地域でやる狩猟×交流事業 平成31年~令和元年version
- 執筆者 上田知子
- 所 属
2020/05/12
こんにちは!鳥取のハンター民宿BA-BARの上田知子(旧姓:梅野)です!
今回は、弓河内ハンターチーム「三矢弓援隊(みつやきゅうえんたい)」について書きます。狩猟とジビエを中心に、地域の山野を守り、楽しく場を作っていこうとコツコツと取り組んでおります。
三矢弓援隊の活動については、過去の記事の、
にも詳しく書いております!地域でチームを作って取り組んでいるひとつの形として、よろしければご覧いただればとっても嬉しいです!
さて、それでは、最新の活動(昨年)を発信させていただきます。
(1)狩猟活動について
昨年の捕獲実績は、イノシシ・シカ合わせて250頭以上にもなります!(私は狩猟活動お休み中のため獲っておりません。。隊員の腕による実績です。)
昨年より70頭増えています。隊員の腕がすごいのと、山のイノシシ・シカが増えているのかもというのもあります。
狩猟活動については、過去の記事とほぼ同じなのでそちらもご覧いただければ写真もあります。
隊長は昨年までサラリーマンで、もう1人の隊員も専業猟師ではなく日中はサラリーマン。仕事と狩猟活動の両立っぷりがすごいです!
①早朝から罠を見回り
②獲れていたら仕留めて血抜き、山から解体処理施設まで軽トラで運搬
(獲物は基本、めちゃくちゃ重たいので(約60~100kg以上)、軽トラの荷台に乗せるのも大仕事!)
③解体処理施設にて、獲物の身体の表面の汚れを落とし、お腹を開いて内臓を取り出す
④獲物を冷水につけて冷却(半日ほどかかります)
⑤ ④の行程の間に、出勤(出勤に間に合うように①~④の行程をとっても朝早くから済ませています!)
⑥仕事から戻ったら夜に解体・精肉作業(毛皮を剥ぎ、骨から肉をはずし、部位ごとに分ける作業を丁寧にやるので、2~3時間かかります。)
狩猟を続けるには、やる気と時間が必須!というのはまさにコレです!狩猟だけでご飯を食べるというのはなかなか厳しいのが現実。(生きるというのはお金がかかる)
私が勤務している会社は、狩猟活動に大変理解をしてくれており、私が狩猟現場に出ていた頃は、
「イノシシ獲れたので会議遅れます!」
と連絡したらありがたくOKもらえておりました。
しかし、社会全般では、なかなかそうはいかないことも多いと思います。狩猟に興味のある若い人が働きながら狩猟できるように、良い意味で融通がきく働き方ができるような社会が望ましいと思っています。
(2)恒例のジビエ交流会でワイワイと
三矢弓援隊の活動趣旨は、狩猟活動などを通して地元の山野を守ること、地元で獲れた獣肉を地元に還元すること。獲れた獣肉を地元に還元&地元の資源を使って楽しい場をつくる手段として、毎年定例のイベントを開催しております!
●山菜とジビエを味わう会@4月
※今年はコロナの影響で開催しておりません。
●枝豆とジビエを味わう会@10月
村の人や西郷地区の人を中心に招待してワイワイやっております。
そして、ワイワイ交流の場の裏舞台にはいつも、隊長の入念な段取りと、弓河内の女性方や隊長の職場の同僚の方のありがたいご支援があります。
いつも本当にありがとうございます!!
なお、それぞれの昨年の交流会の詳細は、
” 春の山の幸をいっぱい堪能!地域ぐるみで山菜とジビエの交流会やりました”
“黒豆枝豆がいろんなお料理で華やかに!地域ぐるみで枝豆とジビエの交流会やりました”
に書いております!
(3)恒例のジビエ串焼き出店
昨年度も地域のイベントでジビエ串焼きを出店しました!
●地元弓河内の納涼祭(8月中旬)
●西郷工芸祭り(10月末)
私の写真撮影技術不足のため、これより美味しそうに見える写真が撮れていないため使いまわしですみません・・・・。。
コツコツと出店を続けることにより、いろんな人にジビエの美味しさや、弓河内はこんなに面白いことやっているんだ!ということを発信しております。
(4)鳥取県内外のハンターさんたちとの交流
私がハンターになるキッカケをつくってくれた人は、ハンター養成のためにいろんな県に出向いてばりばり動いています!
そして、近年は鳥取県でハンター養成スクールも開催されております。現場実習後、ハンターさんたちの交流の場として、弓河内に来てくださりました!こちらも、隊長とご婦人方にご支援いただき、楽しくジビエ料理体験を実施した後に、熱いハンタートークで楽しく中身濃く交流しました!
(5)他団体とのコラボ
近年は、鳥取市河原町内の団体のイベントともコラボしております。ジビエウインナー作り体験を実施や、鳥取市河原町内の山でのイベントにてジビエBBQの支援を昨年はやりました。
数年前からその団体とコラボしておりますが、じわじわ積み重ね、弓河内の地名やジビエの美味しさをたくさん発信しております。
昨年の総括としては、弓河内のご婦人方はじめいろんな方のご支援により、美味しい料理やスムーズな運営で楽しい場をつくり続けることができています。
そしてなんと、三矢弓援隊にとって、大変心強い応援者ができました!
あ、ちっちゃい方は私の娘です!
鳥取出身で大阪在住の素敵な女性です。面白い人に会って発信することに力を入れられており、(2)に書いている枝豆とジビエを味わう会に参加していただいたことをキッカケに、もっと三矢弓援隊のことをもっと深く掘り下げて発信したいと言ってくださりました!今後もリピートして弓河内に来てくださります!大変ありがたき幸せです!!(今はこのご時世なのでお会いできておりませんが、落ち着いてからまたお会いできるのが楽しみです)
これからも三矢弓援隊は狩猟×交流事業を通して、弓河内やジビエの発信をコツコツ楽しく続けていきます!コロナが落ち着いたら、ぜひ弓河内に遊びに来ていただけたらとっても嬉しいです!
宿泊場所は、
●私の運営するハンター民宿BA-BAR(家庭事情のため日程は限定されますが、まずはご相談ください。)
●隊長が運営する農家民宿「猟師宿」(上記の方が書いてくださった記事です。)
この活動をして、村のとあるお母さんに最近かけていただいた言葉でとっても嬉しかったものをひとつご紹介します。
「私と〇〇さん(村のとあるお父さん)が一緒に呑むってこれまではなかったよね~。ジビエの会があるからこそ、こういう場ができて嬉しい!」
村というコミュニティは、行事の時には各家の代表の方が出てくるのが基本で(たいていその家のお父さん)、お父さん方はお父さん同士が交流することが多く、お母さん方は婦人会などでお母さん同士が交流することが多いという事情もあったりします。
その中で、村のお父さんと村のお母さんがお酒の席をともにするようになったのはこの活動がキッカケだと言っていただいたのが最高に嬉しかったです!ここに来てよかった、活動を続けてきてよかった、と心から思えた瞬間でした!
地域の方々にとっても、来てくれた方々にとっても、「楽しい!」「またやりたい!」「また来たい!」と思ってもらえる場をつくっていけるよう、これからもじわじわと積み重ねていきます。これからもよろしくお願いします!