引っ越して1年。〜家の改装から畑、お店の改装まで〜
2012/11/15
四万十へ引っ越して1年がたちました。
長年の東京生活をやめて、四万十へ引っ越しました。
なぜ、引っ越したかという話をはじめると長くなるので、次回以降にしようと思います。
今回は、引っ越してから今日までどんなことをして暮らしたかということを書いてみます。
引っ越す前にそんなに四万十へ通って来れなかったので、
とにかく住む家が決まれば引っ越せないと最初は町営住宅を申し込みました。
月3800円という都会の相場からは考えられない3DKの2階建ての住宅でした。
『お家のこと』
しかし、3ヶ月ほどたつと、町営住宅はキッチンが狭く、
少し使いづらいと感じるようになってきました。
一軒家に住みたいと思って探すことにしました。
都会のように不動産屋さんがあるわけではないので、
地元の方へ「家を探している」ととにかく話して、
空いているお家を探していかなければなかなか見つかりません。
そんな折、知り合いの紹介で民家を借りることが出来たのです。
しかし、けっこうぼろぼろのおうちだったためにかなり、改修が必要でした。
改修にお金がかかるだろうから家賃は1年はいらないと家主さんが言ってくださり、
改修の費用だけですみました。それもだいぶかかりましたけれど・・。
床を杉板に張り直し、壁をしっくいで塗り、畳を替え、ふすまを替えていきました。
畳以外は、自分たちで改修しましたが、やったことのないことだから、
少しずつ、いろいろ試しながら進めることになりました。
ふすまは全部で20枚ほどもあったので、直していくうちにだいぶ上達して、
最初のふすまと最後のふすまの出来はだいぶ違います。
友達が泊まりにきてくれたり、遊びにきてくれたので、手伝っても、もらいました。
また、同時期に引っ越してきた友達とは、労働力交換で、
お互いの家を行き来して、お互いの家の改修をしました。
夫と二人でぽつぽつやっているより、人に来てもらって、わーっとやったほうが楽しいし、
やる気にもなってだいぶ早くすすむことがわかったので、こういうのが大事ですね。
引っ越してからもだいぶ改修していったので、第1期工事は、全部で5ヶ月くらいかかりました。
ほんとは、第2期もしていきたいのだけれど、いまは、手がまわりません・・・・。
『畑のこと』
さて。引っ越してから、畑も借りたので、畑作業もしていきました。
ほとんど、野菜を作ったことがなかったので、「種を撒いて、芽が出る」というだけで、
だいぶ興奮しました。
ほんとにうれしいのです。
季節ごとの野菜を作って、基本的な野菜の育ち方にも驚いています。
今までは、欲しいと思った野菜は、お店に行けば、ほぼ1年中買うことができました。
季節感もわかっていなかったけれど、ここで暮らしていると、
どの野菜がいつ出来るのかということがよくわかります。
1年間よく見ていたお店の野菜はハウスだったのか、
という基本的なこともわかりました。(知らなすぎですけれど・・)
それと、どこで作っているかくらいは、少しだけわかっても誰が作っているかということは、
お店ではわかりません。
このたのしさをもっといろいろわかってもらいたいと、
東京のお店をやっているお友達に毎週送って使ってもらっています。
『働くこと』
今は、イベント出店をしています。
うちで採れた野菜を使ったり、四万十素材のものを使って、マーケットや、市、
道の駅などで出店しています。
調理したごはんや、お菓子、コーヒーなどのドリンクを車にいっぱい詰め込んで、
現地で広げます。
出店しているとほんとにいろいろな出会いがあり、
そこから「今度、うちでパーティーがあるから出張料理をしに来てくれない?」や、
「今度、イベントがあるから出店してくれない?」などと声をかけていただけることもあります。
いろんな人に出会える出店は、すごく楽しいものです。
『これから・・拠点となる場所』
出店を繰り返すうちにやはり、お店となる拠点が必要と感じるようになりました。
出店だけだと広がりが少ないと思うようになり、
何をするにも拠点があるとやりやすくなると思ったのです。
またまた、場所を探すことになりました。
やはり、不動産屋さんがないので、いろいろな方にお店を探していると話していきました。
近所のすごくお世話になっている方がいろいろあたってくださり、
以前、化粧品屋さんだったところでずっと空いているおうちを借りることが出来ました。
そして、今、改装中です。こちらも自分たちで改装しています。
家を改修して、ずいぶん慣れてきてるみたいで、以前より、早くなりました。
『部落の行事』
現在、住んでいる部落は、行事が活発にあるところです。
道掃除、お祭り、花見、お宮掃除、飲み会、お祭りの餅つきなど・・。
月に数回あります。平日にもあって、だいたい1世帯から1人は、出ることになっています。
いろんな行事に誘っていただくことも多くて、ほとんど出て行っています。
長く、長く、地元の方だけで住んでいた60軒ほどあるこの部落に
移住している私たちともう1軒の移住者の2組がこの3年くらいで住むようになっています。
地元の方だけで住んでいた部落に新参者の私たちが入れていただくのは、
ありがたいことだな、と思って出来る限り、部落の行事には、出て行っています。
部落の行事に出来ていくことは、移住者の私たちがここで暮らしていくからには、
本当に大事なことだと思います。
私たちは、知らないのに、部落の人は私たちを知っているということがよくあります。
そして、その地元のみなさんにいろいろ良くしていただいて、
この暮らしが成り立っているのです。