ガンバロー、ワタシ
2017/09/29
- 執筆者 川村かおり
- 所 属
いなかマガジンをご覧のみなさま、5月は鯉のぼりづいてた川村です。こんにちは。
えーと、このマガジンが公開されるころはすでにGWも夏休みもおわり、日常を取り戻されてるとは思いますが、ただ今、四万十川周辺をドライブしていますと、あちこちでたくさんの鯉のぼりが川を渡っていて、お日様のもと風になびいて壮大な風景になっています。
中土佐町の隣町、四万十町。
四万十川にかかっている沈下橋(ちんかばし)のひとつ、一斗俵(いっとひょう)沈下橋も、例にもれず鯉のぼりでいっぱいでした。しかも、おもしろかったのは木で作られた鯉のぼり。沈下橋からロープでつながれ、川をプカプカ泳いでいました。
夏になったら、この沈下橋から四万十川へ飛び込む子供や大人でいっぱいになるんだろうなぁ。私も飛んでみたい♪
沈下橋はもうみなさん、ご存じですよね? 高知、四万十川といえば? みたいなものだと思うので、ここではあえて沈下橋は何ぞやということは書きませんが。
友人と沈下橋に座って、この木の鯉のぼりや、その真上で空を泳ぐ鯉のぼりを見ていたら!
エンジン音がきこえてちょっと左を見てみると、今、私が一番興味をそそられている農作業! すぐそばの田んぼでちょうど、畔づくりがはじまろうとしている!
農業を実技で勉強中の友人が、
「トラクターのアタッチメントが畔づくりのものになっている!」
っつうんでそうだとわかったのですが、
「うそ、まじ?見たい!マジ見たい!どうなってんのか」
と、すぐに立ち上がって農作業のおじさんとこへ行きまして。
おじさん、やだったろうなー。 誰、この子、とつぜん来て農作業ガン見。さぞかし気が散っただろうと、やりづらかっただろうとお察しします。すみません。
ちゃんとお礼いいたかったけど、おじさんも私らのこと見ないふりするし。そりゃそでしょ、気持ち悪いよね、いきなり近寄ってきて、できあがった畔みて「おぉー!」とか言ってたら。
前回のマガジンで私、農作業のこと書いてるんですけど、草刈りと溝掃除のときにはすでに杜氏が畔は仕上げていて。どうやって作ったのか全く見てなかったので、めっちゃ見たかったんですよねー。いや、おもしろかったです。 あのアタッチメント考えた人すごいなって。
おじさんもトラクター乗って別の田んぼへ行っちゃったし、また来た道を沈下橋へ向かって歩いていくと。田んぼの入口に何だろう? 石碑のようなお地蔵さまがあった。
田んぼはまだピンクの蓮華が一面に咲いて、強風にたなびいてる。日差しだけだと暑いくらいなのに、ガーゼの長そでシャツだけじゃ風が冷たい。
鯉のぼり、農作業、強い風と強い日差し、深いのに底が見えちゃう四万十川。相変わらず落ち込んだ私の気持ちをゆっくり引き上げてくれる自然。
近所の小学生が作ったらしい、木の鯉のぼりが数本、整備された広場にかけられていて。その鯉のぼりにはマジックで小学生あてのメッセージとか、観光客が書いた四万十川へのメッセージ、いろいろ書かれていて、その中に、
「ガンバロー、オレ」
って。
うん。ガンバロー、ワタシ。