農家の話パート2

2012/10/29

農家の話パート2は、

嫁入りした岡峯家の話をして良いのか悪いのかわかりませんが、

こっそりしたいと思います。

 

岡峯家は、祖父母、両親と私達夫婦の3世代同居です。

両親とは台所は一緒ですが、おじいちゃん、おばあちゃんは

気を使わず自分たちのペースで生活したいということで、

食事は別々に食べています。

 

結婚してどこに住むか聞かれた時に、

一瞬「新婚の間は二人だけで住みたいかも」と、

思ったこともありましたが、

行く行く一緒に住むようになるなら

最初から一緒に住んだほうがいいだろうと思って、

私から同居すると決めました。

周りからは、えらいね~とか同居は大変やろ?と

聞かれることもありますが、全くそんなことはないのです!

同居を始めたときに、両親から言われたルールが

 

「変な気を使わないこと」

「ご飯は作れる人が作って、食べたい時に食べること」

「たまには全員でご飯を食べること」

「嫁に来ても、実家が大変な時は遠慮せず手伝いに行くこと」

 

おかげで気兼ねなく生活しています。

全く気を使わないと言えば嘘かもしれませんが、

実家に居たときとほぼ同じような居心地の良さです。

いつも両親に甘えっぱなしで、申し訳ないくらいですが。。。

 

そんな岡峯家も農業をしています。

お茶、栗、ししとう、菜花、米、その他諸々。

 

お茶畑

 

お父さんは、合同会社広井茶生産組合の代表でもあります。

4月末くらいから一番茶の茶摘が始まり、

5月いっぱいは茶工場に缶詰の状態。

お茶は、毎日茶工場に集まる茶葉はその日のうちに加工しないと、

どんどん質が悪くなるので、

日に何トンと入ってくる茶葉を夜通し加工し続けます。

量が多い日には明け方までかかることもあり、

約1ヶ月はそんな日が続くので、

寝不足と疲れから茶工場にはピリピリした空気が漂っています。

みんな髭ぼーぼーで目は据わっていて怖いので、

茶工場に用事がある時は機嫌をとるために缶コーヒーや、

リポDなんかを差し入れます(笑)

 

夏は、朝6時ごろから“ししとう”を採り、

午前中にパックに詰め、昼食後少し休憩をしてから田んぼを見つつ、

陽が暮れるまで畑仕事。

お母さんは、柵を作ったりネットを張ったり

いつも畑を荒らすモグラと格闘しています。

 

秋は稲刈りと栗拾い。

作業用モノレールのあるほうの山は楽ですが、

ないほうは山の上で拾い集めた栗を20kgくらい袋に入れて、

担いで下まで降ろす作業がほんとに大変です。

以前お母さんが、栗の入った袋を持ったまま谷にコケて、肋骨を骨折。

なかなか重労働で、急斜面での作業は危険も伴います。

 

栗拾いの山

 

冬場は、稲刈り後の田んぼに菜花を植え、

3月頃まで収穫します。

3月には一面の菜の花畑になります。

そうこうしていると、またお茶が始まるという1年。

 

実家の方では、いつも大体夕方5時くらいには仕事から帰ってきていましたが、

十和ではうちに限らずどこの農家さんも陽が暮れるまで農作業をしている気がします。

80歳を超えるおじいちゃん、おばあちゃんも今でも畑に草引きに行ったり、

栗拾いの手伝いをしたりじっと家にいるとウズウズするんだそうです。

 

私も、旦那さんも今は共働きなので、

休みの日にちょこちょこ手伝うくらいですが、

今両親がやっている仕事を将来的には自分たちがやって行かなければいけないなぁ。。。と思っています。

むしろ、私はやりたいと思っていますが、

両親のようにできるかちょっと心配。

跡を継いでいくことが、今ある風景を残していくことに繋がると思うので、

私の大好きな十和の風景を残していく意味でも、

しっかり受け継いでいかなければ!と思っています。

四万十の風景

 

 

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