やってきました小豆島
- 執筆者 小林恵子
- 所 属えん(縁)もたけ(竹)なわ
2019/01/17
小豆島からは小林です。8月から家の事情により小豆島に引っ越しました。
最初は不安も多きかった初の島ライフです。今では小豆島が大好きになりました。そんな日々のご紹介をさせていただけましたら幸いです。
小豆島は瀬戸内海に浮かぶ、瀬戸内海で2番目に大きい島です。
香川県に属します。人口は28,764人(2016年度推計)(ウィディペギアより)。主な産業に、オリーブ製品、素麺、お醤油、佃煮、ゴマ油、観光などがあります。海に山に豊かな自然に恵まれた島です。
小豆島は、よいところだと引越し前は友人たちから言われていました。けれども、私は島に暮らしたことは一度もありません。
買い物するところはあるのだろうか。
近所に銀行や郵便局はあるのか。病院は???
果たして、その土地柄になじめるだろうか??
不安でいっぱいでした。引越しは離島になるので離島料金が派生しました。フェリーを使うので値上がりするのです。
『離島』という響きにも不安がよぎりました。離れた島。大丈夫なのか。
引越し前に何度か小豆島に足を運び、下見もしました。スーパーも大型電気屋さん、大型薬局がありました。生活に必要なものはそろいそうでありました。
小豆島は人柄もよく、質問をすると、丁寧にいろいろ教えてくださいました。それでも知らない土地に住むことは不安でした。
ご縁ある土地。せっかくなら存分に楽しもう。
と小豆島に引っ越しました。
最初は生活に慣れるのにいっぱいでした。私は土庄港の近くに住んでいます。港や役場が近くにあります。郵便局や銀行も歩いていける距離に何箇所もあります。大型スーパー、大型電気やさん、大型薬局も近所に何箇所もあります。日常生活に必要なものは、十分揃う状態です。
小豆島は、港が何箇所もあります フェリーは一日何十便も発着をしています。フェリーは、それぞれ、高松、岡山、関西、豊島へ。なので、島ではありますが、いろんな地域との行き来がさかんです。そのことも住む上で便利でもあり安心にもつながります。
島内には、いくら乗車しても一律300円のオリーブバスがあります。私は自転車とバスだけで十分生活できる状態であります。病院、診療所、歯医者さん、医療機関もひととおり揃っていると感じられます。
島に暮らすのに、ネット力の大きさを感じられます。今はネット販売があるので、島にないものでも買うことはできます。
これまでなじみのない土地に来ておりますが、友人たちとはSNSを通じてやりとりができるので、孤立感を感じるということはなくなりました。
ネットの力は大きいと感じます。必要な情報もネットを通して集めることもできます。読みたい本もネットを通して買うこともできます。
必要あれば、島でネットを通して仕事ができるのだと感じられます。島のような場所にいれば、ネットのありがたさをよりいっそう感じられます。
住んでみて感じましたが、小豆島では、小豆島を盛り上げようという企画(イベント)がたくさんありました。
どてかぼちゃ大会
世界一大きいカボチャを競う、世界大会の予選です。日本一大きいカボチャを競い、優勝者は、アメリカの世界大会に出場となります。
大会会場のブースでは、世界初といわれる、『もみじサイダー』をいただきました。激ウマ!!もみじの粉末が入ってるそうで、一足早い紅葉を楽しみました。
小豆島は世界一、世界大会。世界初、をよく耳にします。相手は世界なのだ!!とグローカルを感じられます。
G1(グーワン)グランプリ
佃煮が名物の小豆島です。各お店のイチオシを食べ比べをし、投票により人気佃煮が決まります。
たがフープ大会
お醤油が特産品の小豆島です。お醤油を作るときに使われる樽をくくっているたが。たがをフラフープに見立て、何回回せるかを競う大会です。
小豆島で開催される大会が、世界大会となっています。
島フェス
いろんな島が盛り上がるためのイベントでもあります。
瀬戸内国際芸術祭
三年に一度、瀬戸内の島々で開催される、瀬戸内国際芸術祭が今年にあります。
次回で四回目になります。瀬戸内国際芸術祭をきっかけに、移住者の方も増えたとのことです。移住者のおしゃれなカフェやジェラート屋さん、おしゃれなお店もあります。
小豆島で都会を感じられています。いろんな価値観が尊重される風土があることを感じられます。
小豆島八十八箇所めぐりもあります。海に山に絶景に癒され、お寺めぐりに自分自身を振り返る時間をもらえています。
島を楽しみ、島を好きになるそんな良い循環ができているように感じられています。
いなかでは、ないない探しをしていたら、あれがない、これがない、で、ドン詰まりになってしまします。都会のような便利さがあったり、物があふれているわけではないからです。島という不便な立地ではあります
けれども、今あるもを生かし、未来を作っていくための試みがいたるところでなされているのを感じます。
小豆島のおみやげ物は、オリーブにお醤油など、こだわりを持って作られ、洗練されたものが多いと感じられます。
海に山に。八十八箇所巡りに。豊かな自然を生かし、観光も盛んです。産業の振興も感じられます。
けれどもウイディペギアによれば、
近年、人口が減少の一途をたどっており、2013年6月24日に隣接する沖之島とあわせて、国土交通省より「離島振興法」の指定を受けた。離島振興法の活用で、今後10年間の人口減少率を10%以内に抑えることを目指す。
とされています。小豆島では、64歳以上の高齢者が全体の40パーセントを占めているといわれています。ご高齢のため亡くなられる方もおられます。
大学や専門学校。職種によれば、小豆島になはいため、島外に出る若者もおられます。昨年の移住者は300人といわれていますが、それでも島人は減っていっているのだそうです。
小学校、高校も統廃合があったそうです。人が減ると今の島の暮らしは守られなくなる可能性はあります。移住者のためのさまざまな背策もあります。
もし、この記事をきっかけに、小豆島にご興味持っていただける方がおられましたらうれしく思います。
歯医者の帰りにエンジェルロード。感動の光景です。普段の生活に至福の時間がある小豆島です。
ないない探しをしたら、都会に比べないものは多いかもしれません。けれども、あるある探しをしたら、都会とは違った贅沢な至福な時間があります。
都会のような同じ年代の同じ価値観の持ち主がすぐに集まれる人間関係ではないかもしれません。なるべく出ることを心がけると、老若男女、気があういろんな価値観の方が快くお仲間になってくれます。
都会のような週に何度も飲み会があるような、ひんぱんな交流は減るかもしれませんが、そのぶん豊かな大自然や自分とつながれる時間は増えます。家族との時間も増えます。
五ヶ月たち、すこしだけ生活も落ち着いてきました。まだまだ小豆島は知らないことだらけですが、私にはいろんなことがちょうどよく住みやすいところです。
今年には小豆島でも三年に一度の瀬戸内国際芸術祭もあります。小豆島に足をお運びくださるかたがお一人でも増えましたらとても嬉しく思います。
まだ住んで五ヶ月目の私の個人的な思いです。つたない長文をお読みくださりありがとうございます。