いなかパイプ

いなかマッチ

いなか体験:田舎で暮らせるのか!?体験記9日目

2021/03/01

 Iさんのいなかドア(いなか体験)9日目。考えるよりも身体を動かした方が色々気づきがあると話すIさん。
 「じゃあ、身体を思いっきり動かしてもらいましょう」
 と車で2時間、いなかパイプ代表の佐々倉の父が経営しているエビの養殖場で山水を敷地に引き込むパイプを設営するお手伝い。佐々倉の父、テツオさんが若い時に一人で山から水を引き込んだという場所へ。
 現場監督テツオさんに案内されて若者4人が到着したのは長年の土砂がパイプに詰まって水が流れなくなった古い貯水槽。
 「若い頃にワシが一人で掘ったから直ぐに出来る」という言葉を信じて「パイプの修理ならいなかパイプにお任せを!」とスタート時は勢いある若者達。
 
 朝から若者4人+80歳の現場監督でひたすら掘り続ける。やってみるとが男4、5人でもそうとう過酷な作業だと分かり、慣れない仕事もみんな妙なテンションで乗り切り、山が暗くなる頃にはなんとか水が流れるくらいには掘ることができました。
 
 仕上げは道具を作って現場監督がやるということで夕暮れの山の中でまだ作業を続けるテツオさん。恐るべし80歳。。
 「まさかここまで大変な作業とは予想していませんでした。でも凄くいい体験になった」
 
 作業中のアクシデントで鼻血を出したり、慣れない肉体労働で身体はクタクタだけど
充実した笑顔で話すIさん考えるより身体を動かして経験して得た氣づきが何よりも大切だということを実感した一日になりました。
 
 

双子卵の話

2020/06/11

 現在、働いている参鍋養鶏場といなかパイプでクラウドファンディングに挑戦中です。よかったら応援よろしくお願いします!

【いなかをつなぐプロジェクト1】
平家伝説が残る四国の天空集落『切山』。奇跡の自然卵を次世代に継ぐ挑戦!
https://camp-fire.jp/projects/view/278993

 

 卵を割った時に卵黄が2つ入っている、いわゆる双子卵に出会った事はありますか?出会えると得した気分になれる卵ですが、普段は中々見つけられないと思います。

双子の卵

  卵黄が2つ入っているので、二黄卵(におうらん)とも呼ばれ、産卵を開始してから間もない若鶏が産む事が多いです。産卵初期の若鶏達は排卵のリズムがまだ不安定で、複数の卵黄が続けて排卵される事があり、これが二黄卵となります。

  実はこの二黄卵、養鶏場では簡単に見つける方法があります。

 卵の大きさは鶏の年齢によって変わり、若いウチは小さく、年を取るにつれて大きくなっていきます。そして二黄卵はとても大きなサイズの卵であることが多いです。なので「若鶏が産んだとても大きなサイズの卵」があれば、ほとんどが二黄卵です。

 毎日必ずというワケではないですが、1日1~2個ぐらいはこの条件の卵を見つけます。

  しかし、スーパー等に並ぶ卵はMサイズやLサイズがほとんどで、極端に大きな卵はほとんど出回りません。また、人によっては二黄卵を嫌がる方もいる為、機械で卵を選別している所ではパック詰めされないように除外され、お菓子やマヨネーズなどの加工品用にされています。

 もちろん二黄卵は病気などではなく、鶏達には普通の生理現象なので、食べても問題はありません。

  こういった理由から中々出会う事がないのですが、今回は実際に二黄卵を探してみました。写真の3つの卵は全て若鶏達のものですが、サイズが全然違う事がわかると思います。

 それぞれSサイズ、Mサイズ、LLサイズ相当になります。ちなみに、卵のサイズは大きさではなく重さで分類されるものなのですが、今回はわかりやすく大きさのみで話をしています。

  LLサイズの卵を割ってみると、予想通り二黄卵でした!

 濃厚卵白がちゃんと2つの黄身を守っているのに驚きました。

養鶏

 味はもちろん美味しかったです!そしてやっぱり得した気分になりました。

 こういった嬉しい出会いがあるのも、養鶏の楽しさの一つだと思います。

切山名所案内(生き木地蔵)

2020/06/05

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平家伝説が残る四国の天空集落『切山』。奇跡の自然卵を次世代に継ぐ挑戦!
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 平家の里としても知られる切山集落ですが、その永い歴史を物語るように多くの文化財や史跡があります。

 今日はそのうちの一つ、「生き木地蔵」についてご紹介します。

  生き木地蔵とは、読んで字のごとく生きている木に彫られている仏像であり、切山随一のパワースポットです。生き木地蔵がある場所までは車で行けない為、200mほど手前の駐車スペースに停めてそこからは徒歩で向かいます。

参道

  天気の良い日は木漏れ日が参道を照らしとても気持ちが良いです。森林浴を楽しみながら進んでいくと生き木地蔵が見えてきます。

入口

全景

 手前の建物の中にあるのが初代、奥の木に彫られているのが2代目生き木地蔵です。

初代生き木地蔵

2代目生き木地蔵

  初代の生き木地蔵は享保16年(1730年)に鈴木庄兵衛という仏師が彫ったとの記録が残っています。弘法大師の姿を彫ったものだと伝えられており、拝めば耳の病気が治ったり願いが叶うと言われ、昔から人々の信仰を集め大切にされてきました。

  しかし、300年近い時間の経過とともにこの仏像が彫られている木が枯れていってしまい、このままでは貴重な仏像が失われてしまうと危惧した住民の方々が、切山平家遺跡保存会とともに香川県観音寺市の仏師である凡海(本名・荻田文昭)さんにお願いし、昭和54年に復元したものが2代目の生き木地蔵です。

  初代の仏像はこれ以上の腐食を防ぐため、周りを建物で囲い保護されています。中を見て見ると確かにかなり朽ちてしまってはいますが、まだ仏像の形を保っているのがわかります。300年近くもの間風雨にさらされながらもまだその形を留めているというのは、それだけ地元の人々に大切にされてきたのだと思います。

  そして2代目生き木地蔵もその存在感がすごく、森の中にこういった仏像があるというのは、とても神秘的な雰囲気でした。

後光

 時間帯によっては太陽の光が生き木地蔵を照らし、まるで後光が差しているような写真も撮れたりするので、さらに神秘的な気分にさせてくれると思います。

絶景ポイント

 ちなみに、駐車スペースへ向かう途中の道からは、写真のような絶景を見る事ができます。実はクラウドファンディングのトップページの写真もここで撮りました。

 知る人ぞ知る、隠れた絶景ポイントなので、訪れた際はぜひこの景色も楽しんでみて下さい。(阿部)

お気に入りの鶏

2020/06/03

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 参鍋養鶏場の鶏について紹介します。

 鶏舎内にはたくさんの鶏がいるので、全羽数の顔を覚えるのはとても出来ません。しかし行動が特徴的な鶏は何羽か覚えています。

 そしてその中に、自分のお気に入りの鶏がいます。多くの鶏達は警戒心があるので、私たちの近くに寄ってきたとしても手を伸ばすと逃げてしまいますが、中には逃げずに大人しくしている人懐っこい鶏もいます。

参鍋養鶏場

  私のお気に入りの鶏もそんな人懐っこい一羽で、いつも卵を採っている際に近くに寄ってきて手や足をつついてきたり、卵を入れる箱に入ろうとしたり、背中や頭に乗ってきたりと、遊んでほしいような素振りを見せます。

  ある時、試しに自分の腕に乗せてみたら、逃げずにちょこんと座っていてとても可愛かったので、今でも時々そうやって一緒に鶏舎内を周ったりしています。

参鍋養鶏場

  最初の活動報告でも書いた通りですが、こうした出来事があるたびに本当に心癒されます。

参鍋養鶏場

  本来は経済動物とその管理をする人間という関係なのですが、ドライな関係ではなく、家で一緒に暮らしているような、そういう温かい関係をこれからも鶏達と築いていきたいです。

切山名所案内(愛宕山桜公園)

2020/06/01

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 今日は参鍋養鶏場がある愛媛県四国中央市にある切山集落について紹介します。切山集落は山奥にあるため、何も無い場所ではないのかと思われる事もありますが、切山には、様々な遺跡や絶景ポイントがあります。

愛宕山桜公園   

 参鍋養鶏場に隣接する愛宕山、その頂上付近にある「愛宕山桜公園」は切山を代表する景勝地であり、四国中央市と瀬戸内海が一望でき、天気の良い日は瀬戸内海に浮かぶ島々まではっきりと見る事ができます。

愛宕山桜公園

  毎年4月の切山桜祭りでは、住民の方々や近隣の都市の人々が集まり、この場所で餅まき大会が行われ大いに盛り上がります。

  この場所もかつては木々に覆われていたそうなのですが、住民の方々が切り開き、今も丁寧に管理がされています。

愛宕山桜公園

 切山の人達の、自分の住んでいる場所をよりキレイに、より盛り上げていきたいというエネルギーは本当にすごいです。私も、移住してきてから何度か草刈りや清掃活動に参加させていただきました。こういった事を皆でやるという事が、切山の人達の絆を強めているのだろうと感じます。

  今後も様々な活動を通して、養鶏場だけではなく切山全体を盛り上げていこうと思いますので、よろしくお願いします。(阿部)

鶏舎内のご紹介(巣箱)

2020/06/01

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 前回に引き続き、鶏舎内の設備のご紹介です。

 鶏達が卵を産む場所、巣箱についてお話しします。

  鶏にはより安全な場所で産卵しようとする本能があります。野生の鳥が、木の上に小枝を集めて作った巣を想像してもらえればわかりやすいと思いますが、

 具体的には、外敵に襲われにくい高い場所、狭くてうす暗い場所、卵が割れにくい場所といった場所を好みます。

  こうした条件を満たした場所を作り、鶏達に安心して産卵してもらおうと設置しているのが巣箱です。産卵箱と呼んだりもしますが、各養鶏場で特色があり、形が違ったり機能が違ったりと面白いです。

産卵箱

 

 参鍋養鶏場では写真の通り、家のような形をした巣箱を手作りして設置しています。

 斜めの屋根の部分は開閉でき、普段は閉めて鶏達が産卵しやすい狭くて薄暗い環境を作り、卵を採る際には開いて私たちが作業しやすくなる構造になっています。

  巣箱の中にはもみ殻を敷き詰めてあり、卵が割れたり汚れがついたりしないように工夫しています。

産卵

  産卵が終わると巣箱の外に出る鶏も多いですが、産卵後も中に留まる鶏や、ただ単に安全な場所で休みたい鶏も中に入っているので、開けた際、多い時には7~8羽もの鶏がお出迎えしてくれる事もあります。

産卵箱

 そんな時は鶏達を避けたり移動させたりしながら卵を回収しなければならないので大変ですが、採れたての綺麗な卵が箱いっぱいに並ぶのを見るのは気持ちが良いです。

卵

 

 写真の巣箱は今年に入って、一から作り直したものなのでまだ新品同様ですが、老朽化したものを何度も何度も修理して30年以上使い続けている巣箱もあります。

 こうした設備を新しいものへと変えていくのも今後の課題なので、一つ一つ解決してこれからも頑張っていこうと思います。(阿部)

鶏舎内のご紹介(止まり木)

2020/05/30

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とまり木 

 

 クラウドファンディングのページにもいくつか鶏舎内の写真が載っていますが、実際にウチの鶏舎内にはどんなもの置いてあるのか、ご紹介していきたいと思います。

 今日は「止まり木」についてです。

とまり木

 止まり木とは、写真をご覧になっていただければわかる通り、鶏達が止まって休む場所です。手作り感満載ですが、私達で自作したものを鶏舎内にいくつか設置しています。

  鶏達は夜になって周りが暗くなると、ほとんど目が見えません。

 そのため、外敵に襲われる可能性が高い地面の上ではなく、より高い場所で寝ようとする習性があります。

 こういった止まり木を設置してあげる事で、鶏達が夜も安心して眠る事ができます。

とまり木

  夜中の寝ている時に鶏舎内は入って写真を撮るのは可哀想だったので、今回は昼間の写真のみを取りました。

  余談ですが、私は鶏達が止まり木の上で足を引っ込めて丸くなっている姿を見るのが大好きです。見た目も可愛いですが、リラックスしているな~というのが伝わってきて、とても心が和みます。

  鶏達がリラックスできる環境を、これからももっと整えていきたいなと思います。(阿部)

自然豊かな切山集落

2020/05/29

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 参鍋養鶏場のある切山集落では、様々な種類の花を見る事ができます。

切山集落

ツツジ

 山の中に元々自生しているものもありますが、住民の方々が定植したものも多くあります。

 丁寧に管理された花々が、春になると見ごろを迎え、桜や梅、ツツジやヤマブキなど数えきれない種類の色とりどりの花が咲き誇る様はとても美しいです。

山桜

切山集落

  毎年4月には「切山桜祭り」というお祭りも開かれているのですが、今年は残念ながら新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいました。

 移住してきて初めてのお祭りが中止になってしまい残念でしたが、来年こそは無事に開催できるといいなと思っています。

  これから6~7月にかけては紫陽花が見ごろを迎えます。

 これも住民の方々が一生懸命手入れをして毎年見事な花を咲かせているそうなので、私も見るのが楽しみです。

  切山へ訪れる機会があればぜひご覧ください!(阿部)

爆ドーナツの話

2020/05/28

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 支援いただいた方へのリターン品にも入っている「爆ドーナツ」ですが、こちらに移住してから何個食べたか忘れるほど食べましたが、何回でも食べたくなる魅力があります。

 

爆ドーナツ

  ドーナツと聞くと油で揚げているイメージが強いですが、爆ドーナツは焼き菓子なので、まるでシフォンケーキのようなフワフワの食感をしており、さっぱりとした味の中にも卵の味がちゃんとする、何度食べても飽きが来ないお菓子です。

  焼き上げる時に生地が膨らんで、型を超えて穴を塞いでしまうのでドーナツなのに穴が開いていません。その生地が膨らんでいく様が、爆発しているようだったので「爆ドーナツ」と名付けたのだと、G.B.Cの店主である高橋賢次さんは語っていました。

  そんな型破りな爆ドーナツですが、高橋さんは「昔、他の卵で作れないだろうかと試した事もあったのだけれど、やはり卵を変えるとこの味が出ない」と言っています。

  ウチの卵じゃなければ作れないモノがある、生産者にとってこれほど嬉しい事はないです。

参鍋養鶏場

 そして同時に、必要としてくれている人の為にも、この卵を守っていかなければいけないなと気が引き締まる思いです。

CBC

  高橋さんのこだわりのお菓子、ぜひ味わってみて下さい!

鶏に癒される毎日

2020/05/27

 参鍋養鶏場で働いている阿部と言います。

 元々は埼玉に住んでいたのですが、平飼い飼育で餌は自然のものにこだわるという参鍋さんの鶏に優しい飼育方法に共感し、このままこの卵が消えてしまっては大変だ!との思いで愛媛へ移住してきました。

 現在は参鍋修一さんと息子さんの昇平さん、私の3人体制で鶏達と楽しくやっています。

ひよこ

 参鍋養鶏場で飼育している鶏はボリスブラウンという品種で、オスは白い色、メスは茶色い色をしていて卵は赤玉を産みます。

 ひよこから卵を産む成鶏までを育てており、日々鶏達の成長を見るのが楽しみの一つです。そして何といっても鶏達の可愛さに毎日癒されています。

ひよこ

 餌を与えにいくとピヨピヨと寄ってくるひよこ達や、成鶏達のモフモフした丸い身体を見ていると仕事の疲れも吹き飛びます。

 参鍋さんはいつも「鶏達が可愛い」と話しており、鶏への愛情が深いからこそ、鶏達にストレスのかからない自然に近い環境へのこだわりが生まれ、結果として美味しい卵ができるのだと思います。

にわとり

 そんな素敵な養鶏のお手伝いができる事がとても嬉しいです。この先もこの養鶏場が続いていけるように精一杯頑張ります!

 ウチの可愛い鶏達の写真で、皆さんも癒されてみて下さい。

 

※現在クラウドファンディングに挑戦中です!詳しくは以下のホームページをご覧ください。

【いなかをつなぐプロジェクト1】

平家伝説が残る四国の天空集落『切山』。奇跡の自然卵を次世代に継ぐ挑戦!