自然には勝てない ~海士町で学んだこと その1~
2014/08/13
こんにちは!!巡の環の石坂です。
まず画面の前のみなさまに見て頂きたいのが、四万十の道の駅とおわで頑張っていらっしゃる、四万十ドラマさんからの、今回の水害に対する応援依頼です!こちらです!
いなかマガジンを運営されているササクラレオさんはじめ、弊社のたくさんの「仲間」と呼べる方々が関わって頑張っている活動。弊社も応援の気持ちで商品を購入させていただきました。
皆さんも、ぜひまずはサイトを見てみてください! きっと欲しくなるはず・・・
その時は迷わずポチって下さい(笑) もう一度言います。こちらです!
海士町は夏を迎えております。海士町の夏は、仕事も遊びも大忙し。島外からのお客さんが多く、我々も受け入れ等で走り回っております。また、仕事以外では、会社のある中里という集落で大祭りがあったり、
海の中を探検したり、
海遊びをしたり、
バーベキューをしたり・・・
大いに働き、大いに遊ぶ。そんな夏の海士町からお届けしております。
【今回の記事はこんな内容です】
●離島、海士町にいてどんなことを学んだ?
【離島、海士町にいてどんなことを学んだ?】
ここ離島、海士町を舞台に、研修やフィールドワークのコーディネートの仕事をしています。思い出すのは、僕が初めて担当した、海士五感塾。
時期は1月。海士町は日本海にあります。ご存じの方も多いかと思いますが、冬の日本海は海が荒れやすく、それは海士町も例外ではありません。波が5m以上にもなる時は、フェリーが欠航します。
そう、五感塾当日、船が欠航したのです・・・!! その時は急遽欠航する前にお客さまに連絡をとり、欠航前日に本土に渡りプログラムを1日開催することにしました。翌日は無事にフェリーが出て、島にたどり着くことができました。
弊社のメインの仕事は、研修やフィールドワークのコーディネートです。研修室にこもりっぱなしのものではなく、島全体をフィールドとしております。
このように、たけのこ掘りをしたり、船に乗って魚をとったり、地元の方と一緒に町歩きをしたりと、研修室の中だけでおさまる内容ではありません。
だから、1日の日程の中で、いろんなケースがあります。
・全日雨のケース
・午前中晴れだけど午後雨のケース
・午前中雨だけど午後晴れのケース
・午前中晴れだと思っていたけど雨が降ってしまったケース
etc…
研修室内でおさまる「都会型」の研修であれば、天気など基本的にはプログラムには関係ないと思いますが、我々のやっている研修は天気に左右されてしまいます。その分1つの仕事でも、「都会型」の研修の何倍ものケースを想定しておかなければならない。これは表面には出てこないのだけれども、かなり大きい、見えざる労力です。
その他、庭の雑草が刈っても刈ってもすくすくと生えてきたり、海士webデパートの商品発送予定日にやはり船が欠航したり、自然に翻弄される日々を味わい続けてきました。最初はお天道様を恨んでみたり、「頼むから・・・!」と祈ってみたり(笑) 色々感情がゆすぶられることが多かったのですが、結局一つの結論に至りました。
その結論は、「あきらめる」 という事です(笑)
我々がどんなに祈ろうとも恨もうとも、海は荒れるし、雨は降る。ちっぽけな存在である人間が、それにどうこう言うことはできないし、ましてや変えることなんてできない。自然には勝てない。だから、人間が今できることを精いっぱいやるしかないんだなあ、と。当たり前の話に聞こえるかもしれませんが、僕にとっては「あきらめる」という感覚が腑に落ちたのです。
刈っても刈っても伸びる芝や雑草と、「あきらめて」草刈りを楽しむ弊社スタッフ角の図
「あきらめる」とは、「願いがかなわない理由が明らかになり、納得して断念する」という意味合いがある、と聞いたことがあります。思い通りにいかない天候に対し苛立っている自分を俯瞰的に見たときに、「まあでも天候が思い通りにいかない、ということは明らかだよなあ」と気づいたのです。
それからは、思い通りにいくはずもないいろんなことが、ちゃんとあきらめられるようになってきました。すると、日々の仕事や暮らしが、気分的に楽に思えてくるようになりました。「どうせ思い通りにいかないんだから、楽しむしかない」と思えるのです。
そうすると、今までは「納得いかないこと」ばかり探していた目線が、「今起きている満足できること、よいこと」を探せるようになってきました。だから、僕がまず「海士町で学んだことはなんですか」と聞かれたら、「あきらめること」と答えるのです。
【まとめ】
●離島、海士町にいてどんなことを学んだ?
→あきらめること。「願いがかなわない理由が明らかになり、納得して断念する」こと。
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