神山で地球を受け継ぐ!
2012/09/28
- 執筆者 下野泰志
- 所 属株式会社 リレイション
こんにちは、神山塾三期生、株式会社リレイションの下野泰志です。
9月13、14日、
「神山で地球を受け継ぐ!2012」
稲刈りを行いました。
今回はうるち米の収穫です。
来週あたりに餅米の収穫をする予定です。
株式会社リレイションでは
5年前から「神山で地球を受け継ぐ!」と冠し神山の江田という集落で棚田再生事業を行っています。
4回目となる今回の収穫では
数名の神山塾三期生が収穫をしました。
今年の5月末にNPO法人Eyesの竹下さんの呼びかけにより神山で開催された2日に渡るイベント「中四国仕事コレクション」
このイベントの二日目に田植えをしたことを覚えていますでしょうか。
いなかパイプの方々はもちろん、このいなかマガジンの執筆者の方々にも参加していただきました。
4ヶ月前、みなさんと一緒にした田植え。
みなさんと植えた苗は順調に成長し、ついに稲刈りまでたどり着けました。
ここに今回の報告を書くことができて嬉しいです。
毎年、田植えのときと同様に稲刈りも体験イベントとして多くの人に集まってもらい行うのですが、
今年は台風が近づいていたこともあって、神山塾生数名が稲刈りをしました。
僕を含め、今回の参加者全員が稲刈り初体験だったので不安だらけでしたが、
江田の大将西森さんにレクチャーを受けながらやりました。
最初は戸惑いながら一本一本ゆっくり感触を確かめながら刈っていましたが、やり始めたら熱中してサクサク進みました。
何かを考えるわけでもなく、何も思わないわけでもなく
淡々と汗を拭いながら、
田植えや草抜きの日々を思い出しながら、
時に周りの風景に魅せられながら、
身を起こして下半身を休めながら。
手刈りの作業は
稲を刈って、藁で結び、干すということで
藁で結ぶのが難しかったです。
いつもお世話になっている地域のお父さんに教えてもらいました。
稲刈り機を使った稲刈りにも挑戦しました。
簡単なようで難しく、難しいようで意外と簡単
「仕事としてやるには便利だけど、体験としてやるには稲刈り機を使うより手で刈ったほうが楽しい」
と言った塾生もいました。
西森さんの協力で脱穀機登場!
これも初めて見る大きな機械で近づくのも怖かったです。
すみません、写真を撮り忘れました笑
終わったあと一緒に作業をした塾生に感想を聞きました。
「思うようにいかないね。でも、今までの仕事では対人だったけど、こんなふうに対自然でやる作業は新鮮でおもしろかった」
朝と夕方、田んぼの水管理や草抜きを率先してやってくれた塾生は
「日の出の瞬間と日の入りの瞬間に田んぼで農作業をして地球と共に在る感覚だった、生活リズムも整ったし、つらい以上に身体によかった」
曇り空の下、たまに優しい雨に打たれながらの作業でしたが、
本当に心地よい疲れと散髪したての田んぼを見て、気持ちよかったです。
こんな体験ができたのも
ずっと昔から棚田に住み、維持してきた江田の人たちのおかげです。
そして、この5年間、江田の風景と歴史を守ってきた団体R-styleのみなさんや田植え、稲刈りなどのイベントに参加してくださった方のおかげです。
僕たちもこの物語に途中参加し一員になれたと思うと、感謝の気持ちでいっぱいです。
きっとこの「神山で地球を受け継ぐ!」は何年先も続いていくことでしょう。
毎日のように通った棚田に稲刈りを終えて行かなくなり、実感も薄れてきましたが、
また時間が経って9月13日と14日を懐かしむ日がやってきます。
またみなさんと田植えや稲刈りのような農業体験を一緒にやれるといいですね!
僕たちが来る前の江田と来てからの江田は少なくとも表面上はあまり変わってないと思います。
自分の中の何かが変わったような気がします。
春には真っ黄色に染まる菜の花畑に大変身するそうで、今から楽しみにしています。
ということで、
また来年も。