故郷
2015/05/22
ゴールデンウィークもおわり、気が抜け・・・る間もなく、かつお祭りがやってきます、大正町市場より川村です こんにちは。
5月は集客の機会が多いです。中土佐町の名物イベントとなっている「かつお祭り」もう26回目、つまり26年目なんですねー。聞くところによると最初は役場前の駐車場で、すごく小さな規模でやっていたんだそうです。それが今や町の、というより県下でも指折りのイベントの一つ、のぼり鰹シーズンの風物詩となっているんじゃないでしょうか。いやー、継続は力なり。
大正町市場とお宮さん通りで地味~に続けている月に一度の「百縁小鉢」イベント、2年目(月に一回)。
これもいつかは日本全国から「今月は行ってみない?先月行けなかったし」なーんて言って、来てもらいたいものですな。あ、でもこれは地元民のためのイベントだった。いつかは地元民にこの日を待ち遠しく感じてもらえるよう、やっぱり「継続は力なり」です。
継続、というと私も昨年引き受けた町の広報誌編集委員も2年目になりました。4月号ではトップページで移住特集をくみまして。町内に住む移住者、Uターン者、そして出ていく人などを取材しました。
小さいときから祖母のところに遊びに来ていて、中土佐町には馴染みのあった美帆ちゃんは取材した移住者です。私と同じ年の娘さんがいて、小学校入学のときに初めて知り合ったのだけど、美帆ちゃんは大豊へ有機農業の実習へ2年ほど行っていて、この春、実習を終えて中土佐町へ腰を落ち着けました。町内でお米をはじめ、大豆などの穀物を作る予定だそうです。
移住についてのお話はぜひ、中土佐町のホームページから閲覧できるので見てみてください。
美帆ちゃんとは年も近いし、育ったのがずっと横浜だったので、私の実家とはそう近くはないけど高知弁ではなく話ができるということが私にとってはちょっとオアシス的存在です。 故郷の言葉ってどこだろうといいもんですね。小学校での保護者会などでは空き時間に一緒にお茶したり、ほんと、息抜きです(笑
そんな美帆ちゃん、田舎のいいところはお年寄りが元気で、人づきあいのすごく濃い環境、夜が真っ暗なところ、季節の移り変わりを実感できるところだと。今のお仕事、農業もすごく楽しんでやっています。
新鮮な食材、安心できる食材が簡単に手に入る環境という点は、田舎のほうがなんとなく有利かなぁと私も思います。そりゃ築地市場とか、きっと新鮮だとは思うけど、そこからスーパーへ、スーパーの○○店へ、と考えると朝どれの、しかもあのおばちゃんの旦那さんが釣ってきた、友達が今日釣ってきた、なんていう魚の新鮮さには勝てません。
そんなことが日常の当たり前だったりするのは、その土地に住んでる人の特権ですもんね。そんな特権をふるに使わせてもらいながら、信用できる食材と、自分でつくる愛しい調味料、料理の腕はなくとも何とかなる今の田舎暮らしはやっぱりよいものだなぁと、ひしひし感じます。
改めて私がなぜこんなこと言うのかといいますと。3月あたりまでは、年末に起こした交通事故でけっこう凹んでいまして。慣れている東京での生活に戻ろうか、なんてちょっと迷っていたんです。そうでなくても、やはり生まれ育った故郷にはときどき帰りたいなぁと思ってしまうのが正直なところです。けどまたここで、少しずつ事故の整理もつき、仕事もまた以前のようにあれやこれやと戻ってかつお祭りの塩糀の仕込みを頼まれたり、おすそ分けでもらった魚をいつのまにか自分でチャッチャとさばいてしまったりしているうち、「あ、あたしってここ(田舎)の生活にもすごく慣れているんだなぁ」なんて。ならばもうちょっとここで、田舎での生活を少しずつでも紹介していくのは、自分のためにもいいのかなぁとまた、マガジンを書き始めた次第です。
とはいえ、来月またしばらく、発酵の勉強をしに4,5日東京でゆっくりするのでそのときはドトールでコーヒー飲みたい。それは誰でも持っている故郷の、慣れ親しんだものの一つなだけ。