2016/11/28-30開催 Step3:地域をみせる

 きいて、はなして、地域住民と場をつくり、人々の想いをつないでいくと、新しいモノやコトが生まれてきます。そうして「つくる」ことができたら、それをさらに他の人に伝えていく必要がでてきます。組織内・地域内、さらには地域外に暮らす人々へ。

 「うちの地域で、こんなイベントをやるんだけど来ませんか?」

 「地域の産物で、新しい商品つくったんだけど買いませんか?」

 「うちは紅葉がすばらしいので、風景を見に来てみませんか?」

 こうやって様々なメッセージを発信しながら、地域を発信し、地域を「見せる」「魅せる」「診せる」。そうして自らが暮らす地域のことを伝えながら、

 

 私が暮らす地域の存在を知ってほしい。

 知ってもったら、一度、遊びに来てもらいたい。

 来てもらったならば、食べたり、飲んだり、遊んだり、お土産買ってもらって、地域経済への貢献をしてほしい。

 来てもらえるならば、出会ってお友達になりたい。

 さらに、地域を気に入ってもらえるならば、また来て欲しい。

 今度来るときは、泊まりに来てね!なんて、やりとりしながら気づけば、何度も来てくれる方になっていたり、

 気づけば、引っ越してきました!と、一緒に地域に暮らす仲間になっていたりして・・・

 

 そうやって知ってもらうところから、人と人との関係が深まっていくように思います。関係をつくっていきたい、深めていきたいと思って、私たちは暮らしている地域のことをみせ、伝えようとしているのではないでしょうか。

 けれども、私たちの「地域のみせ方」は、等身大のありのままを伝えることができているでしょうか?

 

 よりよく見せようと背伸びしていたり、

 「うちには何もない」と魅力があるのに発信しようとしなかったり、

 地域のことを知らない人に、事実を歪められて発信されていたり、

 そもそも「時間がない」と発信してなかったり、できなかったり。

 

 自分自身のことを相手に伝えること。

 自分が暮らす地域のことを相手に伝えること。

 自分のことを伝えることは、実は、一番難しいことかもしれません。

 

 そこで、Step3では「地域をみせる」ということにつて学びます。座学で学ぶだけでなく、「映像をつくる」という手法を学んで、研修中に実際に映像をつくってみて「地域をみせる」という手法やその視点を学ぶ研修になります。

 素人でもできるの?!技術も経験もない田舎者でもできるの?!

 そう思う人も多いと思いますが、映像をつくることも、いなかビジネスをすることも、「いなか」で暮らしているからこそ、つくれる映像があって、できるビジネスがあります。

 今回の研修で、その視点を学び合いながら、自信をつけて、「地域をみせる」が実践できるようになっていきましょう!ご参加をお待ちしています!

 そんな視点を教えてくれる、今回の講師はこのお三方!

 

今回の講師

 

「地域をみせる」を研修テーマにしたときに、私たちが暮らす四万十川中流域には、そのことを実践している事業者さんがたくさんいるなぁと頭に浮かびます。

 その中の代表となるのが、今回の地元講師である畦地さんです。

畦地履正 氏(株式会社四万十ドラマ)

畦地履正さん(株式会社四万十ドラマ)

http://shimanto-drama.jp/

 十和出身。四万十川中流域の農産物を商品開発し、全国に販売し  ていく地域商社の組織運営を20年間従事。中山間地域における  商品開発力や販売力は全国のモデルとなっている。  「いなかビジネス」のプロ。

 

 

 

 

 

 

  地元生まれ、地元育ちで、30代のころから地元の産物を商品化して販売していくという地域商社「㈱四万十ドラマ」で働き、現在は社長として「道の駅四万十とおわ」の運営や、お茶や栗といった地域の産物から、数々の商品を生み出し、全国各地へ商品を販売しています。

  畦地さんは「モノを売る」ということを通して、地域をみせ、いなかビジネスとしてしっかりと地域経済を担う存在となっています。

 その地域のみせ方においても、

 「足もとみて、地域にあるものに光をあてる」

 という考え方で、地域資源を捉え、それを商品開発し、

 「四万十川に負担をかけないモノづくり」

 をコンセプトに、四万十川流域にぴったりなやり方で「地域をみせる」を実践されています。研修では畦地さんからは、実践者の視点をしっかり学びたいと思います。

四万十ドラマ商品

 こんな畦地さんのような方が、四万十川流域にはたくさんいるんだということを、昨年から講師を務めてくれている青木さんに伝えながら、「きいて、はなして、つくる」の基礎を学ぶ研修会を今年度もやりたいと相談したときに、「きいて、はなして、映像をつくれる友達がいるよ」と教えてくれました。

 

青木将幸 氏(青木将幸ファシリテーター事務所)

青木将幸さん(青木将幸ファシリテーター事務所)

http://www.aokiworks.net/

熊野出身。現在は淡路島を拠点に、家族会議から国際会議まで、全国各地で会議・ワークショップ・参加体験型研修の進行役をつとめる「進める」プロ。

 

 

 

 

 

 

 青木さんも、暮らしている淡路島で、地域産物である「瓦」をつかって、それを楽器にして、「瓦」に新しい価値を吹き込み、瓦を通して、淡路島という地域をみせていく取り組みを行なっています。

 その瓦プロジェクトへも、お友達である映像作家さんが関わり、プロモーション映像がつくられています。

「瓦の音さんぽ~5/10@南あわじ市津井」プロモーション映像

 

 映像という手法を使って「地域をみせる」ことができる。しかも、素人が。そして、2泊3日の研修中に、参加者自身が地域を捉えて、きいて、はなして、映像をつくってみることができる。

 そんな研修会ができるなんて!青木さんからのアイディアで、すぐにそんな研修をやりたい!となって、今回の「きいて、はなして、つくる」と「映像」が組み合わされた、前人未到のマネジメント研修が四万十で企画されることになったのでした。

 そして、青木さん自ら、今回の研修のファシリテート役を勤めてくれることになっています。

 

上田謙太郎

上田謙太郎さん( 映像作家 )

https://www.youtube.com/user/DrUEBO

神戸出身。東京在住。学生時代に都市型の地域コミュニティづくりに 関わり活動を展開。その経験も活かしながら、現在は、映画、広告、アート、教育など様々なフィールドで映像監督・映像カメラマンとして活動している。ま た、映像制作と並行して、映画作りワークショップを開発し、子どもから大人まで映画づくりに関わる機会を提供。2014年に第17回ゆふいん文化・記録映画祭で監督作『調律師とピアニスト』が松川賞を受賞。「映像でみせる」プロ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 青木さんのお友達という、映像作家さんとはどのような方なのか?期待と緊張で胸をドキドキさせながら、映像作家・上田さんに出会うことができました。

 上田さんは、なんとも気さくで、今回の研修についても、快く講師を引き受けてくださいました。それだけではなく、フットワーク軽く、一足先に夏、四万十に来て、映像ワークショップを開催して下さいました。

 「どんな地域なのか、事前に見ておきたい」

そうおっしゃって、しかも自腹で、私たちが暮らす四万十川中流域に、遠路はるばる来て下さって、研修会に望んで頂けるなんて、「きいて、はなして、映像をつくる」プロだなーと研修への期待が高まりました。

 さらに、ただ見学するだけじゃなく、

「ついでに、10人集まったら映像ワークショップができますよ~」

と気軽に言ってくださって、緊急特別企画として「映画つくりワークショップ『シネロール』」が開催されました。急な企画ではありましたが、声をかけてみたら、すぐに参加者10名集まりまして、映像への関心度の高さを伺えました。

映像ワークショップ 脚本を読む
みんなで脚本を読む

映像ワークショップ 撮影
グループに分かれてiPadで撮影

映像ワークショップ 編集
撮った映像をみんなで編集

映像ワークショップ 上映会
編集後の作品をその場で上映会

 

 上田さんは、普段は、企業のプロモーション映像などをつくっていますが、自主制作に近い形で、映画やドキュメンタリーの映像を手がけており、職人さんなどを撮ることが得意だそうです。

「ピアノの本音」 上野泰永(調律師)×野村誠(作曲家・ピアニスト)

 

 職人さんといえば、農家さんや、いなかビジネス事業者など「いなか」に暮らす人々は、みな職人であるように感じられます。

 そういう人々から地域はつくられているわけなので、その地域をどのようにみせていくべきか、どのように捉えていくべきか、共通する部分があるのかもしれません。

 上田さんは、

「映像でしかでしか表現できないことをやりたい」

と言い、写真ではなく、音楽ではなく、映像でしかできないことを追求して、撮影を続けています。

 そんな上田さんから、地域を映像でみせるならば、どのようにしたらよいのか、その視点をしっかりと学びたいと思います。

 そして、素人ながらも、自らが暮らす地域を、自らが納得がいくように「みせられるように」なるべく、今回の研修をしっかりと活かしていきましょう。

 

開催概要

 

日程

2016年 11/28(月)14時30開始〜11/30(水)12時終了 (2泊3日)

  • ※通える方は宿泊なしで受講もできます。
  • ※Step3のみだけの単発参加も可能です。連続参加はオススメです!

 

会場

シマントシェアオフィス161(旧・広井小学校)
高知県高岡郡四万十町広瀬583-13
https://goo.gl/maps/kBlhA

  • ※最寄り駅は、JR十川駅です。(駅にはお迎えにあがります)
     高知方面から 高知駅→窪川駅→十川駅14:08着
     愛媛方面から 松山駅→宇和島駅→十川駅13:05着
  • ※関東関西圏からは、夜行バスで高知駅へ来ると格安です
    高知駅→窪川駅→十川駅10:41着
  • ※飛行機でお越しの際は、高知空港か松山空港をご活用下さい松山空港には、ジェットスターやピーチが就航しています。
  • ※お住まいのところからどのルートで来ると時間に間に合うかお知らせできますので、お気軽にご相談ください。

 

対象

  • 地域の中で「いなかビジネスマネージャー」のような役割を担っている方
  • これから「いなかビジネスマネージャー」の役割を担い仕事をしていこうと考えている方
  • 地域おこし協力隊として、「いなか」で仕事をしている方
  • これから地域おこし協力隊として仕事をしたいと考えている方
  • NPO・地域団体などの地域活動で事務局を担当されている方
  • 「いなかビジネスマネージャー」や地域おこし協力隊を地域の中に増やしていきたいと考える行政職員の方

 

定員

12名(先着順・要参加申込)

 

参加費

45,000円(税込)

  • ※往復交通費・食事代等は含まれていません。
  • ※宿泊については、いなかパイプ宿舎をご利用の場合は、参加費に含まれていますが、近隣のホテル・民宿をご希望の方は、別途料金が必要になりますが、ご紹介できますのでご相談下さい。
  • ※宿泊されない方は、料金の割引をさせて頂きますので、別途ご相談下さい。

 

Step3の流れ(予定)

【1日目】

14:00 受付開始
14:30 オープニング・セッションスタート
 四万十川中流域という「みせる」地域の話をきき、「みせ方」を学ぶ
18:00 1日目終了→懇親会へ

【2日目】

8:30 2日目セッションスタート
  グループに分かれて、「みせる」映像を撮影する
12:00 昼休憩
  撮影した映像を編集する
18:00 2日目終了→夕食

【3日目】

8:30 3日目セッションスタート
 映像公開・フィードバック・ふりかえり
12:00 3日目終了→解散
  • ※研修の流れは、参加者やの状態に応じて、変更します。

 

お申込み・お問い合わせはこちら

 

主催

一般社団法人いなかパイプ http://inaka-pipe.net/inaka-pipe/

office@inaka-pipe.net Tel/fax:0880-28-5594
〒786-0534 高知県高岡郡四万十町広瀬583-13

企画協力

池澤良子(ひとことワークス) http://blog.livedoor.jp/ikezawaryoko/