2016/2/25-26開催 Step3:チームを作り、育てられるようになる
6月に実施したStep1では「聴く」「話す」「進める」ということを、10月に実施したStep2では事業を「企画する」「発信する」ということを学びました。
「聴く」「話す」「進める」ということを通して、地域の中や、組織の中の、人々が思い描いていることが理解できるようになり、
同時に、何が問題なのか、困っていることが何か、解決しないといけない課題が何なのか見えてくるようになります。
これら地域の、組織の、リーダーのニーズを汲み、プロジェクトを「企画する」そして、企画したものを、地域や組織の中の人々に「発信する」ということで、プロジェクトが始まります。
プロジェクトが始まると、そのプロジェクトに関わる人々が増えてきます。地域や組織の中はもちろん、外にいながらにして応援してくれる人も現れてきます。
これらの人々とゆるやかなチームとなり、プロジェクトを進めていく必要があります。
また、プロジェクトが2年、3年と長期になってくると、チームメンバーの成長も見据えた、プロジェクトの動かし方も必要になってきます。
地域づくりは、まさに、5年、10年、20年をかけたビッグプロジェクトとも捉えることができるのではないでしょうか。
そこでシリーズ3回目となる今回の研修では、チームを作り、育てられるようになる地域づくりにおける「プロジェクトマネジメント」という視点を学び合いたいと思います。
近藤哲生さん(有限会社ウィンアンドウィン)
愛媛出身。通信システム・艦船搭載システムなどの開発に従事。 苦戦するプロジェクトの立て直しを数多く経験。人を大切にする 「マネジメント」のプロ。著書「実用企業小説 プロジェクトマ ネジメント」
今回のゲストの1人、近藤哲生さんは、パソコンなどが発達する前の時代から、大手企業の中で通信システム・艦船搭載システムなどの開発を手がけ、プロジェクトマネージャーとして、プロジェクトをマネジメントをしてきた方です。
その自らの経験を踏まえノンフィクション性の強いフィクション小説「実用企業小説 プロジェクトマネジメント」(日本経済新聞社)を執筆されています。
「これは面白い!」と書かれている内容に共感し、著者に会いに行ったのが出会いで、近藤さんに今回の研修に来て頂けることになりました。
世の中にある新規プロジェクトのほとんどが、初めから失敗が決まっていると言われ、無理な日程、仕様、予算・・・という条件の中プロジェクトが進められ、そこに関わる人々は、悩み、苦しみ、疲れ果てて、1人、また1人と去っていく現状があります。
そんな中、近藤さんは、「人を不幸にしない」という信念を掲げ、チームの信頼関係を構築して、プロジェクトの中で、お互いが自己実現しながら成長し、プロジェクトも成功に導いていくようなプロジェクトマネジメントを行なってきました。
川中大輔さん(シチズンシップ共育企画)
神戸出身。参加型社会の実現を目指して「市民としての意識と行 動力」を育む学びの場づくりに取り組む。全国各地で教育・まち づくり・NPOマネジメントに関する研修を実施。「学びのデザイン」 のプロ。
ゲストのもう1人、川中大輔さんは、学生の頃から、NPO法人を経営し、非営利組織のマネジメントに関わり、今は、全国各地のNPOや行政職員のマネジメント研修を行なっている方です。
「何のためのマネジメントか」
活動していて、何をどうしたいのか、そもそも何のためにやっているのか。非営利組織は、純粋な営利企業よりかは、設定がしにくく、わかりにくい。なので、そのことを何度も確認し直す必要があります。
目の前の出来事に目を奪われていると、日々の仕事が作業的なる。作業を効率化することが私たちのゴールではない。
そもそも私たちは何のために活動しているのか。そのことをチームで共有しながら、プロジェクトを進めていく「マネジメント」が必要だと川中さんは言います。
非営利組織のみならず、地域づくりにおいて、「いなか」の組織においても同じことが言えるのではないかと思います。
「いなか」の企業は、非営利組織と営利組織の中間にあるのではないかと常々思っています。
地域のためにと思うものの、経済活動がないと続けていけないのでしっかり稼いでいかないといけない。とはいえ、そこまでの稼ぎを
つくりにくいので、人件費が少なかったり。一見、無償の活動のように見える地域活動にも、時給300円とか、少なからずお金が支払われており、完全無償の活動ではないこともあります。
営利を追求しすぎず、非営利を追及しすぎず、こういう感覚をもって、地域の共感を集める仕掛けと、しっかりと稼ぐ仕掛けをもって
地域づくりをマネジメントしていく必要性を感じます。
畦地履正さん(株式会社四万十ドラマ)
十和出身。四万十川中流域の農産物を商品開発し、全国に販売し ていく地域商社の組織運営を20年間従事。中山間地域における 商品開発力や販売力は全国のモデルとなっている。 「いなかビジネス」のプロ。
そんな「いなか」の企業の代表として、高知・四万十には「株式会社四万十ドラマ」という会社があります。今回の地元ゲストは、この会社の畦地履正社長です。
畦地さんは、地元生まれ、地元育ちで、農協職員からの転職で当時、第3セクターとして立ち上がった㈱四万十ドラマの唯一の職員として採用されました。
そこから約20年を経て、現在は年商3億の会社の社長として会社をマネジメントしています。
畦地さんの存在自体が、「いなか」の人財育成のモデルだと思います。この地域の人たちは、どのように畦地さんを育ててきたのか。
畦地さんは、どのような経験を経て、今ここにいるのか。研修では、畦地さんからお話を伺いたいと思います。
このような豪華ゲストをお招きして、今回の研修会も開催します。地域づくりにおける、営利組織、非営利組織、地元組織のマネジメントとは何なのか、マネージャーとしてどうあるべきなのか、そういった視点を学び合う機会になりますので、ぜひご参加ください!!
もちろん、Step1、Step2に参加できなかった方もご参加頂けます!
全国各地からのご応募をお待ちしています!
開催概要
日程
2016/2/25(木)13時受付開始~2/26(金)16時30分終了 (1泊2日)
- ※通える方は宿泊なしで受講もできます。
- ※研修終了した翌日の土曜日に希望があればオプショナル視察ツアーを行います。
会場
シマントシェアオフィス161(旧・広井小学校)
高知県高岡郡四万十町広瀬583-13
https://goo.gl/maps/kBlhA
- ※最寄り駅は、JR十川駅です。(駅にはお迎えにあがります)
- ※お住まいのところからどのルートで来ると時間に間に合うかお知らせできますので、お気軽にご相談ください。
- ※関東関西圏からは、夜行バスで高知駅へ来ると格安です
高知駅→窪川駅→十川駅10:41着 - ※羽田空港から飛行機の場合は、JAL1便で、松山空港に飛び
松山空港→(バス)→松山駅→(列車)→宇和島駅→十川駅13:02着
対象
- 地域の中で「いなかビジネスマネージャー」のような役割を担っている方
- これから「いなかビジネスマネージャー」の役割を担い仕事をしていこうと考えている方
- 地域おこし協力隊として、「いなか」で仕事をしている方
- これから地域おこし協力隊として仕事をしたいと考えている方
- NPO・地域団体などの地域活動で事務局を担当されている方
- 「いなかビジネスマネージャー」や地域おこし協力隊を地域の中に増やしていきたいと考える行政職員の方
定員
20名(要参加申込)
参加費
25,000円(税込)
- ※往復交通費・食事代・宿泊代等は含まれていません。
- ※オプショナルツアーをご希望の場合は別途参加費(2000円程度)が必要です。
研修の流れ(予定)
【1日目】
13:00 | 受付開始 |
13:30 | オープニング |
14:00 | 講義&ワークセッション-外部講師から「いなかビジネスマネージャー」として身につけておくべき考え方や姿勢、技法などを講義や作業を通して、体験的に学びます。 |
18:00 | 1日目終了→懇親会へ |
【2日目】
8:30 | 2日目オープニング |
9:00 | チャレンジセッション -1日目に学んだことを活かしながら、講師とのやりとりを通じて「いなか」に合うやり方や対話の仕方を学びます。 |
12:00 | 昼休憩 |
13:00 |
フィードバックセッション |
16:00 | クロージング・ふりかえり |
16:30 | 終了 |
- ※研修の流れは、参加者やの状態に応じて、変更します。
- ※せっかく四万十まで来て頂いくので、四万十川中流域のいなかビジネスの現場も見て頂けたらと思い、研修終了翌日、オプショナル視察ツアーを開催したいと思います。ご希望の方は、申込と合わせてご希望をご連絡下さい。
申し込み期日
2016/2/18までにお申込下さい。
主催
一般社団法人いなかパイプ
office@inaka-pipe.net
http://inaka-pipe.net/inaka-pipe/
Tel/fax:0880-28-5594
〒786-0534 高知県高岡郡四万十町広瀬583-13