じつは茶所、四万十町

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執筆者 小泉隆一
所 属フリー

2022/05/30

茶葉の収穫

【茶所】お茶摘み、お茶刈りをしてきました!【四万十町】

 高知県の端にある四万十町は県境にあり、すぐ近くに愛媛県と接しているほどに高知県のはじっこにあります。

 

「高知県といえば生姜かな?」

「カツオのたたきもいいかも?」

「四万十の川ならお米(仁井田米)かな?」

 

・・・その他いろいろ連想するかもしれませんが、じつは四万十町は茶所でもあります。

 

「えっ?なんで四万十でお茶?」

「四万十川の近くで紅茶も取れるて聞いた事あるけど本当なの?!」

「四万十川なら鮎の方が好きだな・・・」

「そもそも、四万十の川エビ手が長くないかな?(揚げると美味しい)」

 

・・・と感じるかもしれませんが。

・・・どうして四万十の地域は茶所なのでしょうか。またそこでお茶の収穫作業に参加させて頂きました。

 

 はじめまして、初投稿になります小泉と申します。

 埼玉県から四万十町に来ましたが高知県では3年ほど暮らしていた経験もあります。

 

小泉隆一さん

 

「始めての移住は大変かも?」

と最初は思いましたが二段階(1ステップ+2ステップ)にわけると以外と簡単でした。

 大まかに話しますと、高知県での初めの移住はコンビニやホームセンターが充実しておりまた県庁へは車で30分ほどで行け不便さはあまり感じませんでした。よく言われる便利な田舎、また比較的な都市部にあたるかもしれません。

 

 現在は四万十川の恵まれた環境で、かつ田舎らしい田舎である四万十町に住んでおります。もちろん近所にコンビニは無いですが自然や農産物が豊かで最適な田舎です。

 自分は自然と二段階にわけて高知県に移住しましたが県の話によると、比較的な都市部に住んでから(1ステップ)最終的な移住(2ステップ)を決めるなど『二段階移住』をする移住者さんが増えているようです。

 『二段階移住』は、高知が提案する移住のかたちです。 まず都市部に移住(1ステップ)して、そこを拠点に高知県内をめぐり自分に合った場所を見つけ最終的な移住(2ステップ)を決めるという安心できるしくみです。

 「資料を見たい!」「県と移住相談をしたい!」など二段階移住にご興味がある人はコチラをご覧下さい。

高知県二段階移住

高知市役所 地域活性推進課 HP:こうち二段階移住

 

なぜ。お茶摘み、お茶刈りに参加させてもらったのか?

 自分にとってお茶は身近なものでありお茶を好きな所もあります。

 毎日の朝は玄米のお茶漬であり、忙しい朝でもサクサク食事を済ませてます。

 また『食べられるけど商品にならない茶葉』を沢山もらいまして手揉みでお茶をこしらえました。それが意外と美味しいお茶漬になりました。さすが茶所の四万十茶であります。

 

茶葉

 

お茶の収穫で大変だった事

 今年、四万十町に来て初めてのお茶のガッツリした収穫になりますが、一つあげれば傾斜地の機械作業が少し難しかったです。急な傾斜地のほどんど山そのものな農地もあります。

「え?そんな急な山に茶畑?」

「もしかして土地が無いの?」

 いえいえいえ・・・

 ではなぜ「傾斜地でお茶を育てるいるのか?」それも色々な理由もありますが、土地の水はけの良さという利点があります!

 お茶の木は水はけが悪くジメジメした地域ではうまく育たないようです。
四万十川付近の傾斜のあるいかにも高知らしい山々の急斜面では水はけも良くお茶の木も負担が掛からず美味しいお茶に育つ事ができます。

 四万十の傾斜地の茶畑は手入れがとても大変ですが、美味しいお茶が育ちます!

 川と山と茶畑しかありませんが良い川の音をお楽しみ下さい。

 

 

 「あれ?四万十町の茶畑では『茶畑の中に立っている大きな扇風機』見つからないけど?!」

 そういえば四万十町ではあの茶畑扇風機がほぼ見られません。

 扇風機・・・その名を『防霜ファン』と呼ばれ、茶の新芽に霜が当たらないように風をあて冷え込む空気を動かし凍霜害を避ける為に使われています。

 県内でまとまった大きい茶畑では見た事もありますが、四万十町ではほとんど見られません。

 

 そのわけは、一つ挙げれば『霧』です。お茶は霜により被害を受け凍ったり枯れたりして品質が極端に落ちてしまいますが、とくに四万十川の付近の茶畑は寒暖差がもっとありよく霧が発生しやすいのです!

 そんな四万十地域では「日の出遅くない?」や「ここ寒いよ!」など思われるかもしれませんが、そんな寒暖差があってこそ良質なお茶が生まれております。

 

え?四万十で紅茶が取れるの?!

 環境にもよりますがお茶は収穫後にすぐに発酵するらしいです。

 

葉の発酵

 

 そのため収穫した茶葉の置き場所などかなり気を使ってる様子も見られました。

 そして暑い日にたまたま発酵した茶葉を見る機会もありましたが、緑茶とは異なる紅茶の香りも僅かながらありました。

「え?紅茶が日本でできる?しかも高知県で紅茶ができるのか?」

 はい緑茶と紅茶は同じお茶の木の同じ葉から出来ています!

 そもそも緑茶と紅茶の違いとは何なのでしょうか?

 ● 緑茶 は不発酵茶で発酵させずに作ります。
 ● 紅茶は完全発酵茶でたっぷり発酵をさせて作ります。

 それは『緑茶』『紅茶』の違いは、お茶の葉の発酵の度合いです!

 

無農薬なので草取りが大変

 いなかパイプで作られた紅茶はすべて無農薬です。除草剤も使って無いので安心して飲める、だけではなく四万十川にも負担がかからない農作物にもなっております。

 そのかわり雑草取りには手間がかかります。雑草よりもやっかいなのは笹や竹で茶畑に侵入してきては駆除に手間をかけております。また竹よりも個人的にまいったのが野イチゴでしょうか。ケーキに入ると美味しいイチゴですが茶畑に入るととてもマズイことになります。

 

野いちご

 

 収穫時に茶葉に混じったら勿論、真っ赤なイチゴは異物ですがバラ科であるイチゴは細かいトゲが多く草むしりの時には分厚い軍手でも貫通して手に刺さる事もあります。

 少し草取りしただけでも野苺が大量に収穫できました。(野苺は美味しく頂きました)

 

野いちご

 

 また、今年もたくさんの皆様からのご支援を頂き新茶の収穫も無事に終わりました。

 勿論、今年の紅茶もかなり美味しくなりそうです。

 

みならい紅茶

 

 そんな手間隙かけて作られた四万十の紅茶はいかがでしょうか?

 国産のかつ四万十川の環境にも優しい四万十和紅茶の事も思い出して頂ければと思います。

 ● みならいがつくった無農薬・化学肥料不使用の四万十紅茶(約50g) 540円(税込)

 

パイプマーケット

 

【ご注文・お問合せ】
 一般社団法人いなかパイプ 〒786-0534 高知県高岡郡四万十町広瀬583-13
【MAIL】 https://inaka-pipe.net/contact/
【Tel/fax】 0880-28-5594

 

茶摘みの様子

 

 写真左、佐々倉 玲於さんです。いなかパイプ社長みずからお茶刈りに参加して四万十地域の耕作放棄地の削減に励んでおります!

 

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