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おむすビーズのインターンシップ

 

 農コン目下準備中のおむすビーズ南です。

 高知県土佐町は山間部ということもあって、少し早めに秋が来たようです。朝晩は冷え込み、そろそろ灯油ストーブが欲しいなぁということも。先日下見で訪れたりんご園ではしっかりと実がついており、ゆずも青々とした実をつけていました。

 

りんご

四国でりんごが獲れるって知ってましたか?

 

ゆず園

会場となるゆず園

 

 さて、前回農コンの始まりについて書かせてもらいましたが、今回も恋愛縛りでいきます。移住を考えているけど今パートナーがいない、単身で移住することに不安があるという方にとって少しでもためになれば幸いです。

 

 

単身で移住すると…

 

 近年の移住ブームのなか、単身で移住を決断する若い男女も珍しくなくなりました。以前、ある地域の自治体主催の、女性移住者に話を聞こうという女子会的イベントに行く機会があったのですが、その際の女性登壇者4人のうち3人は独身だったと記憶しています。

 そのイベントである参加者から「結婚についてどう考えてるんですか?」という質問が出たとき、独身の方々は「まぁなんとかなるでしょう、結婚できたらいいし、できなければまぁそれでも」というような回答でした。

 恋愛や結婚が人生のすべてではないし、シングルライフを送るとしても結婚以外の人間関係の部分で人とつながりを持つことはできるし、シングルライフにも喜びや豊かさは確かにあります。また、そもそも独りで生きると決めて田舎に移住したという人も多いことでしょう。多種多様な生き方があります。

 

喜びはあります

喜びはあります

 

ただ、これは実体験ですが、単身で移住するとまず周りの人が放っておきません。

 

「結婚しないの?」

「一人で暮らしててさみしくない?」

「あそこの集落に独身の男の子がいたよ」

「うちの息子の嫁においで」

 

など、何度声を掛けられたことか!!基本的にこちらの仕事や生き方を尊重した上で親身になってくれているというのが伝わるので、全然嫌な感じはせず、むしろ嬉しいんですけどね^^

 おもしろいことに、全然恋愛や結婚に関係ない世間話やたわいもない話をしていても、会話の最後は「早くいい人見つかるといいね~」で締めくくられることがなんと多いことか。もはや挨拶。

  で、単身移住したはいいけれど、そのあと実際どうなの?出会いの機会はあるの?というのが気になる方もいるのではないかと思います。

 

 

田舎に出会いはあります

 

 要はこれが言いたかったのです。都会暮らしに比べて田舎は絶対人口はかなり減りますが、その分お互いの顔が見えやすい距離での関わり合いが多くなります。都会では隣近所に誰が住んでいるかわからなかったり、また顔と名前がよくわからない不特定多数層が周囲に多く、実際に交流があるのは数人、だったりしませんか?田舎ではこの不特定多数層はぐっと減りますが、交流している(できる)人の数は都会暮らしのときとあまり変わらないか、増える気がします。

 地域のイベントや集まりに行けば、若い人は目立ちます(田舎ではイベント事はとても多い)。何度か顔を合わせるようになります。これは世代を問わずですが、一度見かけた人とは大体その後仲良くなれます。また、知り合いを辿っていくといろんな人に出会う機会がさらに広がります。そんなわけで、私は移住して出会いが減ったという感覚は全くなく、むしろ豊かになった気がしています。

 そうは言っても、なかには若者が本当に全然いないという地域もあるかも知れません(私のところはそこそこ若い層がいるのでそこまで深刻な状況ではないのかも)。その場合は行動範囲を広げる必要があります。田舎はどこも少子高齢化が深刻なので、行政が少子対策や婚活などの出会い支援に力を入れています。

 以前、高知県の婚活のメルマガに登録したら、毎日イベント告知情報が入ってくるようになりました。高知県に関して言うと毎週末必ずどこかで婚活イベントが開催されているような状況です。

 

 

田舎の恋愛&結婚事情

 

 早婚&晩婚が二極化されます。結婚が早いカップルには、学生時代から付き合っていた人と20代前半のうちに結婚というケースが多いように思います。ただしこれはあくまで一部で、若いうちから付き合っていたというケースを別にすると、地元民同士の恋愛&結婚はなかなか稀なようです。なぜならお互いのことを知りすぎているから、今更そういう雰囲気になりにくい。その人の性質的な問題云々では決してなく、環境&状況的に結婚していない人が多いのです。

 私はこの状況に風穴を開けるのが独身移住者の存在ではないかと思います。移住するにあたり、家族連れだと警戒心を持たれにくく、大変歓迎されます。独身者はまたどこか別の地域に行ってしまうのではないか?と思われることもあり、一般的に単身での移住は家族連れのそれに比べて地域に入りにくいとされていますが、地域にとっては大変ありがたい存在になりえるのではないかと思います。

 

 

田舎の恋愛ここが困る

 

 まず、デートの場所が限られます。カップルの多くは少し遠出して街場まで出かけることが多いようです。また、近隣でデートしていると地域の知り合いに見られる可能性が高く、すぐに関係が露呈するということがあります。

 聞いた話では、ある田舎の地域(島)ではデートスポットに選択の余地がなくカップルの行き先は決まっており、「ここにこの車が停まっているということは○○さんがデートしている」というのがすぐにわかってしまうそうです。

 私のいる地域でも、誰がどんな車に乗っているかは大体覚えられていて、助手席に誰が乗っているかも大体見られています(動体視力の鋭さ!!)。デートを見られたくなければ相手を後部席に乗せた方がいいと何度かアドバイスされました。一度誰かに知られると話が広がるのも速いので、付き合っていることを隠したい場合は苦労が多いかも知れません。

 逆に、オープンでいれば近所、家族、友人たちなど周りは温かく見守ってくれるし、応援・協力もしてくれます。これは恋愛に限ったことではないですが、田舎では自分をどう表現するか、地域とどう関わっているかで周りの反応は180度変わってきます。地域とうまく関係を築けてさえいれば、田舎のセーフティネットは最強です。

 

 

しめくくり~自分のこと

 

 ありがたいことに、今生活がとても充実していて幸せなのですが、私もいつかは結婚したいと思っています。

 田舎には出会いはある、と書きましたが、そうはいっても一年住んでいる私自身にまだ浮いた話がないとなると、全ての説得力を失うかも知れません…。(「仕事が忙しいから」とか言い訳はもう言いません)

 応援してくれている周りの方々にいつかいい報告ができるように、また、単身移住後もパートナーは作れるということをいつか身をもって証明できるように、これからもアンテナを張り続けることにします。

 

黄金カップル

近所の農家さん 黄金カップル

 

かかし夫婦

夫……婦?

 

 

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