いなかパイプを卒業します~今後のわたしの生き方・働き方~
- 執筆者 竹内啓娘
- 所 属一般社団法人いなかパイプ
2019/05/31
いなかパイプで働いて1年。理想の生活により近づく為にいなかパイプを卒業することを決めました。退社じゃなくて卒業っていうのがいなかパイプらしい。
このまま関わっていけたらという思いはありましたが、自分の中で優先したいものが明確だったので卒業という選択になりました。
1年の中でのいなかパイプとの関わりを振り返りたいと思います。
-いなかパイプで1年働いてみて見えてきたのは?~働いて感じるメリット・デメリット~
メリットとデメリットが一緒のような気がします。
時間管理は自分で出来るところがメリットだけど、逆に時間管理を自分でしなきゃいけないって思う人も居る。自分の仕事のスピードや配分が上手くできないとオーバーワークになったりする。
やりたいことが出来る!これもやりたいことがある人にとっては最高の環境だと思います。
私は入社前に1年間の働き方を相談し、半分事務局半分出向っていう形で入社して割とすぐに司牡丹に働きに出たので10月から3月まではシンプルでした。けど司牡丹も終わりに近づくと
「四万十戻ってから何をするか」
の明確なビジョンが見えなかった。
「何したいの?」
と聞かれても仕事としてしたいことが浮かんでこずモヤモヤしてました。
今年の2月くらいにレオさんと同僚のひとみちゃんと一緒に食事してたんですよ。その時は酒蔵で働いていたときで、四万十に帰ってからいなかパイプで何しようってグルグル考え巡らせてたんです。
「私はサーフィンが出来れば幸せですよ」
ってポロっと言ったとき、
「じゃあサーフィンできるように仕事すればいいじゃん!」
「そして帰りたい家を探すんです。海の近くの山が良いです。」
「じゃあ家そういうところ探そうよ!海の近くの家探してさ、それから働き方考えようよ。サーフィンと家が優先事項なんだから。まさに働き方開発だよね。いいねいいね。腕がなるよ。」
・・・なんて会社だとこの時改めて思いました。
なので、メリットは自由、デメリットも自由。自由って難しい。
四万十川 鯉のぼりの川渡し
-私にとってのいなかパイプでの働き方・生き方
遊びと仕事のバランスを大事にしてました。優先順位を決めていた。けど見失う事もよくあったと思う。
自分の時間がきちんと取れることを目指してました。高知に来た理由はサーフィンが大半を占めてるので、サーフィンをライフスタイルに取り込みたかった。
入水!
思ったようにサーフィン出来なくてモヤモヤはしてました。
仕事は興味あることをやらせてもらえて、色んなことを経験できました。事務局の仕事する位置なんですけど、必要ならばカヌーガイドやるし、しかも半年は四万十にいなくて、派遣する人なのにされる側もするって、酒蔵で蔵人として働くなんてなかなか出来ないですよね。でも半分半分やりたいって言ったら出来た。
「今何してるの?」
って久しぶりに会う友人によく聞かれるんですけどだいたい8割の人には
「何それ」
って言われます。
-私にとっていなかパイプでの仕事は、人生の中でのどんな役割を果たしたか
働き方を改めて考える事が出来た。
自分では考え方はやわらかい方だと思ってたんですけど、けっこう「でも、でも」で勝手に選択肢削ったりしてたんだなって感じました。
「何がしたいの?」っていうことが仕事にできる事って頭ガチガチになってたんですけど、何がしたいって仕事だけで考えなくても良くて、それを軸に働き方も考えれば良いんだってハッとしました。
最初からこう生きていきたいって思っていたはずなのに、時間が経ったり他人の思考が入ったりすると自分の欲を優先できなくなってきて、でもここにきて思い出したー!!ってなった感じです。
忘れていたわけではないんですけど、本当に思い出したー!って。こんな抽象的ですけど伝わりますかね。
-いなかパイプ卒業しての私の方向性・働き方・生き方
土佐清水市に拠点を移します。
サーフィンを軸に自然が身近にある生活を送りたいという気持ちは、オーストラリアでの生活から強くなっていて、日本に帰国して2年。海の近くに拠点を置くことが実現しました。
海の近くに拠点を置くだけならすぐにでも出来たと思いますが、働き方とのバランスも考えたかったので徳島・神山→高知・四万十を経ての海の町へ。遂に!という思いもありますが、この2年間の移動は遠回りでは無かったと思えます。
神山・四万十の山での暮らしがより自然の中での暮らしに興味を持てたし、暮らしの幅や好きな事も増えました。今でも海の近くの山に住みたいと思っています。
次の仕事ですが、アウトドアメーカーで働く事が決まりました。
転職活動には代表のレオさんも積極的に協力してくれました。転職に協力的な会社!
アウトドアの知識はまだまだですが、生きていく力を養っていきたいので、自分の生活に直結することに関わる事が出来るのは嬉しいです。仕事での経験が暮らしにも直結するって最高ですよー!
ここ数年の間で何がしたいの?って聞かれることがすごく多かった。それがしんどかった時もありました。それ聞かないでーっつって。けど今はそれが必ずしも仕事に繋がる事じゃなくて良いと素直に思えます。
私は暮らしを優先したい。その暮らしを考えた結果、仕事の選択肢と拠点も考えることができました。先の暮らしのイメージは徐々に構築されてきています。
暮らしを優先したいといいつつ、、働くからにはジャンジャン動きますよ。結局欲張りで両方楽しみたいのです。今は新しい仕事が凄く楽しみです。
四万十を離れますが、片道約1時間半のご近所です。皆さん、今後とも宜しくお願いします。
呑み会呼んでくださいー!