では珍しいベリーもありますね。 

 

イチゴ狩りの様子
イチゴ狩りの様子

 

 このように屋外で育てているベリーがちょうどクリスマス・年末年始の時期に旬がやってくるんです。太陽のパワーをたっぷり浴びた、地産の食は最高です。

 旬の食べ物の少ない冬にクリスマスややってくる北半球に比べて、なんてラッキーなんでしょう。
 
 では、皆さんメリークリスマス! そして良いお年をお迎え下さい。

 

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