四国遍路、88か所結願しました

 女性専用の民泊&へんろ宿 「シェアハウス土佐指南家」おかみのレイです。

 四国88か所の歩き遍路を始めて4年、途中コロナ感染予防などで中断もあり、全ての巡礼ができるか不安もありましたが、202312月に結願できました!!しみじみと嬉しさを噛みしめています。

 202028日の開始から、2023122日の結願まで初めての歩き遍路で、かけがえのない時間を過ごしてきました。今日は目的地まで行けないかもしれないと諦めかけたことも度々ありました。そんな時、「同行二人」(いつも弘法大師(空海)と一緒にいるという意味)などと書かれた札を遍路道沿いで見て、ずいぶん励まされました。

 

四国遍路のご縁
四国遍路のご縁

 

四国遍路を始めるきっかけ

  病気で亡くなった義母が、四国遍路に行きたいと言っていたことがずっと心中にありました。

 その翌年の20202月に近所にある30番善楽寺での大祭に行った時に、四国遍路の作法や準備などについて思い切って聞いてみて、丁寧に教えていただきました。

 そこからのご縁で、1週間後28日から歩き遍路を始めました。

 四国遍路を始める前は、準備物が大変ではないか?と心配していましたが、厳格な取り決めはなくて、やり始めてから揃えていくことでもOKだと知り、驚くとともにできるかもと思いました。

 

歩き遍路のスタート
歩き遍路のスタート

 

 納経帳、歩く時のスティック、経本、納め札とペン、線香、ろうそく、ライター、これらを入れるカバンがあれば個人的には準備OKです。白装束、菅笠(すげがさ)、金剛杖などは自分が必要だと思った時に用意したらいいと思います。

 私は白装束の上着、わげさ、数珠を準備して、遍路を外装から意識して続けていくことにしました。

 そのおかげで、道すがら車から頑張ってと声をかけられたこともありました。

 疲れていても、奮起して歩き出すことができて心から感謝しています。

 

桜満開での歩き
桜満開での歩き

 

初日からアクシデント・・

 歩き遍路初日は30番善楽寺から31番竹林寺、32番禅師峰寺まで行ったのですが、禅師峰寺からの帰路で膝が痛くて歩けなくなるというアクシデントが発生しました。タクシーとバスを使ってなんとか自宅まで帰りました。自分の体力の無さを身に染みて感じたものです。

 石の階段の下りが、膝を痛めることとなったことを後ほど学習しました。

 その時はスティックもなく、急激な長距離の歩行でダメージが大きくなったようです。

 初日から歩けなくなりタクシーとバスでの帰路は気持ちがへこみましたが、1週間後には膝もよくなって次の遍路へと出かけていました。

 4年続けるうちに、膝の痛みとも付き合って歩くことができるようになりました。

 初日は10km歩けなかった私が、4年経って25km歩くことができるようになりました。

 継続は力なりという言葉を実感しています。途中で諦めないでよかったと思います。

 

お気に入りの白衣ピンクの文字
お気に入りの白衣ピンクの文字

 

宿のお客様との話題で四国遍路を楽しむ

 海外から四国遍路でのお客様と意気投合して、遍路のことの情報交流を楽しんでいます。

 四国歩き遍路で見た風景、道のアップダウンの大変さなどで自然と共感しあうことができ、笑い合うこともありました。言葉を越えて身振りなどでわかり合える不思議な感覚でした。

 ヨーロッパでもテレビで四国遍路の紹介があり知ったという方もいて驚きました。

 弘法大師=空海の1200年以上前の修行から見いだされた巡礼が現在まで続いている歴史を感じています。

 

四国の巡礼

 

 高知県。愛媛県、香川県、徳島県とそれぞれの特徴があり、自然豊かな風景を楽しむことができます。歩くことで、気づく小道での四国の風景、歴史のある老舗の店舗などを楽しんでいます。

 

これからも続けたい歩き遍路

 歩き遍路で体力と歩行距離を伸ばすことができたことが、大きな収穫となりました。

 山道のアップダウンが何度も続く道中で、自分との体力勝負となってきます。

 歩いている時に日頃の悩みなどを忘れていて、無事到着できると、充実した気分になります。

 

絶景を楽しむ

 

 小さなことで悩んでもしょうがないと割り切ることができたり、こうしたらどうかとアイデアが浮かぶこともありました。

 四国に生まれ育ち、見かけることはあったものの、遍路がどのようなことをするのか、全く知らなかった私が、巡拝することができるようになりました。

 多くのことへの感謝も自然と感じるように変わりました。心が穏やかになることもできています。

 四国には遍路している人をもてなす、接待文化があります。安全に行かれることを願い、果物や飲料などを自分の気持ちと一緒に手渡すなどの思いやりの行動です。

 高野山への四国遍路結願の巡礼もしたいと思いますが、2巡目の歩き遍路で再度訪れたい場所に行こうと考えています。そして宿のお客様との交流に活かしていきたいと思います。

 

参道沿いの老舗の味
参道沿いの老舗の味

 

 土佐指南家Hpでも、お客様との楽しいエピソードなどについて掲載しています。

こちらも、ぜひ見ていただきたいです。

土佐指南家HP

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    • 和田玲子