竹の子シーズン到来!!竹三昧に感謝です
- 執筆者 小林恵子
- 所 属えん(縁)もたけ(竹)なわ
2017/06/16
春さまざまの山の恵みにめぐまれる春となりました~~。岡山在住の赤西です。
いなかでは、あたりまえに、たけのこ、つくし、よもぎ、カラスノエンドウ、などなど、さまざまの春の恵みを感じております。
京都市内に住んでいたこともありました。京都市内は、神社仏閣。世界水準の文化の宝庫でありました。恵まれた日々でありました。
けれども、あたりまえに、「つくし」や「よもぎ」が自生し、森の春の恵みを存分に感じられているのは、岡山ならではであります。
なんども重複する自己紹介ではありますが、自己紹介をさせていただきます。
私は、~えん(縁)もたけ(竹)なわ~と称し、竹藪を活用して、認知症の人の居場所と出番と役割作りに取り組んでいます。
お百姓であった祖母たちが認知症となりました。これまで自分たちが守ってきた山が荒れ、生命力の強い竹藪が増え広がりました。
認知症になってから、竹やぶが荒れていることを、祖母たちは、何度も何度もいうようになりました。調べると、放置竹林は、生態系の破壊をもたらし、社会問題となっていることを知ります。また、日本人は縄文の時代から竹を活用をし、竹と和紙の文化といわれるほど、竹と親しみながら生活してきたことを知ります。
当時、やることがなく、やる気もなく、ぼんやりすごしていた祖母が竹を通して仕事となり、人も森も元気になれば、と閃き、活動に取り組むようになりました。
「竹」「竹」といっていると、「竹」にまつわる情報が入ってまいります。今回も、まったく未開拓の分野からのご縁ができました。
「竹輪灸」です。
写真は、竹輪灸の竹輪です
竹の輪の中に、もぐさを入れて火を入れ、お灸をします。
市販されている「もぐさ」
お灸、それほどなじみのないことでありました。「灸」をウィキペディアで調べてみました。
「灸(きゅう、やいと)は, 経穴(つぼ)と呼ばれる特定の部位に対し温熱刺激を与えることによって生理状態を変化させ、疾病を治癒すると考えられている伝統的な代替医療、民間療法である。中国医学、モンゴル医学、チベット医学などで行われる。」
ワークショップとあります。灸とは、ワークショップであることも知らないことでした。
竹に関わるようになり、竹つながりで、竹輪灸のみならず、いろんな世界が広がります。
「花道」の花器にはじまり、「茶道」の茶道具、「書道」の筆の柄、「剣道」の竹刀などなど、「道」のつくものにも、もれなく竹が使われておりますそれだけ、これまでの日本人は竹とのつながりが深かったのだと思われます。
話がそれてしまいました。「竹輪灸」当日は、「もぐさ」を作るところからのワークショップをしてもらいました。
乾燥した「よもぎ」をすりこ木で、摺って摺って摺って摺って「もぐさ」はできあがります。よもぎの粉がでてくるので、粉を捨てて摺って、粉がでてきたら捨てて、また摺って繊維だけが、もこもこと残ります。
「もぐさ」が出来上がるまでも、ゆっくりとした時間でした。大量生産・大量消費の時代であります。自分の使うものを使うだけ、手間隙をかけて作る。ほんとうに贅沢な時間でした。
おしゃべりにも花が咲きます♪♪
いよいよ、もぐさを竹輪に入れます。火をつけ、しばらくすると、ほどよい暖かさが竹輪を通して伝わってきます。心身ともに癒されます。
竹輪は燃えません。お灸の先生は同じ竹輪を何年も使っていらっしゃるとのことです。耐久性に優れる。竹は改めて優れた素材であることを感じます。いずれ、先生と、竹輪灸のワークショップをしようと企画中であります。
身近にふんだんにある素材「よもぎ」や「竹」を使い、「もぐさ」を作り、「竹輪」を作り、先人の知恵に触れる。「竹」をとおして、またご縁が広がりましたことに感謝をしています。
4月の活動について
「西川ぬく森アナザーガーデン出店 西川緑道公園にて(岡山市北区)」
森にまつわるマーケットです。山の恵みを感じられる、山と森のマーケットが開催されました。
電気やガスを使わず、国産炭と薪だけで調理される料理や、山の恵みを使って出来る食材や商品の販売。
自然の材料を使ったワークショップ。森林整備活動など保全活動団体の写真展示など、山や森に関わるヒトやモノが勢ぞろいします。
山や森の恵みを感じられに、ぜひともお越しくださいませ。
祖母も、竹製品つくりに張りきりました。
竹を使うと、森が守られます。竹製品を通して、人とひと、人と自然とのつながりができます。なにより、人様のお役に立てるということが、祖母の大きな励みになっております少しでも稼げるとなると、俄然やる気となります。
竹ビーズやはたきの販売や、ワークショップをさせていただきました。マーケット出店が、祖母の大きな張り合いになっております。森や竹のことを知っていただける機会ともなっています。
~えん(縁)もたけ(竹)なわ~
「竹」を通して、どんな出会いがあるのか。どんなご縁が結ばれていくのか、とても楽しみであります。
今年は、例年より、遅くい竹の子シーズンながら、竹の子シーズンとなりました。寒さ、雨のすくなさ、裏年のため、例年に比べ、非常に少ない竹の子の量であります。
土の中の竹の子を掘り起こしております。やわらかい竹の子がとれます
いよいよ、森は生命力あふれる季節となりました。ますます、森の恵みが生かされていきますよう。それによって、人々もますます元気でありますよう。これからも、取り組んでまいります。
長文をお読みくださり、ありがとうございます。これからも、どうぞご指導をよろしくお願いいたします。
ますます花咲く春でありますよう。