赤線調査隊4~道なき道をゆけ~
2015/03/02
こんにちは!例年であればスギ花粉にやられてしまっているはずが、レーザー治療によって鼻粘膜を焼き、上勝町の圧倒的なスギ花粉も平気な㈱いろどり、インターンシップ事業担当の粟飯原(あいはら)です。
今回も昨年9月28日~10月3日にかけての6日間で仕事ほっぽり出して敢行した赤線ツアーの道中記第4弾です。いつの話やねん!というくらい前の話になってしまいましたが、花粉やら黄砂やら世間のしがらみやらに嫌気がさして家に引きこもってすごく暇だという方なんかはよかったら読んでみてください。
赤線。それは道という道がなかった時代に、人々が生活のため仕事のため行き交っていた昔の歩きみち。現在ではそのほとんどが使われなくなり、崩れてしまったり草むらになって分からなくなってしまったりしています。そんな赤線にロマンを感じて、「とりあえず町内の赤線を歩いて端から端まで制覇してみよう!」と集まった上勝マニアたち。前回お届けした二日目の行程では急斜面の連続により苦しめられました。今回は傍示集落を出発し山を下り、谷を越え、また登って下りて登って、、、野尻集落に辿り着くまでの三日目の行程をお届けします。
傍示集落のとある心優しい民家に泊めて頂き、気持ちのよい朝を迎えた調査隊一行。

まずは車道を通って赤線の起点を目指します。

のどかやなぁ~ 赤線との出会いはいつも突然に。人一人分くらいしかない細い道を下っていきます。

いきなり過酷な道が続きます。


でも道が悪ければ悪いほど燃えるってもんです。半分修業にも似た赤線ツアー。

谷底まで下りたでぇ~~写真では伝わりにくいですが、かなり危険を伴うルートでした。恐らく道を間違えたのでしょう。しかしそれもまた旅。

いったん庄司屋(しょうじや)集落に入り、そこからさらに日浦(ひうら)集落を目指します。

少々急でも車道は歩きやすいもんです。

庄司屋集落に辿り着いたところでいったん休憩。

隊長のヌキさん。

赤線はこんな風に家の横から始まっているものが多くありました。いかに人々の生活に密着したものだったかが分かります。

あっ!柿!

あっ!わさび!歩いていると様々な発見があります。ちょっとだけ昔の人の目線になれた気分。

再出発してまた山の中へ。なんだか神秘的な風景です。

また谷を下ってきました。

ここでお昼ご飯を食べながら地図を見ながら作戦会議。いい天気やなあぁ~~

ゆっくりしたところで再び赤線に突入。

なかなかの悪路が続きます。

15時の休憩。あぁ。。。今日はなかなかハードだ。。。 でも…

どうです?読者のみなさんも歩きたくなってきませんか?歩いてじゃないと見えないものもたくさんありますよ。

道中珍しく人に会えば必ず道を訊ねます。

何度でも赤線へ。

あっ!なんか遠くの方に見たことある道!こういう瞬間がこの旅の醍醐味です。

また谷底へ。何回おりんねん。

このあと赤線を求めてロッククライミングを繰り広げたのですが発見することができず、やむなく車道を進みます。この写真、アルマゲドンみたいで僕は好きです。

普段からよく通る橋をわたって進みます。このあと、上勝町商工会の横から赤線に突入し、クモの巣草むらをかき分け、べっっっとべとになりながらそれはそれは急な斜面をよじ登っていきました。写真がなくて残念です。本当にこの日最後の試練といった感じでキツかったなぁ。。。

この看板を見つけたときの嬉しさといったら!

上勝町地域おこし協力隊でいろどり晩茶生産組合スタッフの大地さんが「いろどり晩茶」ペットボトルを振舞ってくれました!ありがとう大地さん!

さぁ!ここまで来れば今日のゴールはもう少し!

今日はよくがんばった。

着いたぁ~!農家民宿「山挨」さん。とりあえず玄関前で乾杯です。みんなもうヘトヘト。。。毎晩上勝町内各地の農家民宿に泊まることができたのも今回の旅ならではの嬉しい収穫でした。なかなか町内在住で泊まることありません。

疲れのせいか、おっさんたちもテンションがおかしいです。

一方で若者はダウン。おいしい食事においしいお酒で気持ちよく。。。

おっさんも結局ダウン。なぜか手にはキンチョール。

でもさすがは隊長。疲れていても酒に酔っても明日の行程チェックに余念がありません。
そんなこんなで激動の三日目の夜は知らず知らずのうちに更けていったのでした。。。しかし、翌朝には出発しなければなりません。赤線は待ってくれますが、サラリーマンの休みに待ったはないのです。
四日目、~果てしないアリ地獄~は次回乞うご期待!
※タイトルは興味を引くためであまり深い意味はありません。




