いなかパイプの謎を解き明かせ!スタッフの働き方・生き方インタビュー③
- 執筆者 竹内啓娘
- 所 属一般社団法人いなかパイプ
2019/05/21
県外からのスタッフが多い、いなかパイプですが地元の人もいるんです!お隣の西土佐出身、飲食・演劇・太陽光発電、時には占い師にもなっちゃう経験豊富なUターンのかどっちです。
③門田 晃(かどっち) 出身:高知県 西土佐
占い中・・・
-なぜいなかパイプに来たのですか?
地元が西土佐町で地元に戻りたいと思ったのがきっかけです。なんとか地元に戻りたいと思って最初は手段として。自分でやりたい事はあったんですけど、正直お金の不安もあったし色々出来る自由さにも惹かれました。
なんで急に地元にっていうのも、震災を経験したからっていうのが大きいです。
東京で演劇をやっていたんですけど、震災のときに稽古場で稽古の最中だったんですよ。津波の映像をテレビで見たり、本来1時間で帰宅できる道を5,6時間かけて帰ったり。
昔から子育ては地元でって考えてたのでいずれは地元に戻る予定でしたけど、10年くらいは早まったと思います。
主役を演じた プーク「ぼちぼち行こか」
-現在どんな仕事・働き方をしていますか?
三角ぼうしのレジ業務がメインです。週1でパイプカフェのスタッフや、古城小の整備などもしています。
比較的自分の時間は自由にとれています。気になるワークショップにいったり、好きなことをしたり、将来の為の勉強の時間もとれて良いですね。
-現在のやりがい・生きがいは何ですか?
三角ぼうしに行くと野菜の勉強になる。将来は独立して営農型太陽光発電をしたいと思っているのですごく為になります。
高知に戻ってくる前、太陽光発電の現場で勤めていた
接客業の経験はあまり無いし、プレッシャーがかかる場面もあるけどそれがやりがいに感じます。
仕事以外では自宅の裏庭の整備をすることが楽しいです。ストレス発散にもなっているし、住環境を整えていくことが今後の暮らしにも繋がっていくと思うので。
-いなかパイプはあなたにとってどんな存在ですか?
理想でありライバル!理想の形をつくっている場所でもあって、自分のやりたかった事に近いことをしているなと思った。独立したら協力して何かやっていきたいと思っています。
-これからどんな仕事・働き方をしていきたいですか?
さっきの話に繋がるんですけど、演劇人を派遣できるのが理想。今考えているのが都内にビルを借りて、田舎から出てくる人たちの支援をしたい。
自分自身30歳で上京して演劇をやっていたからわかるんですけど、お金の面・生活面の不安がすごくあるんですよね。上京しやすい環境をつくってあげたい。地下が稽古場、1階が食堂でまかないも食べれるよっていうような。その食堂で使う食材は高知から仕入れたりね。コラボできればいいですよね。
また、東京に居続けるのが気持ちがしんどかったりするときもある。そんな時田舎にも仕事あるからって東京を離れても仕事を紹介できるような仕組みをつくれたらいいですよね。多拠点での活動を考えてます。
今のままだと日本の文化って滅びてしまうと思うんです。文化的な部分を残していきたい。地域でも劇団を立ち上げたいと思ってますし、演劇の持つ教育的側面がすごく優良だと思うので教育的な部分でも出来たらなと思います。
未来を見据える門っち。久慈・柔道の神様三船十段記念館にて
-これからの人生どんな生き方をしていきたいですか?
なるべく怒らないで生きていきたいって思います。穏やかに生きていきたい。
演劇のことになるとこだわりが強いので熱くなっちゃいますけどねー。大げさかもしれないですけど、ろくでもない人間だったのが演劇に助けられたっていうところが大きいですね。
自分でも承認欲求がかなり強いと思うんですけど、それが一瞬だけど満たされるんです。(これは子どもの時のトラウマのようなものですね) ただ、その一瞬があることで少しづつトラウマが解消していく。その部分が演劇の持つ力だと信じています。やっぱり、その演劇の持つ力をつくっていきたい。
この10年でどこまで走れるかが勝負ですかね!10年後には少なくとも先鞭をつける状態までには持っていきたいです。あとは自然と寄り添っていきたいです。自給自足に近づければ良いですね。