小夏の正しい食べ方講座
4月。高知の名産として知られる柑橘類「文旦(ブンタン)」が少なくなってくると、
今度は「小夏(コナツ)」のシーズンがやってきます♡
この時期になると、ゲストの皆さんに小夏を振る舞う機会が多くなるのですが、
悲しいかな、みんな小夏の食べ方を知らないようなのです。
小夏の一番の美味しさは、なんといっても甘皮にあります!
小夏は他と比べて甘皮が甘いのです。なので、皮を剥く時はあえて白い部分を残していただきます。
でも、そうやって食べる柑橘類は他にないので、食べ方を間違っちゃうのは至極当然。
そんなわけで、今回は女将が小夏の正しい食べ方をレクチャー☆
生徒は台湾からワーキングホリデーを使って来てくれているオゥちゃん。
おっととその前に、小夏について少しだけ説明しておきましょう。
小夏は高知の特産品で、この時期になると日曜市や地元のスーパーにたくさん並びはじめます。
小夏の大きさは卵より一周り大きくて手のひらにチョコンとのる感じです。
高知では小夏と呼ばれていますが、実は原産地は宮崎県で「日向夏(ヒュウガナツ)」として有名です。ただ、宮崎県のものは小夏よりも大玉で収穫がはやいため、酸味が強く残っている感じです。一方、高知の小夏はその名の通り小さく、甘みがギュッと詰まっています。
ちなみに、小夏(日向夏)の日本における収穫量は2010年が5,714トンで、その内訳は宮崎県55%、
高知県28%のようです(wikipedia調べ)。高知が日本一の生産地でないのは残念ですが、宮崎では大玉が商品価値が高いのに対し、高知では小さい方が商品価値が高く、同じ果物でも見た目や味わい方が違うので、小夏と日向夏は別物として味わった方が良いのかもしれませんね。
また、高知の小夏は、土佐市と宿毛市で、こんな風にたくさん作られています。
収穫時期は栽培方法によって変わるらしく、路地栽培は4月の中下旬から、ハウス栽培の早産小夏は3月初旬頃から、普通小夏は4月上旬から収穫され、今まさに旬をむかえていて6月頃まで味わうことができます。収穫が終わればマルハナハチで受粉を行い、また来年美味しい実がつくのを待ちます。
では早速、小夏の食べ方を紹介しましょう。
(1)まず、小夏はリンゴ剥きが基本です!
他の柑橘類とは違い、白い部分(内果皮)も食べられるので、 皮の黄色い表面だけを薄く剥いで食べます。この白い部分がとーーーーーーっても重要で、ふかふかしてほんのり甘いため、甘酸っぱい小夏と
あわせて食べると美味しさが倍増します。
(2)皮をむいたら、リンゴのように八等分します。
(3)オゥちゃんからの提案で、余った皮をつかってカービング。
飾り付けに使うと見栄えがよくなります。ナイスアイデア!
(4)お塩を付けるのもポイント!
小夏の甘みがさらに増して美味しさが倍増します。塩はスイカや文旦にも良くあいますよね。お皿のサイドに盛っておきましょう。
(5)かわいく上手に盛りつけたら完成です☆
みてください、この瑞々しさと可愛らしさ!暑くなる季節のもてなしにピッタリ!
ではでは、花屋の水野さんも宿に帰ってきたので、一緒にいっただっきまぁーーーーす。
「甘酸っぱくてオイシイー♡ 台湾に100個持って帰りたーーーい♡」
高知の小夏が世界に名を馳せる日も近そうです☆