待ってました!!!竹の子シーズン到来!!!
- 執筆者 小林恵子
- 所 属えん(縁)もたけ(竹)なわ
2022/05/06
私は、この春から、広島県江田島市(えたじまし)に住んでおります。
江田島は、広島県西部にある瀬戸内海の島となります。広島市からフェリーで約30分。瀬戸内で4番目に大きな島となります。
橋でつながっているので陸路でも行き来することができる便利な島です。海に山に自然豊な島です。
江田島の風景
4月上旬には、産直などの色々なお店で竹の子がみられるようになります。
竹の子
私は「~えん(縁)もたけ(竹)なわ~」と称して、竹を活用をしながら竹林の保護を目指しております。
竹といえば「竹の子」
竹の子のシーズンは、私は毎年とてもとても楽しみです。
どのように竹の子を楽しんでいるか、書き出してみました。淡泊なお味のタケノコは、和洋中、すべてのお料理に合います。
メニューを書き出してみました。
~定番の和食から~
●竹の子ごはん
●お吸い物
●天ぷら(出し醤油で炊いた竹の子を天ぷらにするとさらに美味しいです)
●磯部あげ(てんぷら粉に青のりをまぶした天ぷらも美味しいです)
●土佐煮(おかかと一緒に炊きます)
●若竹煮(わかめと炊きます)
●竹の子の木の芽和え
●竹の子のすき焼き
●おさしみ(採れたてのタケノコはそのまま切ってお醤油をつけていただけます)
●竹の子のちらし寿司
●竹の子入り稲荷ずし
●竹の子入り茶碗蒸し
●焼竹の子
●おでんに入れても美味しいです
●竹の子とわけぎの酢味噌和え
●竹の子の田楽
竹の子ごはん
~中華~
●春巻き(春を巻く春巻き。タケノコやニラを入れて春の香り満載です)
●餃子(細かく刻んだ竹の子の水煮を入れると、シャキシャキ美味しいです)
●チンジャオロースー
●八宝菜
●竹の子と青梗菜の中華炒め
●チャーハンに(シャキシャキ触感が春を感じられます)
●竹の子入りちまき
●メンマ風
(竹の子の水煮を切り、ごま油で炒めて「めんつゆ」で味付けをすると、なんちゃってメンマが出来上がります!!!)
~洋食~
●グラタン、シチュー、カレーにも合います
●竹の子入りオムレツ
●キッシュ
●竹の子のマリネ
●竹の子と菜の花のペペロンチーノ
●竹の子入りリゾット
●竹の子のステーキ(バター醤油、オリーブオイルで焼いても美味しいです)
などがあります。
実家は竹の子農家ですが、毎年食べきれないほどの竹の子です。定番に飽きても、さまざまなお料理で美味しくいただけます。
あく抜きについて
美味しい竹の子ですが、皮のままの竹の子は、あく抜きが必要になります。
掘りたての竹の子は、あくが少ないので、水で炊くだけで水煮ができます。
産直の竹の子は、朝堀りの竹の子が多いので、あくが少ない場合が多いです。
スーパーで売られている竹の子は、掘ってから日にちが立っているので、あくがあることが多いです。米ぬかをいれて炊く必要があります。
竹の子の「あく」は、冬の間にたまった人体の毒素を排出する力があるそうです。
バーベキューの時など、堀りたての竹の子をホイル焼きすると、竹の子のミネラルをいただけます。人体に必要なミネラルが含まれていると言われています。
竹の子のシーズンは、その土地や気候によりますが、3月上旬から少しずつ小さいものが掘れます。
孟宗竹が3月から5月。
淡竹が4月中旬から5月。
真竹が5月から6月。
竹の子の時期には沢山生えてきます。私の実家は竹の子農家でしたが、モグラたたきのようにたくさん生えてくる竹の子は食べきれないほどになります。その時は保存しました。
保存方法は、
●竹の子の缶詰
●瓶詰め
●干したけのこ
●冷凍保存(水煮したものに砂糖をまぶし、冷凍庫で保存ができます)
竹の子水煮の冷凍保存
保存することで年間通してもいただくことができます。
地元岡山の郷土料理にバラ寿司があります。海や山の幸をふんだんに盛り付けたお寿司になります。
そのお寿司に混ぜる具(竹の子、シイタケ、にんじんなど)を甘辛く炊いて冷凍することで、1年中竹の子のお寿司を楽しめます。
地元岡山では、竹の子のシーズンにこの冷凍お寿司の元を自分で作り保存されている方も少なからずおられます。
竹の子は、管理された竹林で、良い竹の子が生えてきます
整備された竹藪
竹藪の整備には、竹と竹の間をこうもり傘一つ分開ける必要があるといわれています。親竹というものがあり、その竹を残しながら、他の竹を伐っていく必要があると言われています。
整備の行き届かない竹藪では、竹の子の生えてこない竹藪もみられています。
荒れた竹藪
竹の子をいただくとき、竹の子を掘ることの大変さを思います。また、そこまでに至るまでの竹藪の整備のたいへんさも思います
竹の子が食卓に上がるとき、旬の味覚の嬉しさ、食卓に上がるまでの様々の方のご尽力を思います。
竹の子を食べる人は年々減っているといわれています。
竹の子はあく抜きが必要で手間がかかること、竹の子農家の高齢化、整備された竹藪が減っている事、などの理由があると言われています。
お一人でも多くの方が少しでも春の味覚、竹の子を楽しまれることで、竹藪も守られていくことを感じております。
春には、竹の子以外にも、タラの芽、ふき、わらび、ヨモギ、などたくさんの自然の恵みにあふれております。
沢山の様々のお花も目に優しく映ります。自然に触れることで春のエネルギーをいただけ、嬉しくなります。
お一人でも多くの方が、より竹の子をたのしまれますよう。どうぞ恵み多い素敵な春でありますよう。
長文お読みくださり、ありがとうございます。